NetflixにAmazon Prime Videoが対抗?人間まるだし・むき出し広告
最近はインターネットで映画・ドラマ・番組などが見放題になる「定額動画配信サービス (ビデオストリーミング)」が人気です。
中でも、日本でもメジャーなのが「Netflix (ネットフリックス)」と「Amazon Prime Video (アマゾン・プライム・ビデオ)」です。
Netflixは、オリジナルドラマである「全裸監督」をモチーフにした「人間まるだし。」という広告を展開しています(参考: 「人間まるだし。」 ※音声ONでご覧ください)。
それに対抗してか、Amazon Prime Videoはオリジナル番組である「バチェラー3」の広告で「人間むきだし」という広告を展開し始めました(参考: 『バチェラー・シーズン3』 ― 「”人間むき出し”編」)。
「人間まるだし」と「人間むきだし」という両者のフレーズは、偶然にしてはあまりにもに過ぎてることから、おそらくAmazon Prime Video側が対抗して入れてきたものと思われます。
NetflixにAmazon Prime Videoが対抗?
Netflixは「人間まるだし」、Amazon Prime Videoは「人間むきだし」という広告を展開しています。
これは、Netflixのオリジナルドラマである「全裸監督」が話題を集めヒットしていることを受けて、急遽Amazon Prime Video側がオリジナル番組「バチェラー3」の広告に取り入れたものと思われます。
このように、NetflixとAmazon Prime Videoは、同じ定額動画配信サービスを手がけるライバルとして競い合っているようです。
世界ではNetflix、日本ではAmazon Prime Video
2019年8月時点の定額動画配信サービスのシェアを見ると、世界ではNetflixが圧倒的の首位となっています(参考: 動画配信サービス市場を徹底解説、勝者はアマゾン?Netflix?ディズニー?)。
日本の定額動画配信サービスのシェアを見ると、安価なAmazon Prime Videoが圧倒的で、次いでHulu(happyon)とNetflixがほぼ同数となっているようです(参考: Amazon Prime Video利用者509万人、Netflix 171万人。重複は減少。ニールセン調査)。
このように、日本は世界的に珍しいAmazon Prime Video大国となっています。
日本でAmazon Prime Videoが人気である理由はひとえに、月額¥500という破格で提供されていることだと思います(19年8月時点)。
アメリカをはじめ、海外ではAmazon Primeの月額は$10以上するため、日本だけ破格で利用できるのです。
そんな背景から、日本ではNetflixはAmazonからシェアを奪いたいでしょうし、AmazonはNetflixに勝ち続けなければならないという競争心があります。
パッとしなかったNetflixにキラーコンテンツが登場
これまでの日本におけるNetflixはそれほどブームにはなっておらず、主に海外ドラマオタクやアニメオタクが利用するだけのニッチなサービスでした。
ところが、2019年8月8日に配信が始まったオリジナルドラマ「全裸監督」が話題を呼び、Netflixの注目度は一気に上がったわけです。
「全裸監督」はすでにシーズン2への更新が決定し、これまでパッとしなかったNetflixもキラーコンテンツを手に入れて勢いづいてきました。
ここで焦っているのが、圧倒的安さを武器に日本のシェアを取ってきたAmazon Prime Videoです。
Amazon Prime Videoは圧倒的安さとオリジナルのバラエティ番組を武器としていますが、ドラマに関しては苦手な分野です。
そこでAmazon Prime Videoは、得意分野であるバラエティ番組の「バチェラー3」で「全裸監督」へ対抗する姿勢のようです。
そのため、広告も全裸監督の「人間まるだし」をパクって、「人間むき出し」と打ってきました。
今後はNetflixとAmazon Prime Videoの戦いが熱を帯びそうです。
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最後に
今回は、『NetflixにAmazon Prime Videoが対抗?人間まるだし・むき出し広告』についてご紹介しました。
このように、Netflixは「人間まるだし」という広告を展開し、Amazon Prime Videoは「人間むきだし」という広告で対抗しています。
NetflixとAmazon Prime Videoには、どちらも面白い作品が揃っているので、互いに競い合って良いサービスを提供できるといいですね。
定額動画配信サービスは2019年秋には「Apple TV+ (アップル・ティーヴィープラス)」も参入してより競争が激化します。
果たして、定額動画配信サービスの市場が今後どうなっていくのか、目が離せませんね。