次世代の「AirPods3」に期待する3つのこと
2016年に発売されたiPhone7からは伝統的なイヤホンジャックが廃止されました。そしてそれと同時に発表されたのが、アップル純正のワイヤレスイヤホンである「AirPods (エア・ポッズ)」でした。
AirPodsは発売直後から入手困難になるほどの人気ぶりで、購入者からの満足度はなんと驚異の98%だったそうです(参考: AirPods、利用者満足度は98%!iPhoneを上回る)。
そんな大ヒット商品となったAirPodsですが、もしも後継機の「AirPods3」が出るとしたらどんな製品になるのが理想か、その3つの期待することを考えてみました。
次世代の「AirPods3」に期待する3つのこと
1. デザインの改善
1つ目のAirPods3に期待することは、「デザインの改善」です。
「AirPods」が発売になる前から散々言われていたことは、そのデザインの悪さです。やれ「耳からうどんが生えている」だの、「チンアナゴにそっくりだ」などの酷評が浴びせられていました。一度そう言われると、もうはやうどんやチンアナゴにしか見えないのもまた事実です。
アップルがこのようなデザインを採用したのは、おそらくワイヤレス化に伴うリチウムイオン電池と、音声認識のためのマイクを搭載するためだったと思われます。実際によくネタにされるあの細長く伸びた部分には、バッテリーが敷き詰められているそうですし、また音声認識を正しく拾うために必要な構造だったのかもしれません。
しかしながら、同じソニーのワイヤレスイヤホンである「XEA10」はうどんやチンアナゴのような形状をしていないのにも関わらず、同じように音声認識の機能を備えています。すなわち、次のAirPods2が出るとすれば、必ずしもAirPodsのようなデザインを採用しなければならない理由はないのです。なので、次世代機はよりおしゃれでかっこよくてスタイリッシュなデザインになって欲しいと期待します。
※追記: AirPods Proで改善されました。
2. よりヒアラブルへ
2つ目のAirPods3に期待することは、「よりヒアラブルになる」ことです。
最近はウェアラブル端末の聴覚版とも言える、「ヒアラブル端末」なるものが注目されつつあるようですね。「AirPods」もこのヒアラブル端末としてのポテンシャルがあったのですが、まだ完璧ではありません。なにしろAirPodsは完全に耳を塞いでしまう仕様なので、AirPodsをつけた状態だと周りの声や音が聞き取りづらくなってしまうのです。そのため、人と話をするときや、アナウンスの音を聞きたいときには一旦AirPodsを外す必要があります。そう、このように途中で外さなければならない時点で完全なヒアラブルではないのです。
そこで期待されるのが、「ambie (アンビー)」のような耳を塞がないタイプのイヤホンにすることです。完全にアンビーのデザインを真似する必要はありませんが、なんらかの方法で耳を塞がずに済むイヤホンの装着方法が実現できれば、常時着けっぱなしにできる真のウェアラブル端末が誕生することになります。あなたがどこにいても、思い立ったときにいつでも、Siriやアレクサなどの音声アシスタントを使うことができるようになるのかもしれませんね。
※追記: AirPods Proに外部音取り込みモードが搭載されました。
AirPods3に期待すること3. バッテリー持続時間の向上
3つ目のAirPods3に期待することは、「バッテリー持続時間の向上」です。
現在のAirPodsでは、1回の充電で最大5時間の再生が可能であるとされています(参考: アップル)。ということは、連続で使用すると少なくとも5時間に1回はAirPodsを耳から取り外してケースで充電する必要があるということです。
「AirPods2」が常時着けっぱなしのヒアラブル端末を目指すのだとすれば、少なくとも朝家を出発して、帰宅するまでの間は、ノン充電で済むようにしたいところです。ウェアラブル端末であるApple Watchのバッテリー持続時間は最大18時間とされているので、AirPods2もこれに近づけて10時間程度は持って欲しいところです。
もちろん、あの小さなボディにこれ以上多くのリチウムイオン電池を搭載するのは難しいかもしれません。そこで期待されているのが、アップルが開発中と噂されている「AIチップ」です。このAIチップはiPhoneやiPadなどに向けて製造中と言われているもので、搭載が実現すればバッテリー持続時間がより向上すると言われています。このAIチップの技術を応用して、AirPods2のW2(?)チップに搭載すれば、バッテリー持続時間の向上に期待できるかもしれません。
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最後に
今回は「次世代のAirPods3に期待する3つのこと」をご紹介しました。
最近は「アレクサ」や「グーグルアシスタント」などの、ハンズフリーで利用できる音声アシスタントの競争が熱を帯びてきています。そしてアップルも今後は「Siri」の機能をより強化することが予想されています。現在はアマゾンエコーや、グーグルホームを使って、家庭内から音声アシスタントを利用していますが、いずれは家の外からでもアクセスできるようになっていくはずです。
その役割を担うのは、やはり「ヒアラブル端末」ではないでしょうか。将来はヒアラブル端末を耳(あるいはその近く)に着けっぱなしの状態にしておいて、いつでもどこからでもハンズフリーで音声アシスタントを利用できる時代になっていくのでしょうか。数年後にはAirPods2(または3?)を使ってハンズフリーで電話をしたり、ニュースを聞いたり、様々な調べ物ができる時代になるのでしょうか。想像しただけでもワクワクしてきますね。