「YouTube」のAV1対応を8K動画で確認!Chromeで再生可能

AV1 (エーヴィーワン)」といえば、VP9の後継規格となる次世代の動画コーデックです。

「AV1」は、「VP9」よりも圧縮率が高く、さらに「VP9」と同じくロイヤリティフリーで利用できることがメリットです。

そんな「AV1」なのですが、「YouTube」で一部の動画が対応していることが確認できました。

今回確認できたのは、「YouTube」にアップされている8K HDRの動画です。

そんなわけで今回は、「YouTubeのAV1対応を8K HDR動画で確認」について見ていきましょう。

※追記21.7.19: 「YouTube」の8K SDRの動画も「AV1」に対応していることが確認できました。

「YouTube」のAV1対応を8K動画で確認

AV1 コーデック

「AV1」はChromeで再生可能

「YouTube」で配信されている「AV1」に対応する動画は、PC/Mac向けの「Chrome (クローム)」のブラウザで利用できます。

今回は、Macの「Chrome」を使って「YouTube」の8K HDR動画が「AV1」で再生できるか試してみました

まずは、「Chrome」で「YouTube」を開き、「8K HDR」の動画を再生してみます。

▲早速、「Yoron Island Japan in 8K HDR – 与論島」という動画を、8K HDRに切り替えて視聴してみます。

その結果、統計情報のCodecsの項目が「av01」になっていることが確認できました。

これは間違いなく「AV1」のコーデックで再生できています。

▲続いては、同じ動画の「Yoron Island Japan in 8K HDR – 与論島」を、4K HDRに切り替えて視聴してみまして。

その結果、統計情報のCodecsの項目が「vp09」になっていることが確認できました。

どうやら、同じ動画でも4K HDRでは「VP9」のコーデックで再生されるようです。

▲続いては、別の動画「New York in 8K ULTRA HD – Capital of Earth (60FPS)」を8K SDRで再生してみます。

その結果、統計情報のCodecsの項目が「vp09」になっていることが確認できました。

どうやら、同じ動画でも8K SDRの動画はは「VP9」のコーデックで再生されるようです。

このように、2021年3月12日時点では、「AV1」で再生できるのは8K HDRの動画のみのようです。

※追記21.7.19: 「YouTube」の8K SDRの動画も「AV1」に対応していることが確認できました。

いずれは全ての動画が「AV1」に対応?

2021年3月12日時点で、「YouTube」の8K HDR動画のみ「AV1」のコーデックで配信されています。

これはおそらく、まずはデータ容量の多い8K HDRの動画から優先的に「AV1」で提供するということなのでしょう。

そして、次は段階的に8K SDR、4K HDR、1080pなどの動画も「AV1」への対応が進んでいくと思います。

グーグルとしては、「YouTube」のトラフィックを下げるために、動画のビットレートをなるべく抑えたいと考えているはずです。

となると、「YouTube」の8K HDRだけでなく、1080pや720p、480pといった解像度の低い動画も「AV1」に対応してくるのではないでしょうか。

このように、「YouTube」の動画はいずれは全てが「AV1」で提供される可能性があります。

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最後に

今回は、『「YouTube」のAV1対応を8K動画で確認!Chromeで再生可能』についてご紹介しました。

このように、「YouTube」の8K HDRの動画で「AV1」コーデックで配信されています(21年3月12日時点)。

そしておそらく、今後は「YouTube」のすべての動画が「AV1」に対応することになると思います。

ちなみに、「YouTube」の「AV1」を見るためにはPC/Macの「Chrome」が必要ですが、今後はアップル製品などの対応にも期待されます。

果たして、「YouTube」の「AV1」コーデックの対応は今後どうなっていくのか注目ですね。

※追記21.7.19: 「YouTube」の8K SDRの動画も「AV1」に対応していることが確認できました。