「Fire TV Stick 4K」のスペックはiPhone 5S(2013)と同等レベル!
最近は、テレビに接続することで動画配信サービスなどを楽しめる「メディアストリーミング端末」が人気を集めています。
「メディアストリーミング端末」には、グーグルの「Chromecast with Google TV」、アップルの「Apple TV 4K」などが販売されていまが、中でも価格の安さから人気が高いのが、アマゾンの「Fire TV Stick 4K」です。
そんな中、「Fire TV Stick 4Kの性能はいいの?」、「Fire TV Stick 4Kのスペックはどのくらい?」と気になっている方もいると思います。
結論から言うと、「Fire TV Stick 4K」のプロセッサは「MTK8695 + MT7668」となっていて、これはiPhone 5S(2013)と同等レベルとなります。
そんなわけで今回は、「Fire TV Stick 4Kのスペック」について見ていきましょう。
「Fire TV Stick 4K」のスペックはiPhone 5S(2013)と同等レベル
「Fire TV Stick 4K」とは?
そもそも、「Fire TV Stick 4K」とは何なのでしょうか。
「Fire TV Stick 4K (ファイアー・ティーヴィー・スティック・ヨンケー)」は、アマゾンの販売するメディアストリーミング端末です。
アマゾンの「Fire TV」は2014年に初代モデルが発売され、2020年12月現在は「Fire TV Stick」、「Fire TV Stick 4K」、「Fire TV Cube」の3機種が販売されています。
「Fire TV Stick 4K」は、4K、HDR10、DOLBY VISION、DOLBY ATMOSの出力に対応しています。
「Fire TV Stick 4K」は、「Android OS」をベースに開発された独自の「Fire OS」を採用しています。
「Fire TV Stick 4K」は、Amazon Prime Video、YouTube、Hulu、Netflix、Apple TVアプリ、ABEMA、DAZN、Disney+、TVer、Paravi、dTVといった動画配信サービスに対応しています。
「Fire TV Stick 4K」の最大の特徴は価格の安さで、定価¥6,980(税込)と競合するグーグルの「Chromecast with Google TV」やアップルの「Apple TV 4K」と比べて圧倒的な安さとなっています。
このように、「Fire TV Stick 4K」はアマゾンの販売するメディアストリーミング端末で、圧倒的な安さが売りとなっています。
「Fire TV Stick 4K」のスペック
続いては、実際に「Fire TV Stick 4K (2018)」のスペックについて見ていきます。
2018年モデルの「Fire TV Stick 4K (第1世代)」のスペックは、プロセッサが「MTK8695 + MT7668」、CPUが「クアッドコア1.7GHz」、GPUが「IMG GE8300」、メモリ(RAM)が「1.5GB」となっています(参考: Fire TV Stick 4K – 第1世代(2018)のデバイス仕様)。
これだけではよくわからないので、「Fire TV Stick 4K」のベンチマークスコアを見ていきます。
「Fire TV Stick 4K」のGeekbench 4のベンチマークスコアは「2140」(マルチコア)となっているようです(参考: 第2世代を圧倒する性能。Amazon『Fire TV Stick 4K』をレビュー)。
Geekbench 4で同じようなマルチコアのスコアのデバイスを探してみたところ、いくつか見つけることができました。
まずは、「iPhone 5S (2013)」で、Geekbench 4のマルチコアのスコアは「2284」となっています(参考: iPhone 5s – Geekbench Browser)。
次は、「iPad Air 第1世代 (2013)」で、Geekbench 4のマルチコアのスコアは「2349」となっています(参考: iPad Air – Geekbench Browser)。
次は、「Samsung Galaxy S5 (2014)」で、Geekbench 4のマルチコアのスコアは「2005」となっています(参考: Samsung Galaxy S5 – Geekbench Browser)。
このように、「Fire TV Stick 4K (2018)」のスペックは、おおむね2013〜14年頃のスマホと同等レベルで、iPhone 5S(2013)程度のベンチマークであるようです。
「Fire TV Stick 4K」は値段の安さが魅力
「Fire TV Stick 4K」は、極限までコストカットを図って定価¥6,980(税込)という破格を実現しています。
その一方で、CPUやGPUや型遅れのものが使われているので、ベンチマークスコアは「iPhone 5S(2013)」にも劣るという低スペックとなっています。
とは言っても、これだけ値段が安いと「テレビで動画が見たい」という新規層が買うためのハードルが低くなるので、良いことだと思います。
2020年は特にCovid-19の外出自粛の影響もあって、NetflixやAmazon Prime Videoの定額制動画配信サービスを始めて利用したという人も多かったと思います。
家で動画を見るときは、スマホよりもテレビで見た方がより楽しめることは間違いないと思うので、「Fire TV Stick 4K」は安価に入手できる良いデバイスだと思います。
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スペックが足りない場合は「Apple TV 4K」もオススメ
ここで、「Fire TV Stick 4Kは動作が遅い」、「Fire TV Stick 4Kはスペックが足りない」という方もいると思います。
実際に「Fire TV Stick 4K」を使ってみた私の印象としては、ホーム画面の動作でもたついたり、アプリの起動が遅かったり、動画の再生が始まるまでの時間や、動画の再生が始まってから高画質に切り替わるまで時間がかかったり、アプリの切り替えでフリーズしたりと、なにかとフラストレーションが溜まることがありました。
「Fire TV Stick 4K」は、値段の安さが売りなのですが、CPU・GPUやRAMが極限までコストカットされているため、スペックが低いのが欠点です。
そこでオススメになるのがアップルの販売する「Apple TV 4K (アップル・ティーヴィー・ヨンケー)」です。
「Apple TV 4K」は、アップルの販売するメディアストリーミング端末で、「Fire TV Stick 4K」とは対照的にスペックが高く、値段も高めなのが特徴です。
「Apple TV 4K (2017)」のスペックは、CPU・GPUに「A10X Fusion」を採用し、RAMは「3GB」となっています。
「A10X Fusion」は、iPad Pro 2017年モデルと同じチップで、Geekbench 4のマルコアのスコアは「9307」となっています(参考: iPad Pro (12.9-inch 2nd Generation))。
このように、「Apple TV 4K」のスペックは高いのですが、値段が定価¥19,800(税別)〜と高めなのが欠点です。
しかしながら、「Apple TV 4K」のUIは洗練されていて、アプリの起動や切り替えも速く、動画を再生してからすぐに高画質で表示されたりと、iPhoneを使っているのと同じ感覚で使えるので快適です。
また、「Fire TV Stick 4K」では別売り(¥1,780)の有線LANポートを内蔵していますし、ベンチマークのスコアに4倍以上の差があること、「AirPlay」に公式対応していること、「Apple Arcade」にも対応していることを考慮すれば、「Apple TV 4K」はそこまで高すぎることもないと思います。
何より、「Apple TV 4K」はアップル製品同士の連携が優れているので、iPhone、iPad、Macなどのアップル製品を使っている人に特にオススメです。
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最後に
今回は、『「Fire TV Stick 4K」のスペックはiPhone 5S(2013)と同等レベル?』についてご紹介しました。
このように、「Fire TV Stick 4K」のスペックは、「iPhone 5S(2013)」や「Samsung Galaxy S5 (2014)」などと同等で、2013〜14年頃のスマホレベルとなっています。
とは言っても、「Fire TV Stick 4K」の値段は圧倒的に安いので、入門用に最適だと思います。
しかしながら、「Fire TV Stick 4K」を使っていると、スペックの低さからフラストレーションが溜まることもあると思います。
「Fire TV Stick 4K」ではスペックが足りないと感じる場合は、「Apple TV 4K」を使ってみるのもオススメです。
皆さんも、「Fire TV Stick 4K」や「Apple TV 4K」を使って、テレビで動画配信サービスを楽しんでみてはいかがでしょうか。