Detroit: Become Human(デトロイトビカムヒューマン)はなぜおもしろいのか

PS4向けのゲーム「Detroit: Become Human (デトロイト ビカム ヒューマン)」が2018年5月25日に発売されて話題を呼んでいます。

「デトロイト ビカム ヒューマン」の舞台は2038年の未来で、「アンドロイド」と呼ばれる高度な人工知能(AI)を持った人型ロボットがさまざまな用途で普及した世界を描いています。

「アンドロイド」が当たり前になった未来ということで、映画「ブレードランナー (1982)」を彷彿とさせますが、「デトロイト」の世界観はまだ「ブレードランナー」ほど荒廃してはおらず、テクノロジーの進歩によって洗練された世界と、そのせいで職を奪われ始めた人々を描いています。

今回は、そんなゲーム「Detroit: Become Human (デトロイト ビカム ヒューマン)」の何がおもしろいのか、見ていこうと思います。

Detroit: Become Human (デトロイト ビカム ヒューマン)はなぜおもしろい?

Detroit: Become Human (デトロイト ビカム ヒューマン)」は、フランスのゲーム会社「クアンティック・ドリーム」が開発したオープンシナリオ・アドベンチャーゲームです。

「クアンティック・ドリーム」の過去2作、「HEAVY RAIN 心の軋むとき」と、「BEYOND: Two Souls」と同様に、映画さながらの世界観において、キャラクターに与えられる選択肢QTE探索などをしながら進めていくゲームで、プレイする内容によってストーリーが分岐するのが特徴です。

大まかなゲームシステムは過去2作と同様ですが、グラフィックの面では大きく進化していて、表情の細かな変化やオブジェクトの描写もリアルになっています。

このように、「デトロイト ビカム ヒューマン」はゲームシステム自体も良くできているのですが、それ以上に世界観舞台設定に魅力があるように思います。

「デトロイト ビカム ヒューマン」の舞台である2038年は、現代からちょうど20年後の世界です。ゲーム内では自動運転技術電気自動車(EV)といったものが当たり前のように普及し、店の決済方法もカードやスマホすら不要の超キャッシュレス社会が実現しています。

ゲーム内では「アンドロイド」の普及のせいで人々は職を失い、失業率が30%を超えているといった描写がありました。

実は、これらの現象は現代にすでに現れ始めているものです。自動運転やEVの技術は現代も日進月歩で進んでいますし、キャッシュレスサービスも続々と登場しています。そして現代においてもIT企業の台頭によって職を失ったり、シリコンバレーでは家賃が高騰して中間層がホームレスになるといった問題が出始めています。

そう考えると、「デトロイト ビカム ヒューマン」の世界観は、空想の世界を描くSF(サイエンス・フィクション)というより、いわばサイエンス・リアリティに近いものを感じるのです。

このような現代からのリアルな共通点を見出せることが、「デトロイト ビカム ヒューマン」がおもしろいと感じる最たるものなのかもしれません。

しかしながら、ゲームに登場する「アンドロイド」たちの高度すぎるAIは、あと20年で実現できるかどうか難しいところです。あの「アンドロイド」の描写だけはあえてSFっぽさを残したのかもしれませんね(本当に実現してしまうかもしれませんが)。

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最後に

今回は、『Detroit: Become Human(デトロイトビカムヒューマン)はなぜおもしろいのか』についてご紹介しました。

Detroit: Become Human(デトロイトビカムヒューマン)」は、世界観はもちろん、ストーリーも良くできているので、映画のように物語を楽しむこともできます。

また、「デトロイト ビカム ヒューマン」のようなゲームをプレイしていると、もはやゲームは映画を超える存在になりつつあると感じるかもしれません。

また、今後VR対応エディションなどが登場すればより新たなゲーム体験が可能になるのかもしれませんね。

このように、「デトロイト ビカム ヒューマン」は、世界観を楽しむ目的でプレイするのも、ゲームの進化を感じる目的でプレイするのでも両方楽しめるのではないでしょうか。