「Nucleus(ニュークリアス)」に注目!アレクサ対応のビデオ通話デバイス
ネットワークの進歩により、「ビデオ通話」は今や私たちの身近な存在になりました。今では携帯電話でさえも、遅延のない高品質なビデオ通話をすることが可能です。ところが、ビデオ通話はPCやスマホ、タブレットを通さないと利用できないもので、電話のように誰でも簡単に利用できるものではありません。そこで登場したのがビデオ通話デバイスである「Nucleus (ニュークリアス)」です。ニュークリアスを使えば、誰でも簡単にビデオ通話をすることが可能になります。
Nucleusとは?
「Nucleus (ニュークリアス)」とは、ビデオ通話ができるホームインターコムです。ニュークリアスは家庭内の部屋と部屋におけるビデオ通話はもちろん、他の家との通話や、スマホとの通話にも対応しています。使い方はとてもシンプルで、連絡先から相手を選んでビデオ通話ボタンをタップするだけで接続されます。そのため、小さな子どもからお年寄りまで利用できるのです。さらにニュークリアスはアレクサに対応しているので、ピザを注文したり、電気を点けたり、Uberを呼ぶこともできます。価格は2台で$398と、最新のiPadよりも安価です(参考: Nucleus)。
ビデオ通話のスタンダードになるか?
かつて2010年にアップルが「FaceTime」を発表した時、スティーブ・ジョブズは「FaceTimeをオープン標準にする」と豪語していました。まさにビデオ通話のスタンダードを目指していたのです。残念ながらその翌年にジョブズは亡くなり、この話もいつの間にかなかったことになりました。結局FaceTimeはアップルのデバイス間でしか利用できず、他のビデオ通話アプリもSkypeやMessanger、WhatsApp、LINEなど似たようなものが複数混在しているのが現状です。ビデオ通話は長年の人類の夢でようやく実現できる時代になったのですが、仕様がややこしいのであまり積極的には使われていないのです。そこでニュークリアスはビデオ通話をシンプルで家電のように利用できるようにしました。誰でも簡単に利用でき、痒い所に手が届くビデオ通話デバイスがようやく登場したのです。ニュークリアスはビデオ通話のスタンダードとして定着するのでしょうか。
最後に
スマートフォンの登場で私たちは一人一台ビデオ通話デバイスを所有するようになりましたが、それらを所持していない子どもたちや年寄りはビデオ通話を利用することができませんでした。ニュークリアスのような家庭用のビデオ通話デバイスの登場は、まさにこういった隙間をついた画期的なデバイスなのかもしれません。また、ニュークリアスはWi-Fiさえあれば利用できるので、家庭に限らずにオフィスのビデオ会議用などに導入される需要もあるかもしれません。ビデオ通話がようやく電話のようなポピュラーな通話手段して確立される時代がやってきたのかもしれませんね。