「スマートテレビ」が普及してもApple TVやFire TVが無くならない理由!

最近は、テレビで動画配信サービスやアプリなどが利用できる「スマートテレビ」が人気を集めています。

「スマートテレビ」は、ソニー、シャープ、パナソニック、東芝、ハイセンス、LG、フナイ、TCLなど、主要なテレビメーカーのほとんどが販売しています。

「スマートテレビ」には、専用のOSが内蔵されているため、スマホのようにアプリを追加して利用することができます(メーカーによってはプリセットのみで追加不可)。

そんな背景から、「スマートテレビ」にすれば、「Apple TV」や「Fire TV」、「Google Chromecast with Google TV」などの外付けのストリーミングデバイスは不要であるように思えます

しかしながら、「スマートテレビ」が普及しても、「Apple TV」や「Fire TV」、「Google Chromecast with Google TV」などが必要になる理由があります

そんなわけで今回は、「スマートテレビが普及してもApple TVやFire TVが無くならない理由」について見ていきましょう。

「スマートテレビ」が普及してもApple TVやFire TVが無くならない理由

Apple TV スマートテレビ

スマートテレビのOSの問題点

では、実際に「スマートテレビが普及してもApple TVやFire TVが無くならない理由」について見ていきましょう。

「スマートテレビ」には、スマホのように専用のOSが搭載されています。

「スマートテレビ」のOSには、ソニー、シャープ、フナイ、TCLなどのテレビに採用されている「Android TV」、パナソニックのテレビに採用されている「Firefox OS」、LGのテレビに採用されている「webOS」、ハイセンスのテレビに採用されている「VIDAA」などがあります。

そしてこれらの「スマートテレビ」のOSは、スマホと同じように定期的にアップデートを繰り返しています。

ここでピンときた方もいると思いますが、「スマートテレビ」もスマホと同じように、OSのアップデートを繰り返すと、次第に動作がモッサリとしてくるということです。

実際に、「スマートテレビ」を買った当初はサクサク動いていたものの、だんだんとモッサリして使いづらくなったという話はよくあります。

また、そもそも「Android TV」のOS自体がまだまだ安定性に問題があって、きちんと動作しない、動画の視聴中に止まる、OSがフリーズする、そもそも起動が遅いといった口コミもあるようです(参考: やたら遅い。、YouTubeで映像が止まる不具合が多発してます。)。

ここで、「OSのアップデートで動作が遅くなるなら、アップデートしなければいいじゃない」と思う方もいると思います。

「スマートテレビ」のOSを更新せずに放置すると、スマホと同様にOSのバージョンが古すぎてアプリがサポートしなくなるという問題が出てきます。

また、「スマートテレビ」がインターネットに接続されていると、ソフトウェアアップデートを実行するようにしつこく通知が表示されて鬱陶しいという問題もあります。

このように、「スマートテレビ」はOSの更新のたびに遅くなったり、そもそもOS自体が不安定といった問題を抱えています。

スマートテレビの寿命は4〜5年程度?

次に、「スマートテレビ」のOSは何年程度更新の対象になるのかという問題があります。

というのも、すでに2016年以前に発売されたソニーの「BRAVIA」が定額制動画配信サービスの「DAZN」のサポートを打ち切られるといったことが起きています(参考: ソニー、ブラビア一部機種で「DAZN」を提供終了)。

2016年以前のソニーの「BRAVIA」を買ったユーザーは、わずか4〜5年程度で一部アプリが使えなくなるという問題に直面していることになります。

これはシンプルに、古いハードウェアのスペックでは「Android TV」のOSを最新に更新することができず、続々とアプリのサポートを切られていくというスマホでよくある問題と同じです。

スマホの場合は2〜3年で最新機種に買い替えていく人も多いですが、大型テレビを2〜3年のスパンで買い替える人はほとんどいないと思います(設置がめんどくさいですし)。

大型テレビは一度購入したら10年弱くらいは使っていきたいものの、OSの更新が打ち切られて、アプリが使えなくなってくるとなると、最終的に「Apple TV」や「Fire TV」、「Google Chromecast with Google TV」などの外付けのストリーミングデバイスが必要になってくるというわけです。

このように、「スマートテレビ」は、OSの更新サポートのことを考えると4〜5年程度が寿命であると考えることができます。

結局はApple TVやFire TVなどが必要になる?

「スマートテレビ」の内蔵OSが使い物にならなくなってしまった場合、対応策は2つあります。

1つ目は「スマートテレビ」を最新の機種に買い替えるという方法ですが、「スマートテレビ」自体が高額であることに加えて、大型テレビを入れ替えるのはとても面倒です(スマホと違って買取価格に期待できないという問題も)。

2つ目は「Apple TV」や「Fire TV」、「Google Chromecast with Google TV」などのストリーミングデバイスをHDMI接続する方法で、こちらは比較的安価かつ簡単に導入できます。

アップル製品との連携に優れ、処理能力が高くて長く使える「Apple TV」や、安価なのが魅力な「Fire TV」、そしてAndroid端末との相性もいい「Google Chromecast with Google TV」といったように、さまざまなストリーミングデバイスの中から選択することができます。

たとえ「スマートテレビ」のOSが陳腐化してしまったとしても、これらのストリーミングデバイスをHDMI端子に接続するだけで、あなたの「スマートテレビ」は再び最新の状態に生まれ変われるわけです。

このように、「スマートテレビ」を購入したとしても、結局は「Apple TV」、「Fire TV」、「Google Chromecast with Google TV」などのストリーミングデバイスが必要になってくるというわけです。

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最後に

今回は、『「スマートテレビ」が普及してもApple TVやFire TVが無くならない理由!』についてご紹介しました。

このように、「スマートテレビ」のOSは4〜5年程度で陳腐化してしまい、アップデートやアプリのサポートが止まってしまうため、「Apple TV」、「Fire TV」、「Google Chromecast with Google TV」などのストリーミングデバイスは必要となります。

とどのつまり、「スマートテレビ」は画面サイズの大きいスマホのようなもので(タッチはできませんが)、OSの更新がどれほど維持されるのかが重要になってくるというわけです。

もしも「スマートテレビ」を常に最新の状態で使いたいのであれば、2〜3年ごとにテレビを買い替える必要がありますが、現実的な案ではないと思います。

やはり、「スマートテレビ」であっても「Apple TV」、「Fire TV」、「Google Chromecast with Google TV」などのストリーミングデバイスをHDMI接続してテレビを長く使っていくことが現実的な解決策のようです(ストリーミングデバイスであれば交換も簡単)。

皆さんも、「スマートテレビ」とストリーミングデバイスをうまく使って、動画の視聴を快適に楽しんでみてはいかがでしょうか。