RGBWの液晶テレビを買ってはいけない3つの理由!4KはRGBを
今回は、「RGBWの液晶テレビを買ってはいけない理由」についてご紹介します。
昨今は4Kテレビの価格が下がってきたことや、BS4K放送の開始もあって、「4Kテレビが欲しい」、「4Kテレビに買い替えたい」という人も増えていると思います。
そんな4K対応の液晶テレビを買う際に、注意しておきたいことが1つあります。
それは、「RGBWの液晶テレビを買ってはいけない」ということです。
4K対応の液晶テレビにはパネルがRGBのものと、RGBWのものが販売されています。
実際に私は過去にRGBWの液晶テレビを買ってしまい後悔しました。
そんなわけで今回は、「RGBWの液晶テレビを買ってはいけない理由」について見ていきましょう。
RGBWの液晶テレビを買ってはいけない3つの理由
RGBWとは?
まずは、そもそも「RGBW」とは何かを見ていきましょう。
「RGB」の液晶ディスプレイでは、1ピクセル(画素)に3原色であるR(赤)G(緑)B(青)のドットを並べることで色を表現して映像を映しています。
4Kであれば解像度が3,840 x 2,160ピクセルの8,294,400画素なので、「RGB」の液晶であれば、RGBドット3色がそれぞれ8,294,400個敷き詰めされていることになります。
一方で「RGBW」の液晶ディスプレイでは、RGBドットの隣にサブピクセルとして白色のWのドットが並べられています。
この白色のWドットは、主に明るさを補うために使われています。
RGBWの液晶ディスプレイでは、RGBWの4ドットで1ピクセルとカウントせずに、RGBで1ピクセル、WRGで1ピクセル、BWRで1ピクセルといった具合に、Wを挟みながら3ドットごとにトータルで8,294,400画素として扱われています。
そのためRGBWの液晶ディスプレイでは、RGBのドットが25%少ない6,220,800個となっています。
そしてその代わりに、白色のWのドットが2,073,600個敷き詰めされています。
このようにRGBWの4Kテレビでは、色を作るRGBドットは約620万画素、明るさ用のWドットが約200万画素の、計約820万画素(4K)のディスプレイとなっています。
RGBWの液晶テレビを買ってはいけない理由1. 解像度が下がる
1つ目のRGBWの液晶テレビを買ってはいけない理由は、「解像度が下がる」です。
RGBWの液晶テレビでは、Wが追加された分だけRGBドットの数が25%少なくなっています。
そのため、「RGB」の4K液晶テレビにはRGBが3,840 x 2,160個ありますが、「RGBW」では2,880 x 1,620個しかRGBドットがないのです。
映像を作っているのはRGBドット3色なので、Wのドットが増えても解像度が上がる訳ではありません。
つまりRGBWの4K液晶テレビは、実質的には3K程度の解像度なのです。
実際にRGBWの4K液晶テレビを使っている印象としては、、RGBの4K液晶と比べて若干解像度感が下がると思います。
もちろん、フルHDと比べれば高精細なのは間違いないのですが、RGBの4K液晶テレビと比べるとやはり差を感じます。
このように、「解像度が下がる」がRGBWの液晶テレビを買ってはいけない理由の1つになります。
RGBWの液晶テレビを買ってはいけない理由2. 彩度が下がる
2つ目のRGBWの液晶テレビを買ってはいけない理由は、「彩度が下がる」です。
RGBWの液晶テレビは、Wドットが追加された分だけRGBドットの数が25%減っています。
これはつまり、端的に言えばRGBWは25%彩度が下がるということになります。
実際にRGBWの4K液晶テレビを使っている印象としては、色が薄かったり、発色が良くないと感じることがあります。
テレビの設定で色の濃さを上げてみても、自然な鮮やかというより、ベタ塗りしたような下品な色の濃さになってしまいます。
このように、「彩度が下がる」がRGBWの液晶テレビを買ってはいけない理由の1つになります。
RGBWの液晶テレビを買ってはいけない理由3. 白だけ眩しい
3つ目のRGBWの液晶テレビを買ってはいけない理由は、「白だけ眩しい」です。
これはRGBWの4K液晶テレビを使っている私の感想になるのですが、RGBWはなぜか白だけ眩しく感じます。
テレビの設定を片っ端からいじってみて、コントラストを大幅に下げれば白の眩しさは軽減されるものの、これでは全体的に暗く低画質になってしまうので4Kテレビの意味がありません。
そこで、なぜRGBWの液晶テレビは白だけ眩しくなるのかを考えてみました。
その理由としては、シンプルにRGBが25%減らされてWが追加された分だけ白が余計に眩しくなっているのではないでしょうか。
そもそもRGBWは明るさを向上するために作られた技術で、バックライトによって明るくするのではなく、ドットに白を25%追加して光らせているだけです。
その結果として、RGBWは明るくなった分白色だけ不自然に眩しくなっているのかもしれません。
RGBWの4K液晶テレビを使っていて、解像度と彩度の低下は割と許容範囲なのですが、この白だけ眩しいのは気になってしまいます。
特に夜にテレビを見ていて白が多い明るめの映像になると、白が眩しすぎてイライラしてしまいます。
このように、「白だけ眩しい」がRGBWの液晶テレビを買ってはいけない理由の1つになります。
RGBの液晶テレビを選択しよう
これから4Kの液晶テレビを購入する方は、RGBWは避けてRGB液晶を選択するようにしましょう。
どのモデルがRGBでRGBWではないのかという判別は難しいので、メーカーごとに選択するのがオススメです。
よくRGBWが紛れ込んでいるのがLGの液晶テレビで、アマゾンやコストコでセールされているものにRGBWが多いです(私もこれを掴まされた)。
そのため、もしもLGのテレビを買うのであれば液晶は避けて有機ELテレビを選択しましょう(LGの有機ELは世界シェア1位)。
また、日本メーカーの液晶テレビもパナソニックなどに一部RGBWが混在しているので注意が必要です(参考: VIERA TH-43GX500)。
最も無難なのはソニーの液晶テレビですが、ソニーは価格が高いのがデメリットです。
そこで、なるべくコストを抑えて高品質な液晶テレビを手に入れたい方には、ハイセンスをオススメします。
ハイセンスのNEOエンジン搭載モデルであれば100%RGB液晶で、さらに東芝レグザの技術が入っているので画質面も安心して利用できます。
このようの、これから4K液晶テレビを買う方は、RGBWではなくRGBを選択しましょう。
▼RGBの液晶テレビは「ハイセンス U7F」がオススメです
最後に
今回は、『RGBWの液晶テレビを買ってはいけない3つの理由!4KはRGBを』についてご紹介しました。
このように、RGBWの液晶テレビは、①解像度が下がる、②彩度が下がる、③白だけ眩しいといった理由があるため、買うことはオススメしません。
もしもこらから4Kの液晶テレビを買う予定のある方は、ソニーやハイセンスの液晶テレビを選択するのがオススメになります。
また、LGの液晶テレビにはよくRGBWが混じっているので買わない方が無難です(LGを買うなら有機ELにしましょう)。
そして日本のメーカーであっても、パナソニックなどにRGBWが紛れ込んでいるので注意しましょう。
皆さんも、RGBの4K液晶テレビを選択して、高精細で鮮やかな映像を楽しんでみてはいかがでしょうか。