近未来!2025年の世界を現実的に予想してみた
現代までにテクノロジーはものすごい勢いで進化してきました。90年代後半から2000年代はパーソナルコンピュータが私たちの暮らしを大きく変え、そして2010年代はスマートフォンが私たちの生活を大きく変えました。さらに最近はAIやIoTという言葉はよく耳にしますよね、これから先の2020年代は今よりさらにテクノロジーが進化し、私たちの生活は今と大きく変わっているかもしれません。そこで今回は来たるべき2025年の世界がどうなっているのか、現実的に予想してみようと思います。最近流行っているAIが人間を超える論は2030年以降の話と仮定して、今回は触れません。
2025年の世界を現実的に予想してみた
5Gが始まっている?
現在主流である4G通信の後継となる5Gは、2020年頃より整備される予定です。4Gよりもはるかに高速で遅延がなく、なにより現代の4Gの課題である通信制限がなくなることに期待されています。また、この5Gの開始によって、ありとあらゆるものがインターネット接続されるIoTの時代が到来すると言われています。
IoTの時代が到来?
2025年には街のあらゆるものがネット接続されてリアルタイムで管理されるようになっているかもしれません。例えば全ての高速道路や一般道の渋滞・混雑状況をリアルタイムで正確に把握できるようになるかもしれません。そして電車やバスの利用状況も管理され、それらのデータの蓄積を元にした「渋滞予報」なるものが登場しているかもしれませんね。さらに乗用車もインターネット接続されて、その日その時に応じて最も混雑しないルートを案内してくれるようになるかもしれません。
また、私たちの健康状態もウェアラブル端末やセンサーなどによって管理され、体に異常が見られると事前に通知して知らせてくれるようになるかもしれません。いままで曖昧で数値化できなかった情報が、IoTの時代になって数値されるようになっていくようです。逆に言えば、私たちの生活がより監視・管理されることになるので、プライバシーは今より失われるかもしれません。
より動画の視聴が増える?
5Gの開始によって通信量を気にしなくてよくなるとすれば、好きなだけYouTubeやネットフリックスなどの動画の視聴を楽しむことができるようになります(その頃には全く別のサービスが登場しているかもしれませんが)。そしてその時代には有機ELディスプレイや次世代バッテリーの普及も進んでいる可能性が高いので、もはや電池の残量を気にする必要もなくなっているでしょう。ネット動画が見放題の時代に、誰が好き好んで地上波テレビを見るのでしょうか。
電子マネーが普及している?
電子マネー自体は2000年代からありますが、現在あまり普及していません。今は世界的にフィンテックのブームが来ているので、金融各社やIT企業がもっと積極的にユーザーに利用を促していけば、今後数年で普及する可能性はまだまだあります。Suicaのような規格が外国でも利用可能になれば、より普及するでしょう。電子マネーが当たり前になり、現金をほとんど使わなくなれば、財布を落としたり、忘れたり、盗まれたりして現金を失うリスクもなくなるし、現金をおろすためにATMに並ぶ手間もなくなります。電子マネー普及のためには、まずは電子マネーに対応した店舗数を増やすことが大切ですね。
無人レジやドローン配送が当たり前になっている?
2017年から開始されるアマゾンGOや、現在実験中のプライムエアーのようなサービスは、2025年にはおそらく当たり前になっているでしょう。もはやレジに人が立っている方が珍しくなるかもしれませんし、人間が荷物を配達するということも原始的でありえない話になっているかもしれません。コンビニ店員の重労働や、荷物配達員の負担が増えているのは現代の日本社会が抱えている課題でもあるので、これらが解消されることにも期待されています。アマゾンの支配力は、2025年には一層強まっていそうですね。
EVが主流になっている?
2025年には、バッテリー技術の大幅な改善と、単価の下落によってEV(電気自動車)が普及しているのは間違いないでしょう。ガソリン車と違ってはるかに簡単につくれるEVは、中国の新興自動車メーカーによって安価なモデルが大量生産され、世界中に輸出されていることが予想されます。また、グーグルのWaymoのような自動運転ソフトウェアを搭載した車も、EVの普及とともに増えているかもしれません。少なくともEVの普及に伴って、ガソリンスタンドは数を大幅に減らすことになるでしょう。
電車・バス・タクシーは自動運転に?
現代でもすでに頭角を現している自動運転技術ですが、個人の乗り物よりも公共の交通機関において先に普及しそうです。2025年にはほとんど全ての電車・バス・タクシーが自動運転になっているかもしれません。現代も新幹線などはすでに自動運転によって走行しているので、2025年にはより自動化が進んでいるでしょう。とりわけタクシーは、今Uberが自動運転に力を入れているので、2025年には自動運転技術を搭載したタクシーが普及している可能性が十分にあります。その頃には、スマホで無人タクシーをチャーターするのが流行りになっているかもしれませんね。
ゲーム機がなくなっている?
スマホの普及は携帯ゲーム機を絶滅に追いやりました。そして次はスマートTVやストリーミング端末が家庭用ゲーム機を絶滅に追いやる可能性が高いです。すでにApple TVやFire TVでは、スマホのようにアプリゲームをインストールして楽しむことができます。このようなデバイスが今後普及していけば、家庭用ゲーム機は深刻なダメージを受けることになるでしょう。将来にはゲームソフトとは、アプリのことをさす時代になりそうです。
パソコンやスマホはほとんど変わってない?
今のパソコンの形やUIは10年前と比べてほとんど変わっていません。これと同様におそらく10後のスマホも今とほとんど変わっていないでしょう。もちろんCPU/GPUの性能向上によって、処理能力は良くなっているかもしれませんが、基本的な構造は変わっていないということです。その代わりに、現代には存在しない新たなIoTデバイスが多数登場しているかもしれません。インターネットやBluetooth接続できる新たなデバイスの登場によって、私たちの生活はより便利になっているかもしれません。
最後に
21世紀はおそらくテクノロジーが最も進歩した時代として後から語られることになるでしょう。そう考えれば、2010年代の今の時代はまだまだその進歩の中のほんの序章に過ぎないのかもしませんね。これから数十年かけて私たちの生活は今とは丸っきり変わっていくのでしょう。現代だって、2000年代と比べれば信じられないほど便利になったのだから、おそらく今から10年後の世界も、今から想像もできないほど便利になっているのでしょう。現代を生きる私たちにとって必要なことは、今使っているものや見ているものが10年後も使われているのか常に意識することです。そうすればテクノロジーに支配されるのではなく、テクノロジーを利用する側に立てるでしょう。