iPhoneとiPadの違いは?どちらか一方のみ対応の9つの機能
「iPhoneとiPadって何が違うの?」と聞かれたとき、皆さんはどう答えるでしょうか。
もちろん画面や本体の大きさは目に見えて違いますが、それ以外の具体的な違いというのは、案外よく知らない人が多いかもしれませんね。どちらも同じiOSというOSを採用しているので、見た目や使えるアプリなどもよく似ています。
そこで今回は、「iPhoneとiPadの9つの違い」についてご紹介します。
両方に対応している機能は除いて、どちらか一方のみに対応している機能をまとめました。iPhoneとiPadの違いを知れば、どちら1つの端末しか持っていないあなたも、おのずともう1つの端末が欲しくなるかもしれませんよ。
iPhoneとiPadの9つの違い
iPhoneとiPadの違い1. 電話
i”Phone”はその名の通り、”電話“の機能に対応しています。
iPadにもSIMに対応したセルラー対応モデルがありますが、電話の機能には対応していません。
しかしながら、iPadでもFaceTimeオーディオや、スカイプ、LINEなどのアプリを使って、インターネット経由での音声通話は可能です。
もはや何をもって”電話”と定義するのか、時代とともに曖昧になってきていますね。
電話番号を使って電話をかけたいという人は、iPadでは対応していないのでご注意ください。
iPhoneとiPadの違い2. Apple Pay
2つ目のiPhoneとiPadの違いは、「Apple Pay」です。
iPhone7以降のiPhoneはApple Payに対応しており、iPhoneをかざすことで電子マネーの支払いができます。
一方で、iPadをかざして電子マネーの支払いを行うことはできません。
そもそもiPadにはApple Payに必要な「NFCチップ」が内蔵されていないのです。
しかしながら、Safariや対応アプリを経由して、インターネット上でAppley Pay決済を行うことは可能です。
Apple Payを店頭で使いたい方は、iPhoneを手に入れましょう。
iPhoneとiPadの違い3. 3Dタッチ
3つ目のiPhoneとiPadの違いは、「3Dタッチ」です。
iPhoneにはディスプレイに3D(感圧)タッチのセンサーが内蔵されており、タッチの強弱を認識できます。3Dタッチを使うことで、アプリのコマンドに素早くアクセスしたり、タスクの切り替えを行うなどのショートカットキー的な役割があります。
一方でiPadは3Dタッチには対応していません。
3Dタッチは便利な機能ですが、なければ操作できないアプリなどはないのでご安心ください。
※iPhone 11/ 11 Proより3Dタッチの機能が廃止されました。
iPhoneとiPadの違い4. Smart Keyboard
4つ目のiPhoneとiPadの違いは、「Smart Keyboard (スマート・キーボード)」です。
iPad Air 第3世代、iPad Proは、Smart Keyboardの接続に対応しています。
Smart KeyboardはBluetooth接続を必要としない便利なキーボードで、着脱をするだけで、キーボード接続のオンオフが瞬時に行えます。
iPad Proでキータイピングをする人ならぜひ持っておきたいアイテムですね。
一方のiPhoneにはSmart Connectorが搭載されていないので、Smart Keyboradを使うことはできません。iPhoneでキーボードを使いたい方は、Bluetoothキーボードを利用しましょう。
iPhoneとiPadの違い5. Apple Pencil
5つ目のiPhoneとiPadの違いは、「Apple Pencil (アップル・ペンシル)」です。
iPad ProはApple Pencilに対応しています(追記19.4.16: iPad 第6世代、iPad mini 第5世代、iPad Air 第3世代も対応しました)。
Apple Pencilを使うことでiPad Proで絵や文字を描くことができます。
Apple Pencilの精度はとても高く、最新のiPad Proなら20msの低遅延を実現しています。
その精度の良さから、プロのイラストレーターなどからも高い支持を得ています。
一方でiPhoneはApple Pencilには対応していません。Apple Pencilを使いたい方はiPad Proを使用する必要があります。
iPhoneとiPadの違い6. プロセッサ / RAM
6つ目のiPhoneとiPadの違いは、「プロセッサ / RAM」です。
iPhoneのプロセッサーはAシリーズ、iPad Proのプロセッサーはそれより高性能なAXシリーズが使われています。
そのため、全体的にiPad Proの方がiPhoneよりも処理能力が高くなる傾向があります。
また、RAMはiPhone7 Plusが3GB、iPad Proが4GBです。
このように、プロセッサ・RAMともにiPhoneよりもiPad Proが勝る傾向にあるようです。
これはもちろんiPadの方が画面サイズが大きいため、演算に使う負荷が大きくなるためと思われます。
iPhoneとiPadの違い7. 対応アプリ
7つ目のiPhoneとiPadの違いは、「対応アプリ」です。
ほとんどのiOSアプリはiPhoneとiPadの両方に対応していますが、中には片方にしか対応していないものもあります。数で言うと、「iPhoneのみ対応」のアプリの方が圧倒的に多いです。
しかしながら、「iPhoneのみ対応」の全てのアプリは、iPadでも互換性があり使うことができます(画面サイズは縮小されます)。
逆にiPadのみ対応のアプリは、iPadでしか利用できません。Swift PlaygroundなどはiPadのみ対応アプリです。
そのため、最適化されている数はiPhoneの方が多いですが、トータルで利用できるアプリの数を見ると、iPadの方が多くなります。
iPhoneとiPadの違い8. カメラ
8つ目のiPhoneとiPadの違いは、「カメラ」です。
iPhone7 Plus以降、iPhone X以降はデュアルレンズカメラを搭載し、望遠での撮影やポートレートモード(被写界深度エフェクト)を搭載しています。
一方のiPad Proのカメラはシングルレンズです。写真や動画などのカメラ撮影にこだわる方は、iPadよりiPhoneを利用した方がベターです。
※iPhone 11 / 11 Proには新たに超広角レンズが搭載されています。
iPhoneとiPadの違い9. マルチタスク
9つ目のiPhoneとiPadの違いは、「マルチタスク」です。
iPadは画面分割表示(Split View)などに対応しています。
また、iOS11からは、ドラッグ&ドロップなどに対応し、よりマルチタスクに関する機能が強化されます。
これらのマルチタスク機能は、iPhoneには搭載されていません。
iPhoneとiPadの違いのまとめ
「iPhoneとiPadの違い」をまとめると、iPhoneもiPadもどちらか一方にしか使えない機能があり、片方だけで全てをまかなうことはできません。
「電話」、「Apple Pay」、「3Dタッチ」、「カメラ」の機能はiPhoneに軍配が上がり、「Smart Keyboard」、「Apple Pencil」、「プロセッサ / RAM」、「マルチタスク」の機能はiPadに軍配が上がります。
対応アプリの面は、どちらが優れているとはっきり言えず一長一短です。
▼「Apple Pencil 第1世代」はこちら
最後に
今回は「iPhoneとiPadの9つの違い」についてご紹介しました。
すでにiPhoneかiPadのどちらかを持っている方も、もう片方のデバイスに興味を持っていただけたかもしれません。
「私はiPhoneを持っているので、iPadはいらない」という方でもキーボード入力や手書きの文字が書け、マルチタスクで事務処理のできる「iPad Air」や「iPad Pro」をおすすめできますし、逆に「iPadを持っているから、iPhoneはいらない」という方にはApple Payや便利な3Dタッチ、そして高性能なカメラを搭載しているiPhoneをおすすめできます。
もしも「iPhoneとiPadって何が違うの?」と聞かれた時は、今回ご紹介した9つの違いを思い出してみてください。