iOS11の「ドック」が便利すぎてホーム画面がいらなくなるレベルに!
「iOS11」より、iPadは新たに「ドック (Dock)」に対応します。これはMacのドックのように、あなたのよく使うアプリを画面の下部に配置しておいて、いつでも使えるようになる機能です。私も早速iOS11のパブリックベータをiPad Proにインストールし、ドックの機能を試してみましたが、大変便利で満足しています。
そんなわけで、今回は「iOS11のドック」についてご紹介していきます。使用する端末はiPad Proの12.9インチモデル(第1世代)です。
iOS11のドックにはアプリをいくつ置ける?
まずはiOSのドックにアプリをいくつまで配置できるのか気になるところですよね。実際に試してみたところ、iOS11のドックには、最大15個のアプリを配置することができました。そしてその右側には、最近使った3つのアプリが自動的に表示されます。つまり、最大計18個のアプリがドックに表示されます。
また、フォルダにまとめたアプリもドックに配置することが可能でした。ちなみに、設置するアプリの数が増えるごとに、アイコンのサイズが少しずつ小さくなっていきます(縦画面にすると更に小さくなります)。おそらくドックに配置できる15個という数は、利用に支障をきたさない最大限度の数なのかもしれませんね。ちなみに、これは12.9インチモデルでの検証なので、10.5インチ、9.7インチではこれと同じなのか、これより少なくなるのかは不明です。
アプリの利用中にもドックを表示できる
iOS11のドックは、アプリの利用中でも、下からスワイプすることでいつでも表示することができます。これはiOS10以前だと、コントロールパネルが表示されるコマンドでしたが、iOS11ではドックの表示に変わっています。ちなみに下からドックを表示し、そのまま上までスワイプするとコントールパネルとマルチタスク画面が一緒になったものが表示されます。
この新しいドックによって、これまでのように一旦ホーム画面に戻ってアプリを選択して切り替える手間がなくなります。ドックからアプリをワンタップすれば通常通り全画面で起動しますし、アプリをドラック&ドロップすれば2画面表示(Split View)することもできます。このように、iOS11ではよりMacに近いかたちでマルチタスクを行うことが可能になっています。作業効率も従来のものよりグッと上がるはずです。
ホーム画面がいらなくなるレベルに!
このように、iOS11のドックを使えば、ホーム画面にいっさい戻ることなく、あらゆる作業をドックだけで完結させることが可能になります。普段よく使うアプリは全てドックに配置しておいて、ドックを使ってアプリの切り替えを行えばいいのです。もはやホーム画面に戻る必要があるのは、たまにしか使わないアプリを使うときのみです。
iOS11では、下から呼び出す「コントロールセンター」はもちろん、上からも「ロック画面」や「ウィジェット画面」をアプリの起動中に表示できるようになっています。つまり、iOS11のホーム画面は、予備アプリの貯蔵庫という認識が正しいのかもしれません。iOS11では、家(ホーム)に戻らずとも、シームレスであらゆる作業をこなすことができるのです。
最後に
今回は「iOS11のドック」についてご紹介しました。
一時は販売台数の低迷から、「iPadやタブレットはもうオワコンだ」という風潮がありましたが、今回のiOS11でiPadは大幅に持ち直すように思えます。私はiPad Proをメインに使っていますが、実はiOS11が発表されるまではラップトップPCに切り替えることを検討していました。
しかしながら、今回のiOS11の進化ぶりを受けて、今ではiPad Proの未来に期待してみようと思っています。おそらく次のiOS12や13では、よりiPad ProがPCやMacに近づいていくことが予想されます。今後iPadがどこまで進化するのか、とても楽しみですね。