iMacのFusion Driveを買ってはいけない3つの理由!SSDにしよう
今回は、「iMacのFusion Driveを買ってはいけない3つの理由」についてご紹介します。
アップルの販売するデスクトップコンピュータである「iMac (アイマック)」では、「Fusion Drive (フュージョン・ドライブ)」というストレージが採用されています。
この「Fusion Drive」とは、要するにSSDとHDDをミックスしたSSHDのことで、iMac 21.5インチの上位機種と27インチの全てのモデルでデフォルト採用となっています。
※追記: iMac 2020年モデルより、SSDが標準となりました。
しかしながら、結論から言うとこのFusion Driveはオススメしません。
そんなわけで今回は、iMacのFusion Driveを買ってはいけない理由について見ていきましょう。
iMacのFusion Driveを買ってはいけない3つの理由
Fusion Driveとは?
「Fusion Drive」は、iMac 21.5インチの上位モデルと、iMac 27インチの全てのモデルに標準採用されています。
※追記: iMac 2020年モデルからは、SSDが標準となりました。
そのため何も知らずにiMacを購入すると、おのずとFusion Drive搭載モデルを買ってしまうことになります。
※追記: iMac 2020年モデルより、SSDが標準となりました。
「Fusion Drive」は、アップル公式の説明を見るとあたかも速度と容量の両方を手にできてお得であるといった記載がされています。
しかしながら、実際に私がFusion Drive搭載iMacを買って使ってみた限りでは、この情報は正しいとは言い難いです。
では、実際に「iMacのFusion Driveを買ってはいけない3つの理由」について見ていきましょう。
iMacのFusion Driveを買ってはいけない理由1. しばらく使うと遅くなる
1つ目のiMacのFusion Driveを買ってはいけない理由は、「しばらく使うと遅くなる」です。
iMacのFusion Driveは、確かに高速と言えば高速です。
iMacを買って最初の頃は、起動速度も割と速いですし、アプリもクリックしてからすぐに開くので「Fusion Driveで十分じゃないか」と思ってしまいます。
しかしながら、Fusion Driveが速いのは最初のうちだけで、iMacをしばらく使ってだんだんアプリやファイルの容量が増えてくると、びっくりするほどにモッサリして遅くなってきます。
これは、Fusion Driveの構造にからくりがあって、なんとFusion Driveの1TB版はSSD容量がたったの32GBしかないのです(参考: 新型iMac 2019『Fusion Drive』容量は32GBと128GBと判明…ということは?)。
つまり、iMacをしばらく使っていて、SSD領域の32GBをオーバーしてしまうと、速度の遅いHDD領域に切り替えられてしまうのでとてつもなく遅くなるのです。
このように、iMacのFusion Driveは最初は速いですが、しばらく使っていると遅くなってしまいます。
iMacのFusion Driveを買ってはいけない理由2. ストレージは外付けでOK
2つ目のiMacのFusion Driveを買ってはいけない理由は、「ストレージは外付けでOK」です。
「Fusion Drive」は、1TBといった大容量が手に入ることがメリットなのですが、今時は外付けSSDやHDDで簡単に数TBのストレージを手に入れることができます。
ましてや、高速な外付けSSDでも1TBで1万円ちょっと(2019年9月時点)で購入できますし、HDDにいたっては1万円もあれば4TBの大容量が手に入る時代です。
そのため、ストレージ容量を確保するためにわざわざ速度の遅いFusion Driveを選択することにはもはやメリットはないのです。
頻繁に持ち運ぶMacBookならともかく、iMacは据置のデスクトップコンピュータなので、USBで外付けストレージを繋ぎっぱなしにしていても全く苦ではありありません。
このように、大容量のストレージを必要とするのであれば、外付けSSDや外付けHDDを買えば済む話なので、Fusion Driveは必要ありません。
iMacのFusion Driveを買ってはいけない理由3. SSDにしても値段が変わらない
3つ目のiMacのFusion Driveを買ってはいけない理由は、「SSDにしても値段が変わらない」です。
iMacは、アップル公式ストアで購入するとストレージをSSDにカスタマイズするCTOが可能です。
ここでポイントなのが、iMacのストレージを1TB Fusion Driveから256GB SSDに変更しても、¥11,000(税別)高くなるだけなのです。
※追記: iMac 2020年モデルからは、SSD 256GBとFusion Drive 1TBの値段が同じになりました。
わずか¥11,000(税別)の違いでストレージ速度が劇的に速くなるのであれば、SSDを選択した方が得です。
ここで、「SSDにするとストレージ容量が大幅に減るじゃないか」と思うかもしれませんが、ストレージは外付けで運用すればOKなので、本体ストレージは256GBで十分なのです。
iMacのSSDは読み書き速度が超高速ですし、なによりもFusion Driveと違って使っていると遅くなることもありません。
もちろん、256GBで運用するには内蔵ストレージはなるべくアプリだけにして、動画などのファイルは外付けストレージに保存するといった工夫が必要になってきます。
とは言っても、MacBook Proのストレージも256GBがデフォルトなので、内蔵ストレージがこれだけあれば十分使用には困らないと思います。
▼「外付けSSD 1TB」はこちら
最後に
今回は、『iMacのFusion Driveを買ってはいけない3つの理由!SSDにしよう』についてご紹介しました。
このように、iMacのFusion Driveは①しばらく使うと遅くなったり、②ストレージは外付けで十分だったり、③SSDにしても値段があまり変わらないといった理由から、Fusion Driveはオススメしません。
Fusion Drive搭載のiMacを定価で買うのであれば、カスタマイズしてSSDに変更しましょう。
そもそも、MacBook Air、MacBook ProにはSSDの選択肢しかないので、いずれiMacもFusion Driveが廃止されてSSDのみの選択になるのではないかと思います。
皆さんも、iMacの内蔵ストレージをSSDにして快適に使ってみてはいかがでしょうか。