「Apple TV 4K」のスペックを大紹介!処理能力はどれくらい?
今回は、「Apple TV 4Kのスペック」についてご紹介していきます。
「Apple TV 4K」は、定価¥21,384(税込)からと、競合他社の「Fire TV (¥8,980)」や「Chromecast Ultra (¥9,720)」と比べると割高感があります。
ここまで割高なら、「さぞApple TV 4Kのスペックは良いのだろう」と気になるところです。
そんなわけで今回は、「Apple TV 4Kのスペック」について、アップルが公開している仕様、分解の情報、私の使用感などを元に大紹介していきます。
Apple TV 4Kの購入を検討している方も、そうでない方もぜひ参考にしてみてください。
Apple TV 4Kのスペック
では早速、「Apple TV 4K」の主なスペックについて見ていきましょう(参考: Apple TV 4K – 仕様、Apple TV 4Kの分解 – IFIXIT)。
- 高さ35mm、幅98mm、奥行き98mm
- 重量 425g
- ストレージ容量 32GB、64GB
- RAM 3GB
- HDMI 2.0a
- 802.11ac Wi-Fi
- ギガビットイーサネット
- Bluetooth 5.0
- IR(赤外線)レシーバー
- 電源内蔵
- プロセッサ A10X Fusionチップ
- H.264/HEVC SDRビデオ 最大2160p、60fps対応、HEVC Dolby Vision / HDR10 最大2160p対応
- HEIF、JPEG、GIF、TIFF対応
まずはデザイン面ですが、縦横10cm未満、高さ3.5cmのコンパクトなボディで、重量は425gという軽量さを実現しています。もちろん、ライバルのFire TVやChromecastに比べると大きく重いです。
ストレージ容量は32GBと64GBの2種類が用意されていて、RAMは3GB搭載されています(IFIXITの分解により判明)。3GBのRAMというとiPhone Xと同じなので、相当良い物が載っているということです。
HDMIのバージョンは2.0aで、4K HDRとDolby Visionの映像出力に対応しています。そしてもちろん、CEC(HDMIリンク)にも対応しているので電源連動や音量操作も可能です。さらに、tvOS 12からはDolby Atmosにも対応します。
ネット接続は802.11ac Wi-Fiか、有線LAN接続のギガビットイーサネットに対応しています。
Bluetoothのバージョンは5.0で、IRレシーバーを搭載、電源を内蔵しているので、コンパクトなメガネ型の電源ケーブルで接続できます。Fire TVやChromecastはでかい電源が必要になるので、この点はApple TVが優れています。
プロセッサはiPad Pro 12.9 第2世代、10.5インチと同じ「A10X Fusion」を搭載しています。詳しいベンチマークスコアは後述します。
動画再生は、H.264/HEVCコーデックのSDRビデオが2160p 60fpsまで、HEVCコーデックのDolby VisionとHDR10のビデオが2160pまで対応しています(VP9には非対応です)。
画像ファイルは、「HEIF」、「JPEG」、「GIF」、「TIFF」に対応しています。
A10X Fusionのベンチマークスコア
次に見ていくのは、「Apple TV 4K」に搭載されている「A10X Fusion」の処理能力です。
「Apple TV 4K」のベンチマークを測れるアプリはないので、今回は同じ「A10X Fusion」を搭載している「iPad Pro 10.5インチ」のベンチマークスコアを参考にしてみようと思います。
「iPad Pro 10.5インチ」のベンチマークスコアは、Geekbenchの測定でマルチコアスコア「9305」となっています。
参考までに、同じGeekbenchのスコアを比較すると、2016年発売のiPhone 7が「5703」、2017年発売のiPhone Xが「10125」となっています(参考: iPhone 7 Benchmarks、iPhone X Benchmarks)。
こうやって見てみると、「Apple TV 4K」の処理能力は、2018年5月時点ではかなり高めであると言えそうです。値段が違うので当然ですが、Fire TVやChromecastを遥か彼方に上回っています。
ここまで高い処理能力を実現しているので、4K HDR動画を再生しても処理落ちしたりアプリが落ちることもありません。
また、3DCGのゲームアプリもサクサクと動かすことが可能です。
▼Apple TVで映画やドラマを見るなら、ARC対応のスピーカー「HT-S200F」がオススメです。
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最後に
今回は、『「Apple TV 4K」のスペックを大紹介!処理能力はどれくらい?』についてご紹介しました。
実際に「Apple TV 4K」を使っている私の感想としては、4K HDRの映像は綺麗ですし、アプリの使用中にカクついたり、クラッシュして落ちることもほとんどなく、スペックが高く安定したデバイスであると思います。
ただ、「VP9」の動画再生に対応していないため、YouTubeの4K動画を見ることができないのが唯一の欠点です。
アップルが「VP9」に対応する気がないのなら、YouTubeの側にHEVCに対応してもらうしか解決策はなさそうです。普及状況から考えても、今後YouTubeがHEVCに対応することは必至かもしれませんね。
皆さんも、「Apple TV 4K」で4K HDR動画を快適に楽しんでみてはいかがでしょうか。