将来DVDもブルーレイもなくなって、「ストリーミング」になる!
2015年、世界最大手の動画ストリーミングサービスである「Netflix (ネットフリックス)」が、遂に日本に上陸し話題になりました。
現在映画やドラマを見放題で楽しめるサービスは、「Netflix」、「Hulu」、「Amazon Prime」、「dTV」、「U-NEXT」など複数が競い合っていて、世はまさに定額ストリーミングサービスの戦国時代となっています。
月1,000円程度で映画やドラマが見放題のこの時代に、わざわざTSUTAYAまで行ってDVDをレンタルする気になるでしょうか、いやなりませんよね。現にアメリカ版TSUTAYAと言われる、大手DVDレンタル会社の「ブロックバスター」はこういったストリーミングサービスに勝てずに倒産してしまいました。
ではDVDというメディアは今後どうなってしまうのでしょうか、見ていきましょう。
減り続けるDVDの販売枚数
2015年の日本のDVDとBlu-rayを合わせた総売上は約7,200万枚だったそうです。一方で、DVD販売枚数のピーク時でもある2005年は、1億600万枚でした(参考: 参考 : 日本映像ソフト協会)。
つまり、ここ10年で国内DVDの販売数は、約3割以上減少してしまったことになります。みなさんも、10年前と今を比べるとDVDを購入する機会がめっきり減ってしまったのではないでしょうか。
そしてさらに、今日本で巻き起こっている定額ストリーミング戦争はこのDVDの販売数の減少に更に拍車をかけることになると思います。
もしかすると、10年後にはDVDやBlu-rayはほとんど市場に出回らなくなっているかもしれません。
増え続けるストリーミングサービス
ビデオストリーミングサービスと呼ばれるものには、大きく分けて「従量制 (PPV)」と「定額制」の2種類があります。
「iTunes Store」や「Amazonビデオ」などは、配信されている作品を視聴するごとに料金が発生する「従量制 (ペイ・パー・ビュー)」になります。
「従量制 (PPV)」のサービスは、見る作品ごとにお金がかかる仕組みなのでたくさん見たいヘビーユーザーの方は注意が必要です。その代わり定額制よりも新作に強くラインナップが豊富というメリットがあります。
それに対して、月額料金を払えば見放題になる「定額制」です。
この「定額制」のビデオストリーミングサービスですが、現在日本で利用できるものだけでも、「Netflix」、「Hulu」、「Amazon Prime Video」、「dTV」、「DAZN」、「U-NEXT」、「バンダイチャンネル」、「フジテレビオンデマンド」、「ビジネスオンデマンド」、「ビデオパス」「Paravi」など、増え続けている状態です。
2020年には、これらの定額制ビデオストリーミングの利用者が1,800万人を超えるという予測もあり(参考:定額制の動画配信サービスは2020年に1810万人が利用、ICT総研調べ)、今後もますます盛り上がりを見せそうです。
まさに、販売数を減らして衰退していくDVDとは対照的とも言えます。
ストリーミングはあらゆるデバイスで見られる
「ビデオストリーミング」を視聴する方法は、大きく3つあります。
1つはスマホ、タブレットなどの「モバイル端末」で見る方法、2つ目は「PC」で見る方法、そして3つ目は、Fire TVやApple TV、Android TV内蔵テレビなどを使って、「テレビ」で見る方法です。
「スマホ」、「タブレット」で見る方法は、既にデバイスをお持ちであればアプリをダウンロードするだけでOKです。
「PC」で見る方法は、ブラウザや専用ソフトを使って視聴します。
そして「テレビ」で見る方法ですが、これはストリーミングに対応したデバイス(Fire TV、Apple TV)を接続するか、あるいは最初からテレビにビデオストリーミングを視聴できる機能が備わっているものを買う必要があります。
このように、ビデオストリーミングはDVDと違って、スマホ、タブレット、PC、テレビなど、さまざまなデバイスで見れることがメリットとなります(インターネット接続は必須です)。
しかしストリーミングはレンタルが高い
そんなノリに乗っている定額ストリーミングにも欠点があります。それは新作が少ないことです。
リリースされたばかりの新作が見放題のストリーミングにくることは滅多にありません。
そのため新作を見たい時は、iTunes StoreやAmazonビデオといった従量制(PPV)のサービスを利用することになります。
この従量制(PPV)サービスですが、購入する場合は新作が1本¥2,500とDVD・Blu-rayを買うよりお得です。しかしレンタルとなると48時間で¥500ほどかかります。これはほとんどのレンタルDVDよりも高くつきます。
その差額を借りに行く分と返しに行く分の手間賃と考えられればいいのですが、これがストリーミングの唯一の欠点ですね。
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ホームビデオを残したい時は?
ここまで販売やレンタルの面の話ばかりでしたが、ホームビデオの保存も大事ですよね。結論から言うとホームビデオの保存にはクラウドを使いましょう。
なぜなら紛失や劣化を防ぐことができるからです。
DVD-Rはせいぜい10年ももちません、だから今すぐ使うのをやめるべきです。
大事な思い出ほどクラウドを使うのが良いかもしれません。今の時代はスマホで直接撮影することが多いと思いますが、iPhoneならiCloudで丸ごとバックアップをとってくれます(50GBで¥130/月かかりますが)。
クラウドならいつでも見ることができます。スマホを買い換えても大丈夫です。AirPlayやミラキャストを使えばテレビの大画面で見ることも出来ます。
もちろん、パスワードの管理はきちんと行うようにしましょう。
▼テレビでネット動画が楽しめる「Fire TV Stick」はこちら
最後に
今回は、『将来DVDもブルーレイもなくなって、「ストリーミング」になる。』についてご紹介しました。
今年のリオオリンピックは競技内容をスマホやタブレットからストリーミングで見ることが出来ました。
これは今までになかったことです。4年後の東京オリンピックの頃にはこういったストリーミングサービスがますます広がっているでしょう。
ストリーミングは人々の暮らしをより便利にし、楽しみを増やしてくれます。そういう将来がやってくる日が楽しみですね。