フルサイズの「ZV-1(VLOGCAM)」が登場する可能性はある?

2020年6月に、ソニーから「ZV-1 (ゼットブイ・ワン)」というカメラが発売されました。

「ZV-1」は、YouTubeなどに動画投稿をする「Vlog (ブイログ)」のために作られた「VLOGCAM (ブイログカム)」として販売されています。

「ZV-1」は、1.0型 Exmor RS CMOSセンサーを搭載し、レンズは24-70mm(F1.8-2.8)3.0インチのバリアングル液晶ISO125-ISO128004K 30p撮影対応HLG HDR対応となっています。

「ZV-1」は、同じソニーの「RX100シリーズ」と見た目やスペックがそっくりですが、ボタン配置やディスプレイなどが変更されていて、より動画撮影に特化されています。

つまり、ソニーの「VLOGCAM」はサイバーショットをベースに動画撮影に特化されたカメラと考えることができます。

ここで疑問になってくるのが、「今後フルサイズのイメージセンサーを搭載したZV-1(VLOGCAM)が登場する可能性はあるのか?」ということです。

というのも、サイバーショットにはフルサイズの「RX1シリーズ」があるためです。

そこで今回は、「フルサイズの「ZV-1(VLOGCAM)」が登場する可能性はあるのか」について見ていきましょう。

フルサイズの「ZV-1(VLOGCAM)」が登場する可能性はある?

ZV-1とは?

そもそも、「ZV-1」とは何なのでしょうか。

「ZV-1 (ゼットブイ・ワン)」は、ソニーが販売するカメラです。

「ZV-1」は、一眼レフの「α(アルファ)」、スチルカメラの「サイバーショット」、ビデオカメラの「ハンディカム」などと異なる、「VLOGCAM」という新しいカテゴリの製品です。

「VLOGCAM」という名前の通り、YouTubeなどの動画投稿者のためのカメラとして販売されています。

「ZV-1」は、1.0型 Exmor RS CMOSセンサーを搭載し、レンズは24-70mm(F1.8-2.8)3.0インチのバリアングル液晶ISO125-ISO128004K 30p撮影対応HLG HDR対応となっています。

「ZV-1」は、見た目はサイバーショットの「RX100シリーズ」によく似ています

しかしながら、ボタン配置の変更やバリアングル液晶、AFの強化など、サイバーショットよりも、より動画撮影に特化した設計になっています。

また、1.0型 Exmor RS CMOSセンサーとF1.8-2.8のレンズを搭載することで、ビデオカメラの「ハンディカム」よりも背景ボケの映像が撮りやすくなっています。

このように、VLOGCAMの「ZV-1」は、動画投稿者向けの全く新しいカメラとなっています。

VLOGCAMはサイバーショットを動画に特化させたもの?

VLOGCAMの「ZV-1」は、サイバーショットの「RX100シリーズ」と見た目がそっくりですし、UIもよく似ています

おそらく、「ZV-1」の開発にあたっては「RX100シリーズ」をベースにしていると思います。

「ZV-1」と「RX100」の違いとしては、ボタン配置、バリアングル液晶、マイクの位置などの他に、主に以下のことがあります。

  • 歩き動画向きの手振れ補正
  • 自撮りの声をクリアに録れるマイク
  • 自撮りの顔がきれいに映るモード
  • 商品レビューモード搭載
  • 背景ボケとパンフォーカスを1発切り替え
  • NDフィルター搭載

まず、ボタン配置は動画の録画/停止がしやすいように、シャッターボタンの後ろに大きめの「録画ボタン」が設置されています。

また、録画ボタンの前に小さめの「C1ボタン」があり、ここを押すと背景ボケとパンフォーカスを1発で切り替えることができます。

動画モードをメインで運用することを想定しているので、サイバーショットにあるモードダイヤルは廃止されて、代わりに小さめの「MODEボタン」になっています。

あとは、ほぼ180度回転して自撮りができるバリアングル液晶を搭載しています。

マイクは、自撮りした際にしゃべり声がクリアに録れるように上部に大きめのマイクが搭載されています。

また、美肌モード、商品レビューモードといった「ZV-1」のオリジナル機能も追加されています。

このように、「ZV-1」から新しく追加されてた機能もあり、「RX100シリーズ」をベースにしながらも動画に特化した全く新しいカメラとして設計されているようです。

▲「ZV-1」の開発の話については、ソニーの企画担当の方のインタビュー動画が参考になります(参考: 目利きが迫る!さらに深くわかる VLOG用カメラSONY ZV-1)。

RX1ベースのフルサイズのVLOGCAMも出る?

ここからは想像になるのですが、「VLOGCAM」がサイバーショットをベースにしているのであれば、当然ならがら今後他の種類の機種も登場する可能性があることになります。

例えば、サイバーショットにはフルサイズのセンサーを搭載した「RX1シリーズ」というものがあります。

この「RX1シリーズ」をベースにした、フルサイズのVLOGCAMが今後登場する可能性もゼロではないのです。

「RX1シリーズ」の性能を引き継ぎつつも、「ZV-1」の操作性を実現した、いわば「ZV-1 Pro (仮)」が登場すれば、最強のフルサイズVLOGCAMになるのではないでしょうか。

「ZV-1 Pro (仮)」がフルサイズのセンサーを搭載することになれば、「ZV-1」よりも画角が格段に広くなるので、より自撮りもしやすくなります

ついでに、10bit 4:2:2の動画撮影にも対応してくれれば、プロフェッショナルの映像制作者にも受け入れてもらえると思います。

iPhone 12、iPhone 12 Proが10bitのDolby Vision HDR動画の撮影に対応したことが話題を呼んでいるように、最近はスマホの動画撮影機能も進化しています(参考: iPhoneのDolby Vision撮影対応で、HDR動画の時代が始まる?)。

VLOGCAMのようないわゆる「コンデジ」がスマホに勝てる要素があるとすれば、やはりセンサーサイズの大きさです。

カメラメーカーのソニーのプライドとして、スマホごときに負けないフルサイズのVLOGCAMを作って欲しいところです。

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最後に

今回は、『フルサイズの「ZV-1(VLOGCAM)」が登場する可能性はある?』についてご紹介しました。

このように、ソニーの「ZV-1」は、サイバーショットの「RX100シリーズ」をベースに作っていると考えられます。

「VLOGCAM」が「サイバーショット」をベースにしているのであれば、今後は「RX1シリーズ」をベースにしたフルサイズのVLOGCAMが登場する可能性も十分にあるわけです。

もしもフルサイズの「ZV-1 Pro (仮)」が登場することになれば、より画質にこだわりたい動画投稿者はもちろん、プロフェッショナルの映像制作者にも受け入れられると思います。

果たして、フルサイズのVLOGCAMは今後登場することはあるのか、注目ですね。