「PS5」は高い!値下げすべきだが逆ザヤで無理らしい
「PS5」は高すぎる。
「PS5 通常版」の定価は66,980円と、家庭用ゲーム機とは思えないほど高いため、すぐに値下げすべきなのですが、材料費の高騰により逆ザヤ状態のようです(参考: 【月間総括】年末商戦期で明確になったPS5の魅力のなさと,逆ザヤによる利益率低下 – GamesIndustry.biz Japan Edition)。
そんなわけで今回は、「PS5は高い」について見ていきましょう。
「PS5」は高い
発売時は54,978円だった
「PS5」が発売された2020年11月の値段を振り返って見ると、なんと「通常版」が54,978円でした。
当時は5.5万円でも「ちょっと高い」、「値下げしたら買うわ」という空気感でした。
いや、そもそもあの頃は在庫がまともになくて高額転売されまくっていたので、定価で買えればむしろラッキーだったと思います。
そして2022年9月に1度目の値上げが実行されて「通常版」が60,478円になります。
この時点で6万円超えの家庭用ゲーム機が爆誕してしまったのですが、2023年11月には2度目の値上げが実行されて66,980円となりました(笑)。
「PS5」は「PSX」を除くとプレイステーションの歴史上最も高価なハードであり(初期のPS3超え)、しかも発売から時間が経つにつれて値上がりしていくバブリー仕様となっています。
家庭用ゲーム機は3〜4万円台が妥当?
そもそも家庭用ゲーム機を買っているのはどういう人かというと、学生やたまにゲームを遊びたいライトユーザー層が中心です。
そんな学生やライトユーザーに「まず6.7万のハードを買ってください」というのはハードルが高すぎます。
そのため、「PS5」は3〜4万円程度に値下げして売るのが妥当と言えます。
しかしながら、冒頭でも話した通りに「PS5」は逆ザヤ状態に陥っているらしく、これ以上値下げすると大赤字になるので値下げできない模様です。
PS5の販売不振で900人リストラ
「PS5」を販売しているSIEことソニー・インタラクティブエンタテインメントは、先日従業員900人のリストラを発表しました(参考: SIE、全世界で8%の社員をレイオフ。ロンドンのPlayStation Studiosは解散 – PC Watch)。
その原因は、やはり「PS5」がシンプルに儲かっていないからだと思われます。
「PS5」は「PS4」の同時期の販売台数を超えておらず、今後も超えられずに終わりそうです(参考: 【月間総括】年末商戦期で明確になったPS5の魅力のなさと,逆ザヤによる利益率低下 – GamesIndustry.biz Japan Edition)。
なぜ「PS5」はこんなザマになってしまったのかというと、ローンチ時の初っ端に半導体不足問題で在庫が確保できず、さらに新型(Slim)の頃には材料費が高騰してしまい値下げできなかったことが理由だと思われます。
「PS4 Slim」が税別29,980円だったことを考えるとやはり「PS5」は高すぎるのですが、SIEとしても現在の値下げできない状況は想定外だったのかもしれません。
ガチ勢はゲーミングPCで遊んでいる
ゲームをガチで遊ぶゲーマーと呼ばれる人たちは、「PS5」よりも「ゲーミングPC」で遊んでいる傾向があります。
「ゲーミングPC」は「PS5」よりも高額ですが、カスタマイズの自由度が高いことと、「PS5」よりも良いグラフィックで遊べるのが魅力です。
「PS5」は中途半端に値段が高いくせにパフォーマンスではPCに劣るので、ゲーマーから見ると微妙なヤツなのです。
さらに最近は場所を取らずにどこでも遊べる「ポータブルゲーミングPC」も人気を集めています。
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携帯機を出せば勝算あり?
販売不振の「PS5」ですが、まだ勝算はあります。
それは、「PS5」のソフトが遊べる携帯ゲーム機を出すことです。
すでにリモートプレーヤーの「PlayStation Portal」が高い評価を得ているので、いっそ単体で使える携帯ゲーム機を出してしまえばいいのです。
これに関しては一応、「PS Vita2」と呼ばれる携帯ゲーム機が開発中の噂が出ています(参考: 「PS Vita2」が開発中? 携帯できるプレステに後継機のうわさ | ギズモード・ジャパン)。
「PS Vita2」はPS4相当のスペックで、PS4とPS5のソフトが互換モードで動くようです。
ただ、気になるのは「ディスク版ソフトはどうやって遊ぶの?」という問題で、もしかすると昔の「PSP go」みたいにダウンロード版ソフトのみの動作になるかもしれません。
最近は「ポータブルゲーミングPC」が人気なのと、テレビを持っていない人が増えていることを考えると、「PS5」のソフトが遊べる携帯ゲーム機は売れる可能性はあります。
現行モデルの「PS5」の値下げは難しいかもしれませんが、携帯ゲーム機版「PS5」を3〜4万円程度で販売できれば売上が伸びるかもしれませんね。
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最後に
今回は、『「PS5」は高い!値下げすべきだが逆ザヤで無理らしい』についてご紹介しました。
このように、「PS5」は高すぎるので今すぐ値下げすべきですが、逆ザヤで板挟み状態のようです。
果たして今後「PS5」はどうなってしまうのか、注目ですね。