「Apple TV 4K」と「Apple TV HD」の13の違いをまとめ!【2021年モデル】
今回は、「Apple TV 4KとApple TV HDの違い」についてご紹介します。
2021年4月に、「Apple TV 4K 第1世代」の後継機モデルとなる、「Apple TV 4K 第2世代」が発表されました。
この「Apple TV 4K」は、その名の通り4Kに対応していることは分かるのですが、見た目やデザインは「Apple TV HD」とほとんど同じです。
そのため、「Apple TV 4KとApple TV HDは何が違うの?」と疑問に感じている方も多いと思います。
そこで今回は、「Apple TV 4KとApple TV HDの違い」について見ていきましょう。
「Apple TV 4K 第2世代」と「Apple TV HD」のどちらを購入するか迷っているという方も、ぜひ参考にしてみてください。
「Apple TV 4K」と「Apple TV HD」の11の違い
「Apple TV 4K」と「Apple TV HD」の比較表
Apple TV 4K 第2世代 | Apple TV HD | |
発売 | 2021 | 2015 |
解像度 | 4K (2160p) | HD (1080p) |
HDR対応 | HDR10、ドルビービジョン | なし |
サラウンド | ドルビーデジタル5.1 ドルビーデジタルプラス7.1 ドルビーアトモス | ドルビーデジタル5.1 ドルビーデジタルプラス7.1 |
プロセッサ | A12 Bionic | A8 |
ストレージ | 32GB、64GB | 32GB |
RAM | 3GB | 2GB |
Wi-Fi | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 5 |
有線LAN | ギガビットEthernet | 10/100BASE-T Ethernet |
Bluetooth | 5.0 | 4.0 |
HDMI | 2.1 | 1.4 |
オーディオ共有 | 対応 | 非対応 |
eARC | 対応 | 非対応 |
Apple Music | ロスレス対応 | ロスレス対応は不明 |
Apple TV 4KとApple TV HDの違い1. 解像度
1つ目のApple TV 4KとApple TV HDの違いは、「解像度」です。
「Apple TV 4K 第2世代」は、4K解像度である「2160p 」までの出力に対応していて、「Apple TV HD」は、HD解像度である「1080p」までの出力に対応しています。
そのため、当然ながらお使いのテレビが4Kなら「Apple TV 4K」を、テレビがHDなら「Apple TV HD」を選択するのがベストだと考えがちです。
しかしながら、「Apple TV 4K 第2世代」はHDテレビでも使うことができます。
そのため、お使いのテレビがHDでも、いつか買い換える時のことを考えて「Apple TV 4K 第2世代」を選択しておいても問題はありません。
このように、Apple TV 4KとApple TV HDの違いの1つに「解像度」があります。
Apple TV 4KとApple TV HDの違い2. HDR対応
2つ目のApple TV 4KとApple TV HDの違いは、「HDR対応」です。
「Apple TV 4K 第2世代」では、「HDR10」、「ドルビービジョン」の出力に対応していますが、「Apple TV HD」では、HDRの出力には対応していないためSDR出力になります。
「HDR10」や「ドルビービジョン」に対応したコンテンツは、iTunesの映画、Apple TV+、Netflix、Amazonプライム・ビデオなどで見ることができます。
そのため、HDR対応のテレビを持っている方は、ぜひ「Apple TV 4K 第2世代」を選択したいところです。
このように、Apple TV 4KとApple TV HDの違いの1つに「HDR対応」があります。
Apple TV 4KとApple TV HDの違い3. サラウンド
3つ目のApple TV 4KとApple TV HDの違いは、「サラウンド」です。
「Apple TV 4K 第2世代」では、ドルビーデジタル5.1、ドルビーデジタルプラス7.1、ドルビーアトモスに対応していますが、「Apple TV HD」はドルビーアトモスには非対応です。
「ドルビーアトモス」に対応するコンテンツは、iTunesの映画、Apple TV+、Netflixなどで見ることができます。
そのため、ドルビーアトモス対応のテレビやスピーカーを持っている方は、ぜひ「Apple TV 4K 第2世代」を選択したいところです。
このように、Apple TV 4KとApple TV HDの違いの1つに「サラウンド」があります。
Apple TV 4KとApple TV HDの違い4. プロセッサ
4つ目のApple TV 4KとApple TV HDの違いは、「プロセッサ」です。
「Apple TV 4K 第2世代」には、iPhone XR、XS、iPad Air 第3世代、iPad 第8世代と同じ「A12 Bionic」のチップが搭載されています。
「Apple TV HD」では、iPhone 6と同じ「A8」のチップが搭載されています。
Geekbench 5のベンチマークスコアによると、「A12 Bionic」のCPUマルチスコアは2,436となっていて(参考: iPad (8th generation) Benchmarks)、「A8」のCPUマルチスコアは567となっています(参考: iPhone 6 Benchmarks)。
つまり、単純計算では「Apple TV 4K 第2世代」の方が、「Apple TV HD」よりも約4.3倍処理能力が高いということになります。
ここまでスペックに差があるなら、テレビがHDであっても「Apple TV 4K 第2世代」を選択するのもアリだと思います。
このように、Apple TV 4KとApple TV HDの違いの1つに「プロセッサ」があります。
Apple TV 4KとApple TV HDの違い5. ストレージ
5つ目のApple TV 4KとApple TV HDの違いは、「ストレージ」です。
ストレージ容量(ROM)を見ると、「Apple TV 4K 第2世代」は32GBと64GBの2モデルで、「Apple TV HD」は32GBのみ(64GBは生産終了)の販売になります(もちろん、中古市場には、「Apple TV HD(第4世代)」の64GBも出回っています)。
「Apple TV」では、それほどストレージ容量を使うことはないのですが、アプリをたくさんインストールしたり、容量の大きいゲームや「Apple Arcade」を遊びたいという方には「Apple TV 4K 第2世代」の64GBがオススメになります。
このように、Apple TV 4KとApple TV HDの違いの1つに「ストレージ」があります。
Apple TV 4KとApple TV HDの違い6. RAM
6つ目のApple TV 4KとApple TV HDの違いは、「RAM」です。
RAMの容量を比べてみると、「Apple TV 4K 第2世代」は3GB以上となっていて(参考: Apple TV 4K (2021) – iFixit)、「Apple TV HD」は2GBとなっています。
そのため、単純計算では「Apple TV 4K 第2世代」の方が1.5倍以上アプリ、ゲームの動作やマルチタスクの切り替えなどに余裕があるということになります。
このように、Apple TV 4KとApple TV HDの違いの1つに「RAM」があります。
Apple TV 4KとApple TV HDの違い7. Wi-Fi
7つ目のApple TV 4KとApple TV HDの違いは、「Wi-Fi」です。
「Apple TV 4K 第2世代」はWi-Fi 6、「Apple TV HD」はWi-Fi 5に対応しています。
そのため、「Wi-Fi 6」に対応するルーターをお使いの場合は、「Apple TV 4K 第2世代」ではより快適にWi-Fiで動画の視聴を楽しめることになります。
このように、Apple TV 4KとApple TV HDの違いの1つに「Wi-Fi」があります。
Apple TV 4KとApple TV HDの違い8. 有線LAN
8つ目のApple TV 4KとApple TV HDの違いは、「有線LAN」です。
「Apple TV 4K 第2世代」と「Apple TV HD」には、どちらも有線LANの接続ポートが搭載されているのですが、これが「Apple TV 4K 第2世代」では最大1,000Mbpsの「ギガビットイーサネット」で、「Apple TV HD」では最大100Mbpsの「10/100BASE-T」となっています。
そのため、ギガビット対応の環境で有線LAN接続をすれば、「Apple TV 4K 第2世代」の方が最大10倍高速になります(あくまでも理論値ですが)。
このように、Apple TV 4KとApple TV HDの違いの1つに「有線LAN」があります。
Apple TV 4KとApple TV HDの違い9. Bluetooth
9つ目のApple TV 4KとApple TV HDの違いは、「Bluetooth」です。
「Apple TV 4K 第2世代」は「Bluetooth 5.0」、「Apple TV HD」は「Bluetooth 4.0」の対応となります。
「Bluettoh 4.0」はLow Energyの最大データレートが1Mbpsであるのに対し、「Bluetooth 5.0」ではLow Energyの最大データレートが2Mbpsと、単純計算では2倍高速になっています。
また、「Bluetooth 5.0」では到達距離が400mと、より広範囲で接続することが可能です。
そのため、「Apple TV 4K 第2世代」では「Bluetooth 5.0」に対応したイヤホン、ヘッドホン、スピーカーなどを接続して、より快適に楽しむことができます。
このように、Apple TV 4KとApple TV HDの違いの1つに「Bluetooth」があります。
Apple TV 4KとApple TV HDの違い10. HDMI
10個目のApple TV 4KとApple TV HDの違いは、「HDMI」です。
「Apple TV 4K 第2世代」のHDMIのバージョンは「2.1」「Apple TV HD」のHDMIのバージョンは「1.4」となっています。
そのため、お使いのテレビが「HDMI 2.1」に対応していて「Apple TV 4K 第2世代」を使う場合は、ぜひバージョン「2.1」に対応したHDMIケーブルを用意しましょう。
このように、Apple TV 4KとApple TV HDの違いの1つに「HDMI」があります。
▼「HDMI 2.1対応ケーブル」はこちら
Apple TV 4KとApple TV HDの違い11. オーディオ共有
11個目のApple TV 4KとApple TV HDの違いは、「オーディオ共有」です。
「Apple TV 4K 第2世代」は「オーディオ共有」に対応、「Apple TV HD」は「オーディオ共有」には非対応となっています。
「オーディオ共有」を使うと、「Apple TV 4K」に「AirPods」を2組接続して使うことができます。
そのため、「オーディオ共有」は、夜中に映画やドラマ、音楽ライブなどを2人で楽しみたいときに便利です。
このように、Apple TV 4KとApple TV HDの違いの1つに「オーディオ共有」があります。
Apple TV 4KとApple TV HDの違い13. eARC
13個目のApple TV 4KとApple TV HDの違いは、「eARC」です。
「Apple TV 4K 第2世代」は「eARC」に対応、「Apple TV HD」は「eARC」には非対応となっています。
「eARC」を使うと、テレビ放送やゲーム機などの音声を、「Apple TV 4K」を経由して「HomePod」から再生することができます。
これによって、「HomePod」をテレビのスピーカーやサラウンドシステムとして活用できるので便利です。
このように、Apple TV 4KとApple TV HDの違いの1つに「eARC」があります。
「Apple TV HD」は買ってはいけない?
ここまで、「Apple TV 4KとApple TV HDの違い」について見てきました。
そして結論を言うと、2021年の現代に「Apple TV HD」は買ってはいけないということになります。
「Apple TV HD」に搭載されている「A8」は、すでにiOSの更新が終了した「iPhone 6」と同じものです。
つまり、「Apple TV HD」がいつtvOSの更新を切り捨ててもおかしくはないとも言えます。
また、「Apple TV 4K 第2世代」の「A12 Bionic」と「Apple TV HD」の「A8」の性能差は約4.3倍のため、やはり今更「Apple TV HD」を買うことには何のメリットもありません。
もしも安い方が良いという理由で「Apple TV HD」を選択する場合は、中古市場に出回っている「Apple TV HD(第4世代)」を探すのがオススメになります(6年前のモデルなので中古が潤沢)。
このように、2021年に「Apple TV HD」を買うことはあまりオススメできません。
▼「Apple TV 4K 第2世代(2021)」はこちら
最後に
今回は、『「Apple TV 4K」と「Apple TV HD」の違いをまとめ!【2021年モデル】』についてご紹介しました。
このように、「Apple TV 4K 第2世代」と「Apple TV HD」の違いには、①解像度、②HDR対応、③サラウンド、④プロセッサ、⑤ストレージ、⑥RAM、⑦Wi-Fi、⑧有線LAN、⑨Bluetooth、⑩HDMI、11.価格、12.オーディオ共有、13.eARCがあります。
「Apple TV 4K 第2世代」と「Apple TV HD」は、見た目こそほとんど同じですが中身が大きく異なっています。
もちろん、どちらも同じ「tvOS」を搭載していますし、「App Store」のアプリも同じものが使えます。
ですが、プロセッサの性能差が約4.3倍もあるため、2021年に「Apple TV HD」を買うことはオススメできません。
皆さんも、「Apple TV」でさまざまな機能を快適に使ってみてはいかがでしょうか。