ついに来た! Apple Payが10月25日に日本上陸!
9月のイベントから話題になっているApple Payの日本導入だが、その開始日は10月25日の線が濃厚になってきた。マイナビニュースが25日に確定と言い切っている(参考: マイナビニュース)のがその理由だが、記事では情報源が「複数の関係者の証言」としか記載されていない。信ぴょう性は不明だが、iOS10.1が配信準備に入っていることは間違いないため、Apple Payの開始がこの辺りの時期と見ていいだろう。加えてApp Storeでは既にApple Payの特設コーナーが設けられている(参考: ギズモード・ジャパン)。このことから予定通り今月中の開始が見込めそうだ。
クックCEOが語った現金のない社会の実現
13日に来日したアップルのティム・クックCEOであるが、その時の日本経済新聞の取材においてクックCEOは現金のない社会の実現について語った。
「日本で生まれたフェリカを用いて、現金なしで完結する社会をつくるカタリスト(触媒)になりたい。消費者はいつもコインや紙幣が足りなかったり持っていなかったりすることに気を取られている。便利で決済が速く、プライバシーも守られたシステムを消費者は望んでいる。(電子マネーは)セキュリティー面でも安心だ。クレジットカードは情報が盗まれたりすることもある。日本でもアップルペイの導入により、家を出るときに持つのはiPhoneだけというようにしたい」(参考: 日本経済新聞)
このようにクックCEOは現金のない社会を目指しているようだ。彼自身も会計のほとんどはApple Watchで済ませているという。おそらく今後もApple Payの対応国、対応店舗を拡大してくるのは間違いないだろう。
将来的にはネット口座も持つ?
ここからは私の想像だが、アップルは将来的にネット口座(のようなもの)を持つのではないかと予想する。理由は現状Apple Pay等の電子マネーを使うためには口座が必須になるためだ(Suicaのチャージにもクレジットカードが必要)。そしてもしアップルが現金のない社会を実現しようとしているなら、口座も自前で用意しなければならない。アップルはサービスを一元的に管理したがる会社なので、Apple Payの利用のために「どこかで口座をつくってきてください」というのはスマートではない。Apple IDに口座が紐付けされれば支払いはより簡潔になる。iMessageで友人に送金することも造作無いだろう。クレジットカードを持てない子どもや若者でも、アップル自前の口座引き落としでApple Payを使えば電子マネーを利用できる。これは合理的で利便性が高い。今後のアップルの電子マネー政策に期待したい。