2018年に「第6世代iPad」は登場する?大胆予想してみた
2018年に、廉価版iPadが$259に値下げされるという噂が出ています(参考: 2018年の廉価版iPadは更に安くなる?アップルの狙いは教育市場か)。
現在のところ、この廉価版iPadは現行機の第5世代モデルをそのまま値下げするのか、それとも新しい第6世代が登場するのかどうかは不明です。
そこで今回は、あえて2018年に第6世代iPadが登場するとしたら、どういうデバイスになるのか、ということを、大胆予想してみようと思います。
そもそも2018年に第6世代iPadが発売される可能性は?
まず、アップルが第6世代iPadを発売する意義について考えて見ましょう。
アップルは、現行の第5世代iPadを2017年3月に発売しました。同じく2016年発売の廉価モデルiPhone SEが販売2年目に突入していることを考えると、第5世代iPadをもう1年売ることもあり得る話です。
しかし、アップルが2018年に第6世代iPadを発売する可能性がある理由として、「HEIF」と「HEVC」が関係してきます。
この「HEIF」と「HEVC」は、iOS 11より採用された、新しい画像・動画コーデックなのですが、アップルはこの2つを今後のスタンダードにしようと力を入れています。
ところが、この「HEIF」と「HEVC」をエンコードするためには、A10より新しいプロセッサが必要になります。
現行の第5世代iPadに搭載されているのは、A9プロセッサなので、HEIFとHEVCのエンコードには対応していないのです(デコードは対応)。
そのためアップルは、A10未満の古いプロセッサを搭載している端末をさっさと葬りたいという考えのもと、A10プロセッサを新たに搭載した第6世代iPadをリリースしてくるのではないでしょうか。
ちなみに、iPhone SEも、2018年にA10プロセッサを搭載した新型が登場すると噂されています(参考: アップルが小型スマホ「iPhone SE」の新モデル、来年発売の噂)。
もしかすると、iPhoneの新モデルと、第6世代iPadが同時発表ということもあり得るかもしれませんね。
第6世代iPadはこうなる?
では、次は第6世代iPadはどのような製品になるのか考えていきましょう。
第5世代iPadは、2013年のiPad Airをベースに開発することで、コストカットを実現しました。
そのため、順当にいけば、第6世代iPadは2014年のiPad Air 2をベースに開発されることになります。
iPad Air 2のスペックは、ディスプレイが9.7インチで解像度が2048×1536pxで反射防止コーティング搭載、大きさは高さ240mm、幅169.5mm、厚さが6.1mm、重量はWi-Fiモデルが437g、セルラーモデルが444g、だったので、第6世代iPadもこれと同じになると思われます。
これに加えて、プロセッサがA10(フュージョン?)に、RAMは3GB?、Bluetooth 5?に対応するなど、一部スペックが強化される可能性があります。
基本的なパーツはAir 2のものを流用し、プロセッサなどの特定のパーツだけ新しいものに交換しているだけなので、製造コストは大幅にカットできることが予想できます。
iPad Air 2は、9.7インチiPadの中でも最も軽量で薄いモデルだったので、第6世代iPadは価格が安く、かつ軽量で使いやすいモデルとなることでしょう。
最後に
今回は、「2018年に第6世代iPadは登場するのか、スペックを大胆予想してみた」についてご紹介しました。
2018年に第6世代iPadが登場しなかったとしても、2019年には上記のような第6世代iPadは確実に登場すると思います。
2019年にA10プロセッサのモデルを出すとなると、いささか型遅れ感は否めないので、18年にA10の第6世代を出すか、あるいは19年の第6世代にA11プロセッサを搭載するかのどちらかでしょう。
いずれにしても、2018年にiPadが$259に値下げされることで、iPadの販売台数が更に伸びることは間違いなさそうです。
※追記18.3.28: 第6世代iPadが発表されました。デザインと価格は第5世代のままで、A10フュージョンチップを搭載し、Apple Pencilに対応で、価格は据え置きのようです(参考: アップル、新9.7インチiPad発表–Apple Pencilに対応、3万7800円から)。