2020年のApple Watch Series 6までのロードマップを予想してみた
iPhoneは2007年の発売から10年経って大きく進化しました。
では、Apple Watchはこれからどんな進化を遂げていくのでしょうか?今回は、これまでのアップルの傾向を元に、「2020年のApple Watch Series 6までのロードマップ」を予想してみようと思います。
ついでに、これまでに発売されたApple Watchもおさらいしておきましょう。あくまでも予想になりますので、楽しむつもりでご覧ください。
2015年 初代Apple Watch (Series 0)
まずは、これまでに発売されたApple Watchもおさらいしておきましょう。
記念すべき第1世代モデルとなる「Apple Watch」は2014年9月に発表され、2015年4月に発売されました。
38mmと42mmの2モデルが用意され、プロセッサはS1でした。また初代Apple Watchのみ「Sport」、「無印」、「Edition」の3モデルが用意され、それぞれアルミケース、ステンレスケース、18金ケースとなっていました。
価格は税別で4万2,800円から218万円までと、現在(2017年)よりも高額で価格に幅がありました。
ちなみに「Series 0」という呼び方は俗称で公式なものではありません。
2016年 Apple Watch Series 1、Series 2
2016年9月に発売されたのが、第2世代モデルとなる「Apple Watch Series 1、Series 2」でした。
Series 1はS1Pデュアルプロセッサを搭載、Series 2はS2デュアルプロセッサを搭載し、新たにGPSと防水に対応しました。
この時から、Sportモデルと無印モデルが統合されます。また、ナイキとコラボしたNike+シリーズも登場しました。また、Editionは18金ではなくセラミックに変更されています。
ちにみに日本ではApple Payに新たに対応し、Suica、iD、QUICPayが使えるようになりました。
2017年 Apple Watch Series 3
2017年9月に発売されたのが、第3世代モデルとなる「Apple Watch Series 3」でした。
Series 3は新たにセルラー通信(4G LTE)に対応し、S3デュアルプロセッサと、新しいW2ワイヤレスチップを搭載し処理速度と通信速度が向上しました。
この世代から、セルラー通信対応モデルと、非対応のGPSモデルの2種類が併売されるようになります。
デザインは初代からSeries 3まで大きな変更がありませんでした。
2018年 Apple Watch Series 4
※ここからは予想になります。
2018年9月に発売するかもしれないのが、第4世代モデルとなる「Apple Watch Series 4」です。
Series 4は初代以来初めてとなる大幅なデザインの変更を行い、より薄く、軽くなるかもしれません。ディスプレイには従来のOLED(有機EL)から新たにmicroLEDが採用され、よりディスプレイの薄型化と消費電力の低下が実現できるかもしれません(参考: 2018年のApple Watchはmicro-LEDディスプレイ採用?日経報道)。
また、新たに「血糖値測定機能」にも対応する可能性があります(参考: 次世代Apple Watchの血糖値モニタリング機能、着々と開発が進む)。これはクックCEOが血糖値について言及していることや、すでに競合するFitbit lonicが血糖値測定に対応していることからも、追随する可能性は高いです。
プロセッサはS4でより高速になり、ディスプレイサイズは初代から継続して38mmと42mmといったところでしょうか。
2019年 Apple Watch Series 5
2019年9月に発売するかもしれないのが、第5世代モデルとなる「Apple Watch Series 5」です。
Series 5はSeries 4をベースに改良を加えたマイナーチェンジモデルになるかもしれません。デザインや機能はSeries 4を踏襲するものの、S5プロセッサで処理速度を向上し、RAMの増加も行うことで、より動作の安定したモデルとなるのでしょうか。
この頃にはApple Watchでほとんどのアプリが安定して動作するようになっているでしょう。iPhoneで例えるとちょうど「4S」のような存在で、多くの人がSeries 5で初めてApple Watchを手にすることになるかもしれません。
また、同時リリースされるwatchOS 6では、ついにiPhoneとのペアリング不要でApple IDのサインインのみで使えるようになっているかもしれませんね。
2020年 Apple Watch Series 6
2020年9月に発売するかもしれないのが、第6世代モデルとなる「Apple Watch Series 6」です。
Series 6は初代から初めてディスプレイサイズの拡大を行い、50mmクラスの大型モデルが登場するかもしれません。iPhoneも6世代目となるiPhone 5からディスプレイを3.5インチから4インチへと拡大し、本体サイズを大きくしました。Apple Watchのディスプレイが42mmまででないといけない理由も、また、ディスプレイが正方形でないといけない理由もありません。そのため、場合によっては画面アスペクト比が変更され、今よりも縦長のディスプレイになる可能性もあります。
プロセッサはS6でさらに高速になります。この頃にはスマートフォンの普及はピークアウトし、徐々に「スマホ離れ」という言葉を聞き始めるようになるかもしれません。
最後に
今回は、「2020年のApple Watch Series 6までのロードマップを予想してみた」についてご紹介しました。
Apple WatchはSeries 3でようやく実用レベルに到達し、スタート地点に立ったという印象です。アップルのこれまでの動向からも、一度スタート地点さえ立ってしまえば、後は毎年怒涛の進化を遂げていくと思います。おそらくSeries 4ではフルモデルチェンジが行われ、Series 5では万人に使える素晴らしいデバイスに完成するでしょう。
今はまだまだアーリーアダプター向け製品であるApple Watchですが、来年以降の躍進に大いに期待です。