「iPhone 8」は本当は7S?なぜアップルは8をつけたのか
新しい「iPhone 8」がXよりも一足先に登場し話題を呼んでいますが、早速「iFixit」が分解したようです。
それによると、iPhone 8の中身はiPhone 7とほとんど同じ構造であり、意外性に欠けるとレポートのようです(参考: iPhone 8は分解しても意外性は少ない、でもSonyによるカメラの細部技術がおもしろい)。
構造面で7から変わった点は背面がガラスになったことと、中のネジの数が減ったこと、そしてカメラが良いものに変わっていることくらいだそうです。
これはいわゆるマイナーチェンジモデルであり、従来で言うところの「Sモデル」、つまり、iPhone 8は本当は7Sと呼ぶべきなのかもしれません。
iPhone 8は本当は7S?
iPhoneシリーズは2009年の「iPhone 3GS」以降、ナンバリングにSをつけることで、前世代の製品をベースに改良を加えたしたマイナーチェンジ版としての位置付けをおこなってきました。
そして、2011年以降も2年おきに4S、5S、6Sと順当にSモデルを続けてきたわけです。
しかし、7の後継機となる今回は、なぜか7Sではなく、「8」となりました。プレゼンで発表された時は、「8を冠するからには、7とは全く別の製品に仕上がっているのだろう」という期待がありましたが、いざ蓋を開けて見ると(文字通り)、中身は完全に7だったのです。
一体なぜアップルはマイナーチェンジにも関わらず「8」をつけたのでしょうか。正直言うと、7Sの方がしっくりくる気がします。
やはりマーケティングのご都合?
アップルがiPhone 7Sに「8」の名前をつけた理由は、ひとえにマーケティングの都合上ということになりそうです。
例年であれば7Sで良かったのですが、2017年はiPhone発売からちょうど10年目だったので、10年にちなんで新モデルを「X (テン)」とつけたかったことと、散々ネット上で「次はiPhone 8になる」という噂が出回っていたので、今更「7S」を発売してもインパクトが薄くなることを懸念したのでしょうか。
今回の「8」を「7S」として、「X」を「8」として出しても、別にマーケティング的には悪くなかったと思うのですが、どうしても「X(テン)」にこだわる理由があったのでしょうか。
そして、やはり気になるのが、7→8ときて、「9」はどこにいったのかということです。
これは、来年8のマイナーチェンジとして「9」を出すために空けてあるのか、それとも9は欠番にするつもりなのでしょうか。
2018年に「9」を新たに出しても、正直Xから退化しているようにしか感じられないという問題はあります。
また、Xの後継機はXIになるのか、XSになるのか、それともX-2になるのかも疑問です。
いずれにしても、従来のナンバリングより分かりにくくなる問題はあると思います。
▼ワイヤレスイヤホンは「AirPods Pro」がオススメです
最後に
今回は、「iPhone 8は本当は7Sなのか」についてご紹介しました。
正直今回の「8」によって、iPhoneのナンバリングが安っぽくなったという印象はあると思います(数字が変わることの重要度が低くなった)。
また、ユーザーにとっても「7も8も同じじゃん?」、「8とかXとか、どのiPhoneを買えばいいんだ?」という混乱が生じる原因にもなっています。
おそらく、8路線(LCDディスプレイ)のiPhoneは2018年にも新型が登場すると思います。
それは、まだまだXのようなOLEDディスプレイモデルの量産を整えるが難しく、従来のLCDタイプに取って代わることができないためです。そう考えると、やはり従来型路線のiPhone 9は登場するのでしょう。
もはやiPhoneのナンバリングには、あまり深い意味はないのかもしれませんね。