Netflix、ディズニー&アップル参入後も会員数を増やす!19年10〜12月
定額動画配信サービス「Netflix (ネットフリックス)」の2019年10〜12月期の売上高は前年同期比31%増の54億6743万ドル、会員数は2019年9月末から876万人増加したようです(参考: Netflix、利益4.4倍に 米国外の会員1億人突破)。
2019年11月には、ディズニーの「Disney+ (ディズニープラス)」と、アップルの「Apple TV+ (アップル・ティーヴィープラス)」の大手2社の参入でNetflixは危機を迎えていました。
しかしながら、Netflixは「アイリッシュマン」や「ウィッチャー」などのオリジナル作品のヒットによって、この危機を乗り切ったようです。
定額動画配信サービスの市場は、Netflixの他にも、Amazon Prime Video、Hulu、Disney+、Apple TV+などのサービスが乱立していて、競争がますます激化してきています。
果たして、Netflixは今後も会員数の増加を維持することができるのでしょうか。
Netflix、ディズニー&アップル参入後も会員数を増やす
「Netflix」は、2019年9月末から12月末の間に876万人の会員を獲得し、世界会員数は1億6709万人を突破しました。
2019年11月に「Disney+」と「Apple TV+」が新規参入したことで会員数減少が懸念されていましたが、オリジナル作品のヒットにより乗り切ったようです。
日本でも、嵐のドキュメンタリー番組である「ARASHI’s Diary -Voyage-」が12月から独占配信されたことで話題を呼び、一時期は日本のApp StoreランキングでNetflixが1位となりました。
やはり、Netflixが会員数を増やすための秘訣は話題となるオリジナル作品を用意することで、これは日本でも世界でも共通のようです。
2020年も話題作が配信予定
日本作品では、嵐のエピソードが20年末まで毎月配信されることに加えて、蜷川実花監督のNetflixオリジナルドラマ「Followers」が2020年2月27日より配信開始されるため、また話題を呼びそうです(参考: Netflix『FOLLOWERS』2020年2月27日全9話一挙配信決定!)。
また、話題を呼んだ「全裸監督 シーズン2」や、佐藤信介監督のNetflixオリジナルドラマ「今際の国のアリス」、そして「攻殻機動隊 SAC_2045」も2020年内の配信が決まっています(参考: Netflix実写版「今際の国のアリス」、W主演に山崎賢人・土屋太鳳)。
海外作品では、「セックス・エデュケーション シーズン2(配信済み)」、「ロック&キー」、「ストレンジャー・シングス シーズン4」、「アンブレラ・アカデミー シーズン2」などの配信が予定されています。
Netflixの2020年の予算は173億ドル?
「Netflix」の2020年の予算は、前年より更に多い173億ドルになると予想されています(参考: 2020年にNetflixが、1兆8700億円以上をコンテンツに投資するとウォール街が予想)。
すでに、Netflixの年間予算は日本の地上波テレビ局の制作費全てを合わせた額よりも多いと言われていますが、2020年は更に予算を増やしていくようです。
Netflixの2019年10〜12月の売上54億6743万ドルに対して純利益5億8697万ドルと、売上の9割近くが製作費や広告費に使われています。
このようにNetflixは相当な額を製作費に使い、新規会員を獲得して更に製作費を増やすというサイクルを繰り替えています。
特に日本の会員数は300万人程度とグローバルで見ればまだまだ少なく伸びしろがあるため、今後もガンガン予算を増やしてくると思います。
他社サービスと共存できる?
2019年11月に「Disney+」が参入し、「Disney+」は早速2,400万人の会員を獲得しました(参考: Netflix ユーザー100万人が注目の新サービス Disney+ に乗り換える)。
「Disney+」の開始でNetflixから多くの会員が乗り換えると危惧されていましたが、実際のところはNetflixの会員数増加は続いていて、それほどダメージは大きくなかったようです。
「Disney+」と「Netflix」は両方に加入しているユーザーが1,900万人以上いるとされていて、ユーザーの食い合いではなく共存が可能ではないかという見方も出てきています。
そう考えると、「Disney+」と「Apple TV+」の参入はNetflixにとってそこまで大きなダメージではなく、今後もこれまで通りに会員数を獲得していけるのではないでしょうか。
▼Netflixがテレビで見れる「Apple TV 4K」もオススメです
最後に
今回は、『Netflix、ディズニー&アップル参入後も会員数を増やす!』についてご紹介しました。
このように、「Disney+」と「Apple TV+」という大手2社の参入の後もNetflixは順長に会員数を増やしています。
日本では定額動画配信サービスが徐々に普及してきた印象なので、2020年は更にNetflixは日本の会員数を増やせると思います。
また、Netflixは製作費を年々増加させているため、2020年は更に新しい作品が続々と登場することに期待できそうです。
果たして、Netflixは2020年はどこまで成長できるのか、今後どうなっていくのか楽しみですね。