新型のApple TVに望む4のこと!アップデートで望む4の機能
今回は、「新型のApple TVに望む4のこと」と「アップデートで望む3の機能」についてご紹介します。
アップルの販売するストリーミング端末である「Apple TV (アップル・ティーヴィー)」では、テレビでさまざまな動画配信サービスやアプリが利用できます。
この「Apple TV」は、2017年に発売された「Apple TV 4K」が最新モデルで、2019年の「tvOS 13」が最新OSとなっています。
そんな「Apple TV」なのですが、まだまだ改善点も多く、追加して欲しい機能もあります。
そこで今回は、新型のApple TVに望むこととアップデートで望む機能について見ていきましょう。
新型のApple TVに望む4のこと
まずは、「新型のApple TVに望む4のこと」について見ていきましょう。
新型のApple TVに望むこと1. 新しいリモコン
1つ目の新型のApple TVに望むことは、「新しいリモコン」です。
「Apple TV」には、「Siri Remote (シリ・リモート)」というリモコンが付属しているのですが、このリモコンの操作性が悪く、評判がとても悪いです。
タッチサーフェスの部分の扱いは慣れが必要ですし、早送りや巻き戻しなどの操作も直感的にできるとは言い難いです。
また机の上などにリモコンを放置しておくと、ふとした拍子にリモコンに触れてしまって、勝手にApple TVの電源が入ってしまうことがあります。
「Siri Remote」にはタッチパッドやジャイロセンサー、バッテリーなどを内蔵しているため、原価コストが高くなってApple TV自体の価格が高い原因にもなっています。
そのため、新しいApple TVには、操作性を改善した新しい「Siri Remote 2」を搭載することを望みます。
ちなみに、「Apple TVのリモコンの操作性が悪い」というのは世界共通認識のようで、SaltというところからApple TV用のサードーパーティーリモコンが発売されています(参考: Alternative remote control for Salt TV)。
リモコンにタッチパッドを付けるという発想は良かったのですが、結局のところ従来のようなボタン式のリモコンの方が使いやすいです。
Siri Remoteより前(Apple TV 第3世代まで)に採用されていた「Apple Remote」は、無駄なボタンがなくてシンプルであると称賛されることが多かったので、ボタン式の新しいリモコンを作って欲しいところですね。
新型のApple TVに望むこと2. 安いモデルの登場
2つ目の新型のApple TVに望むことは、「安いモデルの登場」です。
Apple TVは、「Apple TV HD」が¥15,980(税別)、「Apple TV 4K」が¥19,800(税別)〜で販売されています。
競合他社と比較してみると、アマゾンの「Fire TV Stick」が¥4,980(税込)、「Fire TV Stick 4K」が¥6,980(税込)なので、Apple TVは値段が高すぎです。
もちろん、Apple TVはFire TVよりも格段に良いCPU・RAMを搭載していて高性能なのですが、選択肢として安いモデルを用意するのもアリだと思います。
もう忘れている人も多いのですが、「Apple TV 第3世代」までは定価でも1万円未満で購入できたのを覚えています。
この辺りで一度原点に戻って、1万円未満のApple TVを用意するのが良いのではないでしょうか。
Apple TVをコストカットするためには、チップをA10あたり(iPod touch 7thと同じ)に落として、RAMは2GB程度に抑えるのが良いと思います。
そして、有線LANポートなどは廃止してしまって、Fire TV Stickのようなドングル型にするのです。
そして極め付けは、Siri Remoteはやめてもっと原価の安いボタン式のリモコンにすることです。
このような新しいエントリーモデルの「Apple TV Air (仮)」を発売することで、多くの新規ユーザーを獲得できると思います。
新型のApple TVに望むこと3. YouTube 4K対応
3つ目の新型のApple TVに望むことは、「YouTube 4K対応」です。
「Apple TV 4K」では、YouTubeの4K再生に対応していません。
なぜApple TV 4KがYouTubeの4K再生に対応していないかというと、YouTubeの4K動画では「VP9」というコーデックが使われているからです。
この「VP9」というコーデックを、アップル製品ではサポートしてないので、Apple TVだけでなくiPhone、iPad、MacでもYouTubeの4Kを再生できません(MacはChromeを使うことでソフトウェアデコードが可能)。
おそらく、アップルは今後もVP9に対応するつもりはないので、YouTube側にメジャーな「HEVC」に対応してもらうか、あるいは次世代の「AV1」に対応してもらう必要があります。
YouTubeが「HEVC」に対応することもほぼないので、やはり「AV1」の対応に期待するしかありません。
新型のApple TVに望むこと4. AV1対応
4つ目の新型のApple TVに望むことは、「AV1対応」です。
これは「新型のApple TVに望むこと3. YouTube 4K対応」に繋がる話なのですが、Apple TVを含むアップル製品が「AV1」に対応することが望まれます。
「AV1」は次世代の動画コーデックで、現行の「HEVC」よりも更に高い圧縮率を誇っているだけでなく、ロイヤリティフリーで使えるのが魅力です。
すでにアップル、グーグル、アマゾン、ネットフリックス、フールーなどがこの「AV1」を支持しているので、いずれはほとんどの動画配信のコーデックが「AV1」に置き換わることになります。
そこで新型のApple TVでは、ぜひこの「AV1」に対応していて欲しいのです。
Apple TVがAV1に対応するためには、AV1のハードウェアデコードに対応したチップを搭載する必要があります。
早ければ2020年の「A14チップ」でAV1対応してくれそうですが、まだ少し時間がかかるかもしれません。
そう考えると、新しいApple TVが発売されるタイミングは、アップルがAV1に対応するタイミングと同じになる可能性があるということにもなりそうです。
アップデートで望む4の機能
続いては、「アップデートで望む4の機能」について見ていきましょう。
アップデートで望む機能1. ディズニー作品の4K HDR対応
1つ目のアップデートで望む機能は、「ディズニー作品の4K HDR対応」です。
「Apple TV 4K」では、「Apple TVアプリ (iTunes Store)」で配信している4K HDR対応映画の再生に対応しています。
「Apple TVアプリ (iTunes Store)」では、最近の映画であればほぼ全て4K HDRに対応しているのが魅力です(参考: iTunes映画(Apple TVアプリ)の4K HDR対応コンテンツはこちら!【随時更新】)。
ただしディズニー関連作品だけは、「Apple TVアプリ (iTunes Store)」では一切4K対応していません。
ディズニー、ピクサー、マーベル、スターウォーズの作品は、4K HDRで見れないのです(20世紀フォックスは対応)。
ディズニーが「Apple TVアプリ」の4Kに対応していない理由は、おそらく自社の「Disney+」を使わせるためだと思われます。
実際に「Disney+」では、スターウォーズ旧3部作などが4K HDRで配信されています。
とは言っても、「Disney+」で独占せずに「Apple TVアプリ」でレンタル・購入してもらえば二重で儲けることができるので、いずれは対応するのではないかと思います。
これはアップルではなくディズニー次第なので、ディズニーにはなんとか対応して欲しいところです。
アップデートで望む機能2. Safariの搭載
2つ目のアップデートで望む機能は、「Safariの搭載」です。
「Apple TV」には、ウェブブラウザが搭載されておらず、App Storeにもブラウザアプリはありません。
そのため、Apple TVでウェブサイトを見ることができないのです。
Apple TVがブラウザに対応していない理由は不明ですが、ウェブサイトでしか見れない動画も多いので、純正のブラウザである「Safari」を搭載して欲しいのです。
競合他社と比較すると、Android TVにもFire TVにもブラウザが搭載されているため、Apple TVも対応するのが妥当ではないでしょうか。
アップデートで望む機能3. AirPlayの4K対応
3つ目のアップデートで望む機能は、「AirPlayの4K対応」です。
「AirPlay (エアプレイ)」は、iPhone、iPad、iPod touch、MacからApple TVへ動画や写真を映し出したり、ミラーリングができる機能です。
この「AirPlay」の機能はとても便利なのですが、残念ながら4Kに非対応となっています。
iPhoneやiPadのカメラでは4K動画を撮影することができるのですが、その4K動画をApple TV 4KへAirPlayしても4Kで見れないという残念な仕様なのです。
なぜAirPlayが4Kに対応していないのかは分かりません。
技術的に4KのAirPlayを実現するのが難しいのでしょうか。
今後のアップデートでAirPlayの4Kに対応してくれることに期待しましょう。
アップデートで望む機能4. 対応アプリの拡大
4つ目のアップデートで望む機能は、「対応アプリの拡大」です。
Apple TVには専用の「App Store」があるのですが、iPhoneやiPadに比べるとアプリの数がとても少ないです。
特にゲームはiPhone・iPadのみの対応でApple TVには対応していないものがほとんどです。
今後Apple TVに対応して欲しいアプリとしては、「TVer」、「Fortnite」、「Stadia」などがあります。
おそらくデベロッパーとしてはiPhone・iPadと比べてユーザー数の少ないApple TVに対応するのは気が進まないのかもしれません。
▼「Apple TV 4K」はこちら
ディズプレイ一体型はアリ?
「Apple TV」はテレビと外付けで接続して使うデバイスです。
しかしながら、最近はテレビ自体にOSを内蔵した「スマートテレビ」と呼ばれるものが続々と登場しています。
さらに、ソニーやLGのテレビではApple TVの特権であった「AirPlay」に対応し、「Apple TVアプリ (Apple TV+)」にも対応する予定です。
この「スマートテレビ」を使えば、当然ながら外付けでApple TVなどを接続する必要がなくなるわけです。
このように、今後スマートテレビが普及してくれば、自ずとApple TVはその役目を失うことになります。
とは言っても、Apple Arcadeをテレビで遊ぶためにはApple TVが必要ですし、なんらかの形でApple TVを存続させる必要があると思います。
そこで、ディズプレイを一体型にした「スマートテレビ版のApple TV」を発売するのはどうなのかという話になってきます。
すでにアマゾンはFire TVをテレビに内蔵した「Fire TV Edition」を発売していますし、アップルがテレビ一体型の「Apple TV」を発売するのはアリなのではないでしょうか。
もちろん、テレビチューナーは国によって仕様が異なるので、HDMI接続によるオプションというかたちにすれば、NHKの支払いが不要なアップル製のテレビとして日本でも発売することができます。
Apple TVをディスプレイ一体型にするメリットとしては、アップル側でディスプレイの設定を最適にチューニングして販売できるということです。
あとは、アップルのロゴが入っているテレビとなると欲しい人が多いと思います(値が張りそうですが)。
▼ハイセンスの「4K HDRテレビ」もオススメです
最後に
今回は、『新型のApple TVに望む4のこと!アップデートで望む4の機能』についてご紹介しました。
このように新型のApple TVには、新しいリモコンや安いモデルの用意、YouTubeの4KとAV1対応が求められます。
また、今後のアップデートでディズニーの4K対応、Safariの搭載、AirPlayの4K対応、アプリの充実なども望みます。
さらに、スマートテレビの普及でお役目ごめんにならないように、ディスプレイ一体型のスマートテレビ版Apple TVを導入するのもアリかもしれません。
「Apple TV」は2017年9月から2年以上新型が発売されていませんが、次に新型が発売されるのはいつになるのでしょうか。
果たして、Apple TVはこれからどのような進化を遂げていくのか、目が離せませんね。