これが自動車産業の未来!超大胆予想してみた。
昨今は電気自動車(EV)や自動運転などが話題になっています。そこで今回は自動車業界が今後どうなるのか大胆に予想してみようと思います。
自動車業界は今後どうなるのか
ガソリン車からEVへシフト
ガソリン車の時代は終わり、今後は電気自動車(EV)が間違いなく普及します。その理由は3つあります。
1つ目は利便性です。自宅で家電のように車の充電ができるようになれば、ガソリンスタンドに立ち寄る必要もなくなります。面倒で危険で臭い給油を行うことと、自宅で充電することのどちらか選べるなら間違いなく後者の方がいいでしょう。加えてオイル交換などのほとんどの面倒なメンテナンスから解放されます。
2つ目は製造工程を簡略化できること。エンジンを持たないEVは大きなミニ四駆なようなもので、基本的に電池とモーターがあれば走ります。すると複雑な部品が不要になり、各社共通のものを使い回せるようになります。工程が簡略化すれば、不具合(リコール)の発生率も減ります。
3つ目は無音でクリーンであること。20世紀の汚物であるエンジン音と排気ガスは車から消え去り、静音で完全なゼロエミッションを実現することができます。
もちろん、現状は課題だらけです。日産リーフは200kmしか走れないポンコツだし、自宅に充電器を設置するコストや、充電スポットの数もまだまだ。しかしこの問題も5年程度で解消されるでしょう。2017年末にデビューするテスラモデル3をきっかけに、航続距離300km以上で300万円未満で買えるEVがバンバン出回るようになります。この理由は後述します。
自動車製造のスマホ化が進む
今の自動車生産の基本は、例えばトヨタの車であればトヨタの工場で部品を作り、トヨタの工場で組み立てられます。
一方でスマートフォンは、例えばアップルは設計だけ自社で行なって、部品の調達は外部から行い、さらに組み立ては中国のフォックスコンという工場で行います。そのためギャラクシーとiPhoneとでは実は中の部品は共通している、なんてこともあり得ます(実際にiPhoneのCPUは一部サムスン製)。
もし今後組み立ての容易なEVが普及すれば、スマホのように部品が共通になる可能性が高くなります。つまり一から百まで自社開発にこだわるのではなく、ベストな部品を各社が買い揃えてベストな車をつくるのがスタンダードになるのです。そうなればスマホ同様に、中国メーカーは高品質で低価格のモデルをバンバン売り出すことができるようになるでしょう。自動車版ファーウェイやオッポ、シャオミなどが登場するのは時間の問題なのです。更にこと中国に関しては政府主体でEVの普及を後押ししていることも追い風になるでしょう。
アメリカでソフトウェアをつくり、中国でハードウェアをつくる時代に。
EV普及の次に目指されるのは自動運転機能の搭載です。そして自動運転に必要なのはもちろんソフトウェア。ことソフトウェアの開発に関しては圧倒的にアメリカが強く、Windows、Mac、iOS、Androidに続く自動車用OSが開発されるのも時間の問題でしょう。あとは中国で組み立てた自動車にOSを載せるだけよいのです。テスラはおそらくアップルと同じハード・ソフト一体の開発を貫くので、外部にソフトウェアを提供することはありませんが、グーグルかあるいは全く新しい会社が自動車用のOSを用意してくるでしょう。その時(おそらく2020年代後半)には自動運転のEVが世界中に普及し、スマホ以来の革命が始まるのです。
日本車はどうなる?
こうなると避けては通れないのが日本車の話です。残念ながら日本車は家電メーカーと同じ轍を踏むことになるでしょう。トヨタやホンダは今のソニーやパナソニックのような地位にまで転落します。世界の自動車市場は安価な中国車に支配されます。その頃の名実ともにナンバーワン企業はテスラで、時価総額はアップルを超えている可能性もあります。
最後に
あまりにも大胆な予想なので、にわかに信じられない人がほとんどだと思います。しかし確実に正しいのは中国メーカーの躍進を舐めていると痛い目にあうということです。それからEVなんて普及しないと盲信している人も目を覚ますべきです。一度テスラの車に乗ればEVの将来性を頭蓋骨で理解できます。すでに100年以上かけて進歩が頭打ちになっているガソリン車と、産声を上げたばかりのEV、これから伸び代があるのがどちらであるか、考えずとも理解できますよね。それから自動運転の機能は前途多難にはなりますが、将来的には必ず普及します。大切なことは現状に文句を言うことではなく、どういう未来を望むかで思考することです。