「Stadia (スタディア)」は買い切り型で定額遊び放題ではない!

2019年6月6日(米時間)、グーグルのクラウドゲーミングサービス「Stadia (スタディア)」の詳細が発表されました(参考: Googleのゲームストリーミング「Stadia」、日本を除く14カ国で11月開始 月額9.99ドル 無料プランは2020年から)。

「Stadia (スタディア)」は、購入したゲームソフトがクラウドで遊べるようになる買い切り型が基本となっています。

「Stadia Basic」というプランでは、1080p/60fps・ステレオまでの画質・音質で、月額料金不要でプレイできます。

「Stadia Pro」というプランでは、4K HDR/60fps・5.1chサラウンドでプレイできますが、ゲームソフトの購入代金とは別に月額$9.99が必要となります。

また「Stadia Pro」では、無料でプレイできるゲームソフトがいくつか提供されたり、Stadia内のゲームソフトを割引で購入できるといった特典もあるようです。

このように、グーグルのクラウドゲーム「Stadia (スタディア)」は、定額で遊び放題ではなく、基本的にはゲームソフトを買ってプレイすることになります。

「Stadia (スタディア)」は買い切り型で定額遊び放題ではない

「Stadia (スタディア)」では、ゲームソフトを個別に購入してクラウドでプレイするのが基本になります。

アップルの「Apple Arcade」が月額制で遊び放題であるため、てっきりStadiaも定額遊び放題なのかと思っていましたが、違うようです。

ゲームをプレイするまでのプロセスとしては、ストアからゲームを買って遊ぶことになるので、現在のPS4のPS Store、スイッチのニンテンドーeショップなどと似たような感覚になると思います。

ただし、StadiaがPS4、スイッチと違うのは、買ったゲームソフトをあらゆるデバイスでプレイできるという点です。

Stadiaはスマホ、タブレット、PC、テレビとあらゆるデバイスに対応するため、ハードを世代交代の度に買い換えなくてよくなることや、ハードが変わって過去のゲームソフトが遊べなくなるという互換性の問題も解決できます(不人気タイトルのクラウドサポートを維持してくれるか不明ですが)。

このように、Stadiaはサービスが終了しない限りは、買ったゲームソフトがハードを問わずにずっと遊べるという点がメリットだと思います。

HD画質は月額料金不要

「Stadia (スタディア)」は買い切り型が基本となるため、HD画質であれば月額料金は不要で遊べます。

無料プランである「Stadia Basic」の画質は「1080p/60fps」に制限されますが、現行機であるPS4とスイッチも「1080p/60fps」までなので、特に不満もなくに遊べると思います。

ただし「1080/60fps」で安定してプレイするためには、最低でも20Mbpsの通信速度が必要とされるため、11ac(Wi-Fi-5)対応の無線LANや、有線LAN接続が求められます。

「Stadia Pro」プランは無料ソフトと割引の特典アリ

月額$9.99の有料プランである「Stadia Pro」は、「4K HDR/60fps」の画質と5.1chサラウンドに対応し、無料ソフトと有料ソフトの割引購入の特典もあります。

この「Stadia Pro」は、ちょうどアマゾンの「Amazon Prime」のようなもので、グーグルとしてはサブスクリプションのユーザーを増やしていきたいのだと思います。

「Stadia Pro」で提供される無料ソフトの数がどれくらいあるのかが重要になってくる点で、もしも独占タイトルがたくさん遊べるということになれば、加入する価値はあると思います。

ゲームソフトはPS4で買うべきか、 Stadiaで買うべきか

ここで悩ましくなってくるのが、今後ゲームソフトはPS4のPS Storeで買うべきなのか、それともStadiaで買うべきなのかということです。

2019年6月時点では日本でのStadia開始時期は未定ですが、いずれは対応することになると思います。

Stadiaが日本でも始まった時に、PS4(あるいはPS5?)とStadiaで同じゲームソフトが販売された場合、果たしてどちらのバージョンを買うべきかが悩ましいです。

現状ではPS版は遅延もなく安定して遊べるというメリットがありますが、将来的にStadiaが爆発的に普及してPSを駆逐してしまった場合、PSで買ったゲームソフトが無駄になってしまうという可能性もあるのです(Stadia版を買い直さないといけない)。

もちろん、ソニーも黙ってグーグルにやられるようなことはないと思うので、今後ソニー版クラウドゲームを開始して、PS Storeで買ったゲームソフトがクラウドで遊べるようになる可能性もあります(PS Nowとは別のサービスで)。

現状ではPS4のゲームソフトを買うしかないですが、様子を見ながら必要なStadiaに乗り換える準備も必要になってきそうです。

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最後に

今回は、『「Stadia (スタディア)」は買い切り型で定額遊び放題ではない!』についてご紹介しました。

このように、グーグルのStadiaは基本的にPS4やスイッチのような買い切り型のゲームソフト販売となりますが、有料プランであるStadia Proでは無料ソフトも提供されます。

Stadiaはクラウドゲーミングでこれまでのゲーム市場のあり方を変えてしまうかもしれません。

Stadiaは2019年11月から14ヶ国でサービスを開始します(まずはStadia Proのみ)。

また、StadiaゲームコントローラーとChromecast Ultra、Stadia Pro3ヶ月分がセットになったパックが$129で販売されます。

果たして、グーグルのStadiaが今後ゲーム市場をどう変えていくのか目が離せませんね。