「TCL 32S54J」レビュー!32型チューナーレステレビ【2023年モデル】
TCLの「32S54J」は、32インチ、フルHD、HDR対応、「Google TV」内蔵のチューナーレステレビです。
最近は動画配信サービスが流行りで、「テレビは見ないけど動画用のテレビが欲しい」、「テレビは欲しいけどNHK受信料を払いたくない」という人も増えていると思います。
そこでオススメになるのが、TCL(ティーシーエル)の2023年モデルのチューナーレステレビ「32S54J」です。
「TCL 32S54J」はNHK受信料が不要なことに加えて、「Google TV」搭載なのでこれ1台でさまざまな動画配信サービスを視聴できます。
さらに、フルHDとHDR対応なのでゲーム機やPCのモニターとしても使うのにもオススメです。
そんなわけで今回は、「TCL 32S54J」を実際に買って使ってみたので、そのレビューについて見ていきましょう。
「TCL 32S54J」レビュー
目次
スペック
「32S54J」は、TCLが販売する2023年モデルのチューナーレステレビです。
画面サイズは32インチ、解像度はフルHDの1,920×1,080、HDR10対応となっていて、VAパネルの直下型LEDバックライトを搭載しています。
スピーカーは5W x 2の10Wとなっています。
OSは「Android TV OS」を搭載した「Google TV」となっているため、「Google Play」からさまざまなアプリを利用できます。
CPUとRAMは非公開ですが、「GFXBench」というアプリで「Media Tek MT5867 quad core CPU @1.5GHz」、RAM 1.4GBであることが発覚しました。
もちろん、チューナーレステレビなのでNHK受信料を支払う必要はありません(参考: 普通のテレビがなくても「NHK受信料」を払わないといけませんか? ネットの動画を見るために「チューナーレステレビ」を持っています | ファイナンシャルフィールド)。
▼「TCL 32S54J」はこちら
開封
▲こちらが「TCL 32S54J」の箱です。
大きさは160サイズと大きいですが、見た目より軽いので1人で運べると思います。
▲開封して中身を取り出していきます。
▲箱の中には、テレビ本体、冊子類の袋の2点が入っています。
冊子類の袋の中に説明書、リモコン、スタンドなどが入っています。
設置
▲まずはマニュアルを確認してスタンドを取り付けていきます。
▲スタンドの脚2本とネジ4本が必要なので、袋から取り出しておきましょう。
※プラスドライバーを別途用意する必要があります。
▲テレビ本体を袋から取り出して、箱に入っていた発泡スチロールなどの上に背面を上にして載せます。
※この時、画面をぶつけてしまわないように気をつけて行いましょう。
▲スタンドに書かれている矢印↓の方向が正面側になるので、矢印が下になるようにします。
▲スタンドをネジ2本で留めていきます。
▲ネジ留めができたら、しっかりと固定されているか確認しましょう。
▲もう片方のスタンドも取り付けていきます。
▲ネジ留めができたら固定されているか確認しましょう。
▲次はテレビを持ち上げて起こしていきます。
スピーカーの出っ張っている部分が持ちやすいので、このあたりを中心に掴むのがオススメです。
※持ち上げる時に、ぶつけたり落とさないように気をつけて行いましょう。
▲テレビを立てました。
▲画面に貼ってある保護シートをペろーんと剥がします。
デザイン
▲こちらが「TCL 32S54J」です。
シンプルな2本脚タイプでデザインはなかなか良いと思います。
▲中央の下部には「TCL」のロゴがあります。
▲ベゼルレスデザインになっているので、ベゼルはとても薄いです。
▲横から見るとこんな感じです。
最も薄い部分で6mm程度となっています。
▲背面を見ていきます。
▲壁掛け用の穴があります。
▲2023年製で消費電力は最大65Wとなっています。
これはあくまでも画面の明るさを最大にした時の消費電力なので、実際に使うときは輝度を下げればもっと少なくなります。
入力端子
▲入力端子は、下から
- USB-A
- HDMI1(ARC)
- HDMI2
- ビデオ入力
- イヤホンジャック
- 有線LAN
- 光デジタル
となっています。
当然ながらチューナーレスモデルなので、TVチューナーの端子はありません。
今回は使っていませんが、USBメモリの写真や動画の閲覧もできるようです。
リモコン
▲次はリモコンを見ていきます。
まずはリモコン本体と付属の単四電池2本を冊子類の袋から取り出しておきましょう。
▲リモコンを袋から出して電池を装着します。
▲こちらがリモコンです。
▲丸みを帯びたデザインで握りやすくなっています。
また、ボタンも押しやすいです。
▲ボタンは上から
- ミュート
- 電源
- 入力切替
- 音声入力
- 設定
- 十字キーと決定
- 戻る
- ホーム
- オプション(3本線)
- 早戻し/早送り
- 前後スキップ
- 音量
- 再生/一時停止/停止
- 動画ボタン
となっています。
▲動画ボタンは、
- Netflix
- Hulu
- U-NEXT
- ABEMA
- YouTube
- FOD
があります。
初期設定
続いては、「初期設定」について見ていきます。
電源コードを接続
▲まずは、テレビ背面の電源コードを固定するテープをペリっと剥がします。
▲電源プラグのキャップを外してコンセントに差し込みましょう。
▲電源ケーブルを接続すると、数十秒後に白いLEDがボワーンと点灯します。
電源を入れる
▲リモコンの「電源ボタン」を押して、テレビの電源をオンにします。
▲電源ボタンが反応しない場合は、テレビの方に向けましょう。
(Bluetoothリモコンですが電源だけは赤外線です。)
▲電源が入ると、白LEDが消えて画面が表示されます。
「ようこそ」と表示されたら「日本語」を選択します。
▲次は「Google TVの設定」を選択します。
▲すると、「Google Homeアプリを使って設定する」と出てきます。
お使いのスマホに「Google Home」のアプリをインストールしてGoogleアカウントでログインしておきます。
ダウンロード:
ここからはスマホの画面で設定していきます。
初期設定は正直面倒でしたが、最初だけなので頑張ってやっていきましょう。
スマホアプリで初期設定
▲まず、お使いのスマホから①「Google Home」のアプリを起動します。
アプリを起動したら、下部メニューの②「デバイス」を選択します。
「デバイス」を開いたら、右下の③「+追加」のボタンを選択します。
▲「追加」を開いたら、④「新しいデバイス」を選択します。
「新しいデバイス」を開いたら、追加したい⑤家を選択して「次へ」を選択します。
「次へ」を開いたら、⑥「デバイスの検出中」になるので待ちます。
▲「Google TVデバイスが見つかりました」と表示されたら⑦「次へ」を選択します。
すると、カメラが起動するので⑧テレビ画面に映っているQRコードをスキャンします。
コードをスキャンすると⑨「Google TVデバイスに接続中」になるのでそのまま待ちます。
▲「〜さんこんにちは」の画面は規約に同意しないと先に進めないので10.「同意する」を選択します。
「このデバイスを使う場所」を尋ねられるので11.自分の部屋か新しい部屋を選択して「次へ」を選択します。
「Wi-Fi 接続」の画面になったら、お使いの12.「Wi-Fi」を選択して「次へ」を選択します。
▲13.「Wi-Fiに接続中」になるので待ちます。
「Wi-Fi接続エラー」になったら、14.「再試行」を選択します。
再び15.「Wi-Fi」を選択して「次へ」を押します。
▲「Wi-Fiパスワードの入力」の画面になるので、16.パスワードを入力して「接続」を選択します。
うまくいくと、17.「接続完了」になります。
「Googleアカウントによるログイン」の画面になったら18.「続行」を選択します。
▲19.「ログインしています」になるので待ちます。
「Googleサービス」の画面になると、色々と個人情報の許可を求めてきますが面倒なので20.全部オフにして「もっと見る」を選択します。
「Googleアシスタント」は21.「次へ」を押します。
▲「複数のアプリを何たらかんたら」は22.「許可しない」にします。
「Voice Match」は面倒なので23.「後で」にします。
「アカウントに基づく情報入手」も面倒なので24.「利用しない」にします。
▲「サービスの選択」はオフにできるものは全部オフにして25.「次へ」を選択します。
「背景モードの選択」は、注意しないとプライベートの写真が勝手にスクリーンセーバーになってテレビ画面に晒されるので26.「後で」にします。
「最新情報をお届け」も面倒なので27.「登録しない」にします。
▲「あと少しで完了です」のデバイスを選んで28.「次へ」を選択します。
「セットアップは終了です」と表示されたら29.「完了」を押し、スマホはしまってテレビの画面に戻りましょう。
テレビ側で初期設定を完了
▲テレビ画面に「設置場所」と表示されているので「自宅」を選択します。
▲TCLの「ユーザー契約」は同意しないと進めないので「同意する」を選択します。
▲次のやつも「同意する」を選択します。
▲「確認」を選択します。
▲「自動更新」は最新のアップデートを適応してくれるので「許可する」を選択します。
▲次は「音声リモコンとのペアリング」の画面になります。
▲リモコンの「ホームボタン」と「決定ボタン」を同時に押します。
▲同時に押したままテレビの方に向けましょう。
▲うまくいくと「ペアリングが完了しました」と表示されます。
これでBluetooth接続でリモコンを使えるようになります。
▲「アプリをインストールしています」の画面が表示されたら、終わるまで待ちましょう。
▲「Google TVの準備が終わりました」と表示されたら準備完了です。
▲リモコンの「決定ボタン」を押します。
▲すると、「Google TV」のUIが表示されて、やっと使えるようになります。
UI
続いては、「UI」について見ていきます。
操作感
▲まずはUIを適当に操作してみました。
「Chromecast with Google TV」と基本的には同じですが、細かい部分がテレビメーカーの独自仕様になっています。
操作中に固まることもなく普通に使えている印象です。
電源オン・オフ
▲電源をオンにしてから5秒くらいで起動します(クイック起動オン時)。
早くはないですが、許容できるレベルです。
リモコンはBluetoothですが、電源ボタンだけは赤外線なのでオンにする際はテレビに向ける必要があります。
▲電源オフはボタンを押したらすぐに消えるのでかなり早いです。
アプリ
続いては、「アプリ」について見ていきます。
プリインストールされているアプリ
▲まずは、プリインストールされているアプリをチェックしていきます。
ホーム画面の「おすすめ」のタブにある「アプリ」から、「すべてを表示」を選択すると「マイアプリ」を表示できます。
▲最初からインストールされているアプリはこのようになっていて、メジャーなアプリは概ね入っている印象です。
使いたいアプリがない場合は「Google Play」から追加できます。
アプリの追加
▲アプリを追加するには、ホーム画面の「アプリ」のタブを開きます。
▲追加したいアプリを探して、見つかったら「決定ボタン」を押して選択します。
▲「インストール」を押すと「Google Play」からアプリをダウンロードできます。
▲インストールが終わるまで待ちましょう。
▲追加したアプリは、「マイアプリ」の最後尾に追加されています。
アプリを検索
▲探しているアプリが見つからない場合は「検索」を利用しましょう。
「アプリ」タブの「アプリやゲームを検索」を選択します。
▲検索したいアプリの名前を入力します。
▲お目当てのアプリが見つかったら選択します。
▲「インストール」を押して追加しましょう。
アプリの並び替え
▲アプリの配置を並び替えるには、「マイアプリ」を開いて、移動したいアプリの上で「決定ボタン」を長押しします。
もしくは、リモコンの「オプションボタン(3本線)」を押しても可能です。
▲「決定」長押しか「オプション」を押すとメニューが出てくるので、「移動」を選択します。
▲移動したい場所までアイコンを持っていって、リモコンの「決定ボタン」を押して配置します。
▲「戻るボタン」を押すと移動モードを終了します。
▲こちらは、アプリの追加と並び替えを行った例です。
こんな感じで自分の好きなアプリを好きなように配置することができます。
設定
続いては、「設定」について見ていきます。
画面の明るさを変える
▲最初にやっておきたい設定が、「明るさの変更」です。
初期設定では最大輝度に設定されていて眩しいので下げましょう。
まずは、リモコンの「設定ボタン」を押すか、ホーム画面の一番の右の「設定」のタブまで移動します。
▲「設定」のタブを開いたら、「映像設定」を開きます。
▲「映像設定」を開いたら、「輝度」の項目をちょうどいい明るさまで下げましょう。
明るさを下げると消費電力も下がるので一石二鳥です。
「アプリ専用モード」もおすすめ
▲ホーム画面に余計な情報が表示されてゴチャチゴチャすると感じる場合は、「アプリ専用モード」もオススメです。
まず、「設定」のタブからプロフィールアイコンを選択します。
▲プロフィールアイコンを開いたら、「下ボタン」を押して「アカウント管理」を開きます。
▲「アカウント管理」を開いたら、お使いのアカウントを選んで「右ボタン」を選択します。
▲下へスクロールすると、「アプリ専用モード」があるので選択します。
▲「アプリ専用モード」を開いたら、「有効にする」を選択します。
▲ホーム画面に戻ると、ごちゃごちゃしたものが消えてアプリだけが表示されるシンプルなUIに変わっています。
ただし、トップ画面の広告だけは消せないようです。
「アプリ専用モード」はアプリの追加ができないので、アプリを追加したい時は一旦「アプリ専用モード」をオフにしましょう。
調子が悪くなったら「再起動」
▲「Google TV」を使う上で覚えておきたいのが「再起動」の仕方です。
アプリの動作がおかしかったり、ネットの接続がうまくいかないときは「再起動」を実行しましょう。
まず、「設定」タブから「歯車アイコン」を開きます。
▲「歯車アイコン」を開くと「設定」メニューが表示されるので、「システム」を選択します。
▲「システム」を開いたら、下へスクロールして「再起動」を選択します。
▲「今すぐ再起動しますか?」と尋ねられるので「再起動」を選択します。
▲再起動が完了するまで待ちましょう。
動画配信サービス
続いては、「動画配信サービス」を使っていきます。
YouTube
▲リモコンの「YouTube」のボタンまたはホーム画面から「YouTube」のアプリを選択します。
▲アプリが起動します。
▲UIを操作してみました。
サクサクと操作できストレスもなかったです。
▲動画を選択すると、すぐに再生が始まります(参考: デノンのサウンドバー「DHT-S217」レビュー!ドルビーアトモスの実力は?)。
▲画質は、最大1080pまで対応しています。
▲もちろん、60fpsにも対応しています(参考: 【新生活日記】サキュバス酒場に行ってみたいんだが!!!)。
▲HDRに対応した動画を再生すると、画面左上に「HDR 10」と表示されHDRで再生されます(参考: Real 4K HDR 60fps: LG Jazz HDR UHD (Chromecast Ultra))。
▲また、次世代動画コーデックの「AV1」の再生にも対応していることが確認できました(参考: [8K]スイス-パラダイス|ラウターブルンネンの村と谷| 8KUHDビデオ)。
TVer
▲次は、ホーム画面から「TVer」のアプリを選択します。
▲アプリが起動します。
▲規約に同意しないと使えないので、「同意する」を選択します。
▲UIを軽く操作してみましたが、普通に使えました。
▲試しに動画を再生してみます。
▲少し読み込みに時間がかかる印象ですが、途中で固まることもなく普通に見れます。
「TVer」はコーデックが良くないためか、画質はまあまあですが、テレビ番組のクオリティとして割り切れば見れます。
Netflix
▲次は、リモコンの「Netflix」のボタンまたはホーム画面から「Netflix」のアプリを選択します。
▲アプリが起動します。
▲お使いの「Netflix」のアカウントでログインします。
▲試しに動画を何本か再生してみます。
▲「Netflix」はレスポンスが良く、画質も良く、快適に見れる印象です。
今回は「広告つきスタンダード」のプランで試しましたが特にストレスはなかったです。
「プレミアム」プランに入っていれば、HDR対応作品を再生することもできます。
Amazon Prime Video
▲次は、ホーム画面から「Amazon Prime Video」のアプリを選択します。
▲アプリが起動します。
▲お使いの「Amazon」のアカウントでログインします。
▲UIを操作してみます。
特にストレスなく操作できました。
▲試しにHDR対応作品を再生してみます。
▲読み込みに少し時間がかかる印象ですが、「HDR」できれいに再生されました。
他にも何本か再生してみましたが、やはり少し読み込みに時間がかかるものの、画質は良いと思います。
Disney+
▲次は、ホーム画面から「Disney+」のアプリを選択します。
▲ 起動を待ちます。
▲お使いの「Disney+」のアカウントでログインします。
▲ログインできたのでUIを操作してみます。
ちょっとモッサリしている印象です。
▲試しに作品を再生してみます。
▲読み込みに少しかかりますが、画質はきれいです。
▲HDR対応作品を再生してみます。
▲HDRで再生され、画質もきれいです。
ABEMA
▲次は、ホーム画面から「ABEMA」を選択します。
▲アプリの起動を待ちます。
▲起動すると配信中の番組が見れます。
起動したての頃は低解像度のガビガビで画質が荒いです。
▲ですが、しばらく視聴していると解像度が上がって画質が良くなりました。
Apple TV App
▲次は、ホーム画面から「Apple TV」を選択します。
▲起動を待ちます。
▲お使いの「Apple ID」でログインします。
▲試しに「iTunes」で購入した映画を何本か再生してみました。
▲読み込みは少し遅いですが、画質は良くHDRにも対応しています。
▲「Apple TV+」の作品も再生してみます。
▲こちらもHDRで再生され、画質も良かったです。
画質/視野角
続いては、「画質/視野角」について見ていきます。
映像モード
▲映像モードを変更するには、リモコンの「設定ボタン」またはホーム画面の「設定」のタブを開きます。
▲「設定」タブを開いたら、「映像設定」を選択します。
▲「映像設定」を開いたら、「画質設定」を選択します。
▲「画質設定」を開くと、さまざまな映像モードを選択できます。
- ダイナミック
- 標準
- スマートHDR
- スポーツ
- 映画
- ゲーム
のモードがあり、HDMI接続時は「PC」のモードも選択できます。
通常は「標準」で大丈夫だと思います。
「詳細設定」では更に細かい設定も行えます。
▲HDR動画の再生時は、HDR専用の映像モードが表示されます。
画質
▲「TCL 32S54J」の画質はまあまあといった印象です。
特に高画質というわけでもなく、かといって映像に違和感があったり色がおかしいといったこともないので割と普通です。
全体的には普通の画質で普通に動画が楽しめるといった具合です。
視野角
▲次は、視野角をチェックしてみました。
「32S54J」はVAパネルですが、意外と斜めから見ても視聴に耐えられました。
ここは結構頑張っていると思いました。
音質
続いては、「音質」について見ていきます。
音声モード
▲まず、「設定」のタブから「歯車アイコン」を選択します。
▲設定メニューを開いたら、「ディスプレイと音」を選択します。
▲「ディスプレイと音」を開いたら「音声設定」を選択します。
▲「音声設定」を開いたら、「音質設定」を選択します。
▲すると、さまざまな音質モードが表示されます。
- ダイナミック
- 標準
- 映画
- 音楽
- 会話
- ゲーム
- スポーツ
などがあります。
音声テスト
次は、実際に音声を内蔵スピーカーで再生してみました。
▲YouTubeの動画を音声モード「ダイナミック」で再生した例です(参考: Peru 8K HDR 60FPS (FUHD))。
▲「Apple TV App (iTunes)」の映画を音声モード「映画」で再生した例です。
「32S54J」のスピーカーは左右合わせて10Wしかないので、音はそこまで良くはない印象です。
それでもセリフなどは聞き取りやすいので、YouTubeやドラマなどを見る分には問題ないと思います。
映画やゲームの音をもっとガチで楽しみたい場合は、外部スピーカーを接続するのもオオスメです。
ゲーム接続
▲次は、ゲーム機の「PS5」を接続して遊んでみます。
まず、HDMIポートにケーブルを接続します。
▲リモコンの「入力切替ボタン」を押します。
▲下部にメニューが表示されるので、接続した「HDMI」を選択します。
▲「PS5」を起動すると、早速HDR出力に切り替わりました。
▲「PS5」を接続したら最初にやっておきたい設定として、「ゲームモード」、「HDR調整」、「Dolby」の3点があります。
▲まず、リモコンの「オプション(3本線)」を押します。
▲すると、下部にクイック設定が表示されるので、「画質設定」を選択します。
※クイック設定はHDMIのみ使えるようです。
▲「画質設定」を開いたら、「ゲーム」を選択します。
これでゲームモードに切り替わるので、低遅延で遊ぶことができます。
▲次にやっておきたいのが「HDR調整」です。
「PS5」側の「設定」→「スクリーンとビデオ」→「映像出力」→「HDR調整」でできます。
モニターに最適化しておきましょう。
▲ついでに、「設定」→「サウンド」→「音声出力」→「音声フォーマット」を「Dolby」にしておきます。
「Dolby」に変更することで、サラウンドの入力に対応します。
▲「ゲームモード」に設定した状態では、遅延はそこまで気になりませんでした。
ほとんどのゲームでは普通に遊べると思います。
▲実際に「PS5」でゲームを遊んでみましたが、これが予想以上に綺麗に表示されていて驚きました。
HDRのおかげかとても鮮明に見えるため、意外とゲームモニターとしても使えそうです。
もちろん60fpsで遊べます。
▲解像度がフルHDなので、小さな文字も潰れずに読むことができます。
▼「PS5」はこちら
▼「PS5 デジタル・エディション」はこちら
PC接続
▲続いては、「PC」を接続して使っていきます。
まずはHDMIケーブルをテレビに接続しましょう。
▲リモコンの「入力切替」を押します。
▲接続したHDMIの番号を選択します。
▲今回は「MacBook」を接続してみましたが、すんなり画面が表示されました。
▲最初にやっておきたい設定として、「PCモード」への変更があります。
まず、リモコンの「オプション(3本線)」を押します。
▲画面下部にクイック設定が表示されるので、「画質設定」を選択します。
▲「画質設定」を開いたら、「PC」を選択します。
▲「TCL 32S54J」は解像度がフルHDなので、文字が読みやすいです。
また、発色にも違和感がなくPCモニターとしても普通に使えると思いました。
▼テレビとの接続に使用した「UGREEN USB-C to HDMIケーブル」はこちら
良い点/悪い点
次は、「TCL 32S54J」の「良い点/悪い点」を見ていきます。
良い点1. Google TV搭載
1つ目の良い点は「Google TV搭載」で、自由度がかなり高いです。
プリインストールされているアプリの他にも、「Google Play」から好きなアプリをインストールできるので自分好みにカスタマイズできます。
「Google TV」は対応アプリの数で言ったら間違いなく最強で、割と最近出たDMM TVやLeminoまで対応しているのはさすがでした。
ガジェットをいじるのが楽しい人にとっては結構面白いデバイスになると思います。
良い点2. フルHD対応
2つ目の良い点は「フルHD対応」で、小さな文字も読みやすいです。
32インチのテレビは解像度がHD 1366×768が主流で、フルHD 1920×1080に対応しているものは少ないです。
1366×768では小さな文字が潰れてしまうので、ゲーム機やPCを接続して使うには少ししんどいですが、1920×1080であれば普通に使えます。
良い点3. リモコンがBluetooth
3つ目の良い点は「リモコンがBluetooth」で、テレビに向けなくても使えるのが便利です。
初期設定のペアリングを完了すればBluetooth接続になるのでどこに向けても反応します。
ただし、電源ボタンだけは赤外線なのでテレビに向ける必要がありますが、これはおそらく誤反応を防ぐためだと思われます。
良い点4. NHK受信料が不要
4つ目の良い点は「NHK受信料が不要」で、これはチューナーレステレビの最も良い点です。
チューナーレスは、「動画視聴のためにテレビは欲しいけど、地上波は見ないからNHK受信料は払いたくない」という層にピッタリだと思います。
NHK受信料は月額¥1,100なので、27ヶ月(2年ちょい)で元が取れます。
最近は色々と物価が上がりまくってるので、NHK受信料などの余計な出費はなるべく抑えたいところです。
良い点5. ゲーム/PC接続にも使える
5つ目の良い点は「ゲーム/PC接続にも使える」で、外部モニターとしても使えます。
「TCL 32S54J」はフルHDとHDRに対応しているので、これ1台でPS5とPCを接続して使うことができます。
テレビやモニターの数を減らしたいというミニマリストの方にも良いと思います。
悪い点1. 明るさセンサーがない
次は「悪い点」です。
1つ目の悪い点は「明るさセンサーがない」で、手動で輝度・明るさを調整する必要があります。
今時のテレビは明るさ検知に対応しているのが当たり前なので最初は戸惑いましたが、割とすぐに慣れます。
この辺りはテレビというよりPCモニターに近い感じです。
しかしながら、昼と夜で明るさが極端に変わる部屋などに設置する場合は、ちょっと使いづらいかもしれません。
悪い点2. 映像エンジンが微妙
2つ目の悪い点は「映像エンジンが微妙」で、TCLの映像エンジンは正直微妙です。
「TCL 32S54J」には「Algo Engine Lite」が搭載されているのですが、こいつがあまり優秀ではなく動画の映像処理があまり上手くない印象です。
同じ中国メーカーでもREGZAを傘下に持っているハイセンスの方が映像エンジンは優秀です。
それでも画質が悪すぎて使えないこともないので、TCLも映像エンジンの向上を頑張って欲しいところです。
悪い点3. ちょいちょい再起動が必要
3つ目の悪い点は「ちょいちょい再起動が必要」で、ずっと使っていると動作が不安定になることがあります。
これは「TCL」が悪いのか「Google TV」が悪いのかは分かりませんが、たまにアプリの調子が悪くなったりネット接続が安定しないことがあるので、再起動して直す必要があります。
定期的に再起動をするクセをつけておけば、割となんとかなります。
感想と要望
「TCL 32S54J」を使ってみた感想としては、全体的には悪くない製品だと思いました。
テレビというよりPCモニターに「Google TV」が入っているという不思議な感じで、ガジェットとしては結構面白い製品だと思います。
最近はチューナーレステレビが色んなところから発売されていますが、謎のメーカーを買うより世界的にシェアのあるTCLを選んだ方が良いと思います。
要望としては、リモコンの動画ボタンはもっと増やしてもよかったと思います。
せっかくスペースが空いているので、「TVer」や「アマプラ」、「ディズプラ」など、もっとたくさん動画ボタンをつけてくれればいいのにと思いました。
「TCL 32S54J」はこれ1台で「Google TV」が使えることに加えて、外部モニターにもなるので便利なデバイスです。
そしてチューナーレステレビでNHK受信料不要なので、「テレビは見ないけど動画用にテレビが欲しい」というユーザー層にオススメになります。
▼「TCL 32S54J」はこちら
最後に
今回は、『「TCL 32S54J」レビュー!32型チューナーレステレビ【2023年モデル】』についてご紹介しました。
このように、「TCL 32S54J」は「Google TV」内蔵のチューナーレステレビとなっています。
動画配信サービスの視聴はもちろん、ゲーム機やPCを外部接続で使うのにもオススメです。
皆さんも、「TCL 32S54J」で動画の視聴を楽しんだり、外部モニターとして活用してみてはいかがでしょうか。