「ヤマハ SR-C20A」レビュー!小さめ・コンパクトなサウンドバー
「ヤマハ (YAMAHA)」のサウンドバー「SR-C20A」は、コンパクトで寝室用にオススメです。
以前にテレビの音質向上用に「Creative Pebble」を紹介したのですが、電源の連動とテレビリモコンで音量調整できないのが最大のデメリットでした(参考: テレビの音質向上に「Creative Pebble」のスピーカーを導入!セリフ聞き取りにくい問題を改善?)。
そこで「HDMI ARC」に対応しているサウンドバーの中で特に小さめな「ヤマハ SR-C20A」を買って使ってみました。
そんなわけで今回は、「ヤマハ SR-C20Aのレビュー」について見ていきましょう。
「ヤマハ SR-C20A」レビュー
開封
▲こちらが「ヤマハ SR-C20A」の箱です。
▼「YAMAHA SR-C20A」はこちら
▲箱全体がビニールで覆われているので、カッターで切り込みを入れます。
▼「段ボールカッター」はこちら
▲ビニールを剥がします。
▲箱の取り出し口が強力なシールで固定してあるので、カッターで切ります。
▲いよいよ開封です。
▲冊子類とリモコンが出てきました。
▲固定されているテープを剥がして取り外します。
▲更に蓋を開けると、スピーカー本体と電源が登場します。
▲左側に電源ケーブルがあります。
▲右側に電源アダプターがあります。
▲発泡スチロールごとスピーカーを箱から取り出します。
▲左右の発泡スチロールを引っこ抜きます。
▲ラッピングをめくるとスピーカー本体が現れます。
デザイン / 仕様
▲こちらが「ヤマハ SR-C20A」の本体です。
スピーカーの性能は、
- 20W ×2
- サブウーファー30W
の2.1chで、合計70Wとなっています。
▲正面上部にある操作ボタンは、入力切り替え、音量下げる、音量上げる、電源の4つがあります。
▲正面下部にある電源ランプは、TV、光デジタル、Bluetooth、アナログ、サラウンドがあります。
「HDMI ARC」が「TV」となっているようです。
▲背面をチェックしていきます。
▲壁掛け用の穴があります。
▲出入力端子は、
- USB-A (アップデート用)
- アナログ入力 (3.5mmステレオミニ)
- 光デジタル入力 x2
- HDMI ARC
- 電源
となっています。
対応する音声フォーマットは、
- PCM (2chまで)
- Dolby Digital (5.1chまで)
- MPEG-2 AAC (5.1chまで)
となっていて、「DTS」、「PCM 5.1ch」、「Dolby Atmos」などには非対応です。
スピーカーは2.1chですが、バーチャルサラウンド機能で5.1chまでの入力を擬似的に再現してくれます。
※「Nintendo Switch」のサラウンド出力は「PCM 5.1ch」のため、この機種では使えません。
▲底面をチェックしていきます。
▲サブウーファーがあり、滑り止めもついています。
テレビに接続
▲サウンドバーをテレビに接続していきます。
まず、HDMIケーブルを「HDMI ARC」のポートに接続します。
▲接続できたらOKです。
HDMIケーブルは別売りなので用意しておきましょう。
※「光デジタル」もありますが、電源の連動やリモコン操作ができる「HDMI ARC」がオススメです。
▼Amazonベーシックの「HDMIケーブル」はこちら
▲HDMIケーブルのもう片側をテレビの「HDMI ARC」と書かれたポートに接続します。
▲接続できればOKです。
※メーカーによってARCの入力端子の番号が違うので確認しましょう。
▲次は、電源アダプターを接続していきます。
▲付属のアダプターの丸い端子を接続します。
▲次は、アダプターに付属の電源ケーブルを接続していきます。
▲四角いアダプターにメガネ型の電源ケーブルを接続したら、コンセントに接続しましょう。
これで準備完了です。
大きさ / サイズ感
▲「SR-C20A」を32インチのテレビの前に設置してみました。
サイズ感は小型テレビにちょうどいいと思います。
▼「ハイセンス A40H 32インチ」はこちら
▲サウンドバーの横幅は60cmとなっています。
▲奥行きは9.4cmです。
▲高さは6.4cmとなっています。
テレビ側の設定
▲早速テレビの電源を入れてみましたが、初期状態では音が鳴りません。
▲テレビの設定からスピーカーの出力を外部スピーカーに切り替えます。
まずはサウンドバーから音声が流れるかテストしましょう。
「ハイセンス」のテレビの場合は、「サブメニュー」から切り替えられます。
※メーカーによって異なりますが、たいていは「設定」の「音声設定」の辺りにあります。
▲また、テレビを起動した際にサウンドバーから音が鳴るように設定しておくと便利です。
「ハイセンス/レグザ」の場合は、「設定」の「HDMI連動設定」にあります。
▲ここからが重要で、テレビの音声出力を「ビットストリーム」に変更します。
ほとんどのテレビでは初期設定では「PCM 2chステレオ」に変換されてしまう場合が多いので、サラウンド出力されるように変更します。
「音声設定」の「デジタル音声出力」と書かれた項目を探します。
「ハイセンス/レグザ」の場合は「音声出力詳細設定」から行えます。
▲デジタル音声出力を、「ビットストリーム」の「デジタルスルー (パススルー)」に変更しましょう。
これで、音声が「5.1chサラウンド」で出力されるようになります
「デジタルスルー (パススルー)」ではテレビ側で変換処理を加えずにそのまま出力されます。
※「デジタルスルー (パススルー)」で音が出ない場合は、「オート」や「Dobly Audio変換」を試してみましょう。
※「ヤマハ SR-C20A」は「DTS」、「PCM 5.1ch」には非対応です。
サウンドバー側の設定
▲次は、「サウンドバーの設定」を見ていきます。
専用アプリを使うと便利なので、事前にヤマハの「Sound Bar Remmote (サウンドバー リモート)」というアプリをスマホにインストールしておきます。
▲サウンドバーの「入力切り替え」ボタンを押します。
▲下のランプの「Bluetooth」が光るまで押しましょう。
▲スマホのBluetooth接続の画面から、「Yamaha SR-C20A」を選択します。
▲Bluetooth接続ができたら、先ほどインストールした「Sound Bar Remmote」のアプリを開きます。
▲アプリを開くと、さまざまな設定を変更できます。
▲「入力」では、
- TV
- Bluetooth
- 光デジタル
- アナログ
を切り替えられます。
「HDMI ARC」で接続している場合は、自動的に「TV」に切り替わります。
▲「サウンドプログラム」では、
- ステレオ
- スタンダード
- 映画
- ゲーム
を選択できます。
「スタンダード」、「映画」、「ゲーム」ではバーチャルサラウンドが有効になるようです。
通常は「スタンダード」で良いと思います。
▲「サウンド設定」では、
- クリアボイス
- バスエクステンション
のオンオフを選択できます。
「クリアボイス」はセリフが聞き取りやすくなり、「バスエクステンション」は低音が強調されます。
私は2つともオンにして使っています。
▲上部のタブの「設定」を開くと、他の設定を見ることができます。
「LEDの明るさ」では、
- オフ
- 暗め
- 明るめ
を選択できます。
夜に使うことが多い場合は、「暗め」か「オフ」がオススメになります。
音質
▼次は「地デジ」の番組をいくつか再生して、音質をチェックしてみました。
「サウンドプログラム」は「スタンダード」、「クリアボイス」と「バスエクステンション」はオンです。
▲ニュースやバラエティ番組などのセリフがクリアで聞き取りやすく、視聴が快適になりました。
テレビ内蔵スピーカーはセリフがこもって聞き取り辛かったのですが、「SR-C20A」を繋ぐと聞きやすい音になりました。
▼次は、「Netflix」で「映画」を「Dolby 5.1ch」で再生しました。
「サウンドプログラム」は「映画」、「クリアボイス」と「バスエクステンション」はオンです。
▲「Netflix」の「映画」では、迫力のある音が鳴りました。
「SR-C20A」のスピーカーは2.1chなので擬似サラウンドですが、「Dolby 5.1ch」で入力すると音の広がりがあり「バスエクステンション」で低音も出ます。
これは小型テレビの内臓スピーカーでは絶対に再現できない音なので、サブスク動画配信サービスの映画の視聴も楽しくなりました。
また、「クリアボイス」で映画のセリフも聞き取りやすくなります。
テレビの高さを上げるには?
▲お使いのテレビによっては、サウンドバーがテレビの赤外線受信部を塞いでしまうことがあります。
これではリモコンの反応が悪くなってしまうので、ストレスが溜まります。
▲そこでオススメになるのが、旭化成の「テレビの高さをあげる足」という製品です。
この製品を使うことで、テレビの高さを5.5cm上げることができます。
▼旭化成の「テレビの高さをあげる足 AKO-09」はこちら
▲開封して中身を取り出します。
▲「足」が4つと、「滑り止めシート」が入っています。
▲「足」の底面にも滑り止めがついています。
▲「滑り止めシート」を足に貼っていきます。
▲切り取り線に沿って1/4サイズにちぎります。
▲シールの紙を剥がします。
▲「滑り止めシート」の角がストッパーに当たるように貼りましょう。
▲「足」4つに滑り止めシートを貼りました。
▲「足」の上にテレビを載せていきます。
この時、テレビが「足」を踏み外して倒れないように気をつけましょう。
▲テレビを「足」の上に載せました。
ちなみに、旭化成の「テレビの高さをあげる足」は、重さ40kgまで耐えられるようです。
▲テレビスタンドが滑り止めシートの上に載っているか確認しましょう。
▲テレビを「足」に載せた状態でサウンドバーを置いてみました。
32インチのテレビの場合、「足」と「足」の間に「SR-C20A」を収めることができました。
▲高さもバッチリで、サウンドバーが赤外線の受信部を塞がなくなりました。
これでリモコン操作も快適になります。
▲「足」に乗せると5.5cm高くなるので、ほとんどのテレビはサウンドバーと干渉しなくなると思います。
良い点 / 悪い点
続いては、「ヤマハ SR-C20A」を使ってみた「良い点 / 悪い点」について見ていきます。
良い点1. サイズがコンパクト
1つ目の良い点は「サイズがコンパクト」で、これが購入の決め手となりました。
サウンドバーは横幅90cm近くのものが主流なのですが、「SR-C20A」は横幅60cmと小さめなので寝室の小型テレビ用にちょうど良いです。
実際に32インチのテレビの前に置いて使っていますが、ちょうどいいサイズ感です。
良い点2. 5.1ch入力対応
2つ目の良い点は「5.1ch入力対応」で、コンパクトながらサラウンドの音声フォーマットに対応しています。
「SR-C20A」のスピーカーは2.1chですが、5.1ch入力に対応しバーチャルサラウンドで擬似的に楽しむことができます。
そのため、「Netflix」や「Amazon Prime Video」などのサブスク動画配信サービスで映画やドラマをより良い音で楽しむことができます。
良い点3. HDMI ARC対応
3つ目の良い点は「HDMI ARC対応」で、電源の連動やテレビリモコンで音量調整もできます。
以前紹介した「Creative Pebble」も悪くはなかったのですが、「HDMI ARC」非対応のためテレビリモコンで音量調整できない点が面倒でした。
毎日使うものであれば、電源とリモコンが連動するタイプの方が快適ですし、「SR-C20A」であればバーチャルサラウンドも楽しめます。
悪い点1. PCM 5.1ch非対応
続いては「悪い点」です。
1つ目の悪い点は「PCM 5.1ch非対応」で、「Nintendo Switch」のサラウンドが使えないのがマイナス点です。
そもそもヤマハのサウンドバーは上位モデルの「SR-B30A」や「SR-B40A」でさえも「PCM 2ch」にしか対応していません。
そのため、「Nintendo Switch」のサラウンドを使いたい場合は、デノンのサウンドバーを使うのがオススメです。
例えば、デノンの「DHT-S217K」は「PCM 7.1ch」までの入力に対応しているのでかなり強いです(参考: デノンのサウンドバー「DHT-S217K」レビュー!ドルビーアトモスの実力は?)。
▼「DENON DHT-S217K」はこちら
悪い点2. HDMI入力ポートなし
2つ目の悪い点は「HDMI入力ポートなし」で、HDMI接続には「HDMI ARC」を使うしか方法がありません。
ヤマハのサウンドバーはなぜか上位モデルの「SR-B30A」や「SR-B40A」でさえもHDMI入力ポートがありません。
これだとサウンドバーだけでテレビのHDMIポートを1つ埋めてしまいますし、テレビ側が新しい音声規格に対応していない場合などに不便です。
例えば、デノンの「DHT-S217K」は「HDMI ARC」ポートとは別に「HDMI」入力ポートが1つ搭載されています。
ヤマハの「SR-C20A」は、「光デジタル」入力は2つも要らないので、代わりに「HDMI」入力を1つ付けて欲しかったのが正直なところです。
▼「YAMAHA SR-C20A」はこちら
▼白色はこちら
最後に
今回は、『「ヤマハ SR-C20A」レビュー!小さめ・コンパクトなサウンドバー』についてご紹介しました。
このように、「ヤマハ SR-C20A」はコンパクトなサウンドバーで、寝室用にオススメです。
「HDMI ARC」に対応しているので電源オンオフの連動や、テレビリモコンで音量調整もできて便利です。
また、「Dolby 5.1ch」の入力に対応しているので、バーチャルサラウンドで映画やドラマを楽しむことができます。
皆さんも、「ヤマハ SR-C20A」でテレビや映画の視聴をより楽しんでみてはいかがでしょうか。