新型「Apple TV 4K 第2世代」が発表!21年5月後半に発売
2021年4月20日(米時間)に、Apple Eventにて新しい「Apple TV 4K 第2世代」が発表されました(参考: Apple、次世代のApple TV 4Kを発表。番組や映画をもっと楽しめる最高のデバイスに)。
「Apple TV 4K 第2世代」の主なスペックは、新しい「Siri Remote 第2世代」を同梱し、プロセッサは「A12 Bionicチップ」を搭載、新しく4K HDR、ドルビービジョンの60fps再生に対応しています。
また、iPhoneを使って「Apple TV 4K」の「カラーバランス」を調整し、最適な色設定に自動的にキャリブレーションしてくれる機能もあるようです。
前モデルの「Apple TV 4K 第1世代」が発売されたのが2017年9月だったので、3年8ヶ月という長い期間を経て待望の新型が発売されることになります。
そんなわけで今回は、新しい「Apple TV 4K 第2世代」について見ていきましょう。
レビューはこちら: 新型「Apple TV 4K 第2世代(2021)」開封・使用レビュー!HDMI2.1やYouTubeは?
新型「Apple TV 4K 第2世代」が発表!21年5月後半に発売
「Apple TV 4K 第2世代」のスペックを比較
Apple TV 4K 第1世代 | Apple TV 4K 第2世代 | |
発売 | 2017 | 2021 |
プロセッサ | A10X Fusion | A12 Bionic |
リモコン | Siri Remote 第1世代 | Siri Remote 第2世代 |
HDMI | 2.0a | 2.1 |
RAM | 3GB | 未確認 |
ROM | 32GB/64GB | 32GB/64GB |
YouTube | 4K SDR 30fps | 4K SDR 60fps 4K HDR 60fps |
eARC | 非対応 | 対応 |
まずは、新しい「Apple TV 4K 第2世代」のスペックを前のモデルの「Apple TV 4K 第1世代」と比較していきます。
「Apple TV 4K 第2世代」は、2021年4月20日(米時間)に発表され、2021年5月後半に発売されます。
「Apple TV 4K 第1世代」の発売が2017年9月だったので、「Apple TV 4K 第2世代」は3年8ヶ月の間を空けての発売になります。
「Apple TV 4K 第2世代」のプロセッサは、新しく「A12 Bionicチップ」を搭載しています。
「Apple TV 4K 第2世代」の付属リモコンは新しい「Siri Remote 第2世代」を同梱しています。
「Siri Remote 第2世代」は、「タッチ対応クリックパッド」を搭載し、クリック、スワイプ、リングをなぞるジェスチャーを使って操作できるようです。
「Apple TV 4K 第2世代」のHDMIのバージョンは、新しく「2.1」に対応しています。
「Apple TV 4K 第2世代」のストレージ容量は、従来通り32GB、64GBの2種類となっています。
新しい「Siri Remote 第2世代」に注目
「Apple TV 4K 第2世代」の一番の目玉は、やはり新しいリモコンである「Siri Remote 第2世代」だと思います。
「Apple TV 4K 第1世代」に付属していた「Siri Remote 第1世代」は、とにかく「使いにくい」、「誤作動する」といった声が多く、とても評判が悪かったのが事実です。
それが新しい「Siri Remote 第2世代」では、クラシックな「Apple Remote」に近いホイールのボタンに回帰しつつも、新しくタッチ、スワイプ、ジェスチャーの操作にも対応するという進化を遂げています。
昔の「Apple Remote」のように上下左右中央のボタンをクリックして操作することもできますし、ホイールの上で上下にスワイプをしてスクロールすることもできます。
さらに、かつての「iPod」のようにリングの上をなぞって回転することで早送りや巻き戻しなどの操作もできるようです。
デザイン面でも、昔の「Apple Remote」に回帰してか「Siri Remote 第1世代」のガラスからシルバーのアルミニウムをベースにしたデザインに変更されています。
これはおそらく、「Siri Remote 第1世代」を落としてガラスを割ってしまったユーザーが多かったので、アルミに戻したのではないでしょうか。
また「Siri Remte 第2世代」の背面は、「Apple Remote」のように若干の丸みがあって、まっ平だった「Siri Remote 第1世代」と比べて持ちやすそうになっています。
ボタンの配置も「Siri Remote 第1世代」から若干変わっていて、新しく「電源ボタン」と「ミュートボタン」が追加されています。
音声操作の「Siri」を起動するボタンは、iPhoneに合わせて右側に移動したようです。
このように、新しくなった「Siri Remote 第2世代」はデザインや操作方法が刷新されています。
新しく「HDMI 2.1」に対応
「Apple TV 4K 第2世代」では、新しく「HDMI 2.1」に対応しています。
これはおそらく、映像出力が「4K 120Hz」に対応するということだと思われます(記載がないためまだ確認できていません)。
とは言っても、「Apple TV 4K 第2世代」は、スペック表を見ると動画の再生は60fpsまでしか対応していません。
となると、何のための「4K 120Hz」なのかという話なのですが、おそらくUIとゲームにおいて120Hzが活躍するのではないでしょうか。
ホーム画面や、アプリの操作画面が120Hzに対応することで、より操作が快適になることは間違いないと思います。
また、120Hzに対応するゲームを、「Apple TV 4K 第2世代」を使ってテレビの大画面で遊ぶこともできるというわけです。
このように、「Apple TV 4K 第2世代」は新しく「HDMI 2.1」に対応しています。
「A12 Bionic」は少し期待ハズレ?
「Apple TV 4K 第2世代」は、プロセッサに「A12 Bionicチップ」を搭載しています。
この「A12 Bionicチップ」は、iPhone XR、iPhone XS、iPad Air 第3世代、iPad 第8世代などに搭載されているものと同じです(若干の仕様の違いはあるかもしれません)。
前モデルの「Apple TV 4K 第1世代」では、2017年当時最新だった「A10X Fusionチップ」を搭載してくれていました。
しかしながら、2021年に発売される「Apple TV 4K 第2世代」のプロセッサが2世代前の「A12 Bionic」というのは、やはり少し期待ハズレ感があります。
「A10X Fusion」と「A12 Bionic」を比較すると、そこまで大きな性能差はないため、性能アップの目的で「Apple TV 4K」を新しく買い換えるには若干気が進まないところです。
おそらく、新しい「Siri Remote 第2世代」の製造コストが上がってしまったため、コストカットのためにプロセッサをケチることになってしまったのでしょうか(分かりませんが)。
また、今回の「Apple TV 4K 第2世代」ではあえてプロセッサの性能を抑え目にしておいて、この後の次に出る「Apple TV 4K 第3世代(仮)」で「M1チップ」搭載などの本気を出してくる可能性もあるかもしれません(分かりませんが)。
「Apple TV 4K 第2世代」は、新しいリモコンの採用、HDMI 2.1対応など確実に進化しているのですが、処理能力の面においてあまり進化していないようです。
さらに詳しくはこちら: 「Apple TV 4K」の新型と旧型の6つの違い!2021年vs2017年モデル
▼「Apple TV 4K」はこちら
最後に
今回は、『新型「Apple TV 4K 第2世代」が発表!21年5月後半に発売』についてご紹介しました。
このように、アップルの新しい「Apple TV 4K 第2世代」が、2021年5月後半より発売されます。
「Apple TV 4K 第2世代」では、新しい「Siri Remote 第2世代」を採用、「A12 Bionicチップ」を搭載、「HDMI 2.1」に対応、「4K HDR 60fps」に対応といった面で新しくなっています。
特に注目なのが新しいリモコンの「Siri Remote 第2世代」で、これまで使いにくいと言われてた「Siri Remote 第1世代」から大幅に改善されていることに期待です。
「HDMI 2.1」の対応に関しては、UIやアプリ、ゲームなどで120Hzの恩恵を受けられることになりそうです。
プロセッサが「A12 Bionic」である点は若干期待ハズレなところではあります。
果たして、新しい「Apple TV 4K 第2世代」はどのようなデバイスになるのか楽しみですね。