「スマートテレビ(コネクテッドTV)」のOSはいくつある?一覧まとめ【2024】
最近は、テレビで動画配信サービス(ビデオストリーミング)が楽しめる、「スマートテレビ」や「メディアストリーミング端末」といった「コネクテッドTV」が人気を集めています。
「スマートテレビ」と呼ばれる製品は、レグザ、ハイセンス、シャープ、ソニー、パナソニック、TCL、フナイ、LG、その他もろもろのメーカーが販売しています。
「ストリーミング端末」と呼ばれる製品は、アマゾン、グーグル、アップルなどが販売しています。
しかしながら、ひとくちに「スマートテレビ」や「ストリーミング端末」と言っても、複数のOSが存在しています。
そして、「それぞれのスマートテレビのOSはいったい何が違うの?」と思っている方も多いかもしれません。
そこで今回は、「スマートテレビのOS一覧まとめ」についてご紹介します。
これからスマートテレビを買う予定の方や、2台目の購入を検討している方も、ぜひ参考にしてみてください。
「スマートテレビのOS」はいくつある?
スマートテレビとは?
そもそも、「スマートテレビ」とは何なのでしょうか。
「スマートテレビ」とは、テレビで「動画配信サービス」や「アプリ」などを利用できるテレビのことです。
従来のテレビでは、主に地上波、BS/CSなどの「放送」を見ることしかできませんでしたが、「スマートテレビ」では、YouTube、TVer、Amazon Prime Video、Netflix、Disney+、U-NEXT、ABEMAなどの「配信」を見ることができるのが特徴です。
「スマートテレビ」と呼ばれる製品は、レグザ、ハイセンス、シャープ、ソニー、パナソニック、TCL、フナイ、LG、その他もろもろのメーカーが販売しています。
また、テレビにHDMI接続することで「動画配信サービス」や「アプリ」などを利用できるようにする、「ストリーミング端末」という製品も販売されています。
「ストリーミング端末」と呼ばれる製品は、日本ではアマゾン、グーグル、アップルなどのメーカーから販売されています。
そして、「スマートテレビ」や「メディアストリーミング端末」には、複数の異なるOSが採用されているため、UIや使い勝手なども変わってきます。
このように、「スマートテレビ」では、テレビで動画配信サービスやアプリを利用することができます。
続いては、実際に「スマートテレビのOS」について見ていきましょう。
スマートテレビのOS1. グーグルの「Android TV OS (Google TV)」
1つ目のスマートテレビのOSは、「Android TV OS (Google TV)」です。
「Android TV OS (アンドロイド・ティーヴィー・オーエス)」は、グーグルが開発するテレビ用OSで、様々なメーカーから搭載テレビが販売されています。
ちなみに、「Android TV OS 10」のバージョンを搭載しているデバイスから「Google TV (グーグル・ティーヴィー)」と呼ばれているようです。
2024年3月現在のところ、日本市場では、ソニーの「BRAVIA」、シャープの「AQUOS」、TCLのスマートテレビ、東芝の「REGZA (2021年モデル限定)」、フナイのスマートテレビ、その他チューナーレステレビなどに「Android TV OS (Google TV)」が搭載されています。
※OSのバージョンが古いと「Android TV」と記載されています(新しいものは「Google TV」)。
また、グーグルが発売するストリーミング端末の「Chromecast with Google TV」にも「Android TV OS (Google TV)」が内蔵されています。
グーグルの「Android TV OS (Google TV)」では、
- YouTube
- Tver
- Netflix
- Amazon Prime Video
- Disney+
- ABEMA
- Apple TV+
- U-NEXT
- DAZN
- Hulu
- Lemino
- dアニメストア
- FOD
- TELASA
- Rakuten TV
- DMM TV
- WOWOWオンデマンド
- NHK+
といった主要な動画配信サービスには全て対応しています(テレビによっては非対応サービスもあります)。
グーグルの「Android TV OS (Google TV)」には、専用のアプリストアである「Google Play」に対応しているので、「動画配信サービス」のアプリを追加インストールしたり、好きなアプリやゲームなどを自由にインストールすることもできます。
さらに、「Android TV OS (Google TV)」は「キャスト」の機能に標準対応しているため、スマホやタブレットの「Chromecast対応アプリ」からキャストしてスマホの画面のテレビに映し出すことができます。
「Android TV OS (Google TV)」は普及率が高いため対応アプリ/サービスが多いのですが、OS自体が重いためある程度デバイス側のスペックが必要になります。
このように、スマートテレビのOSの1つに「Android TV OS (Google TV)」があります。
▼「Google TV」搭載の「シャープ EJ1 43インチ」はこちら
▼「Google TV」搭載の「ソニー X80WK 43インチ」はこちら
▼「Google TV」搭載の「Chromecast with Google TV 4K」はこちら
スマートテレビのOS2. 東芝の「REGZA OS」
2つ目のスマートテレビのOSは、「東芝のREGZA OS」です。
東芝の販売するテレビである「REGZA (レグザ)」には、独自のテレビ用OSを搭載したテレビが販売されています。
東芝の「REGZA OS」は、東芝が「Linux OS」をベースに独自に開発しているものです。
ちなみに、「REGZA OS」という名前は正式なものではなく、東芝はOSに特に名前をつけていないようです。
東芝の「REGZA OS」では、
- Netflix
- Amazon Prime Video
- Disney+
- Apple TV+
- YouTube
- DAZN
- Net-VISION
- TVer
- SPOOX
- DMM TV
- Rakuten TV
- Lemino
- ABEMA
- U-NEXT
- hulu
- NHK+
- WOWOWオンデマンド
- FOD
- FIFA+
などの動画配信サービスに対応しています(2024年モデル)。
東芝の「REGZAのOS」のアプリストアは一般には解放されておらず、限られたアプリのみ利用できるようです。
また、東芝の「REGZA」のリモコンには、Amazon Prime Video、Netflix、Disney+、ABEMA、YouTube、TVer、WOWOWオンデマンド、U-NEXT、hulu、DAZN、NHK+のボタンを搭載しているため、リモコンから一発でアプリを起動できます(2024年モデル)。
さらに、東芝の「REGZA」の最新機種は「AirPlay」の機能に標準対応しているため、iPhone、iPad、MacやタブレットからAirPlayしてデバイスの画面をテレビに映し出すことができます。
ちなみに、2021年限定で東芝から「Android TV OS」を搭載したモデルが販売されていましたが、2022年から「REGZA OS」に戻りました。
このように、スマートテレビのOSの1つに「東芝のREGZA OS」があります。
▼東芝の「REGZA OS」搭載の「V35N 32インチ」はこちら
▼東芝の「REGZA OS」搭載の「M550M 43インチ」はこちら
スマートテレビのOS3. ハイセンスの「VIDAA」
3つ目のスマートテレビのOSは、「ハイセンスのVIDAA」です。
ハイセンスの販売するスマートテレビは、「VIDAA (ヴィダ)」を搭載したモデルが販売されています。
ハイセンスの「VIDAA」は、日本市場では東芝の「Linux」ベースの「REGZA OS」をベースに独自に開発されています(海外市場向けと異なる)。
そのため、最新モデルでは対応する動画配信サービスはREGZAとほぼ共通となります。
ハイセンスの「VIDAA」では、
- Netflix
- Amazon Prime Video
- Disney+
- YouTube
- DAZN
- FIFA+
- Apple TV+
- ABEMA
- hulu
- Lemino
- U-NEXT
- NHK+
- TVer
- Rakuten TV
- WOWOWオンデマンド
- FOD
- Net-VISION
- DMM TV
- SPOOX
などの動画配信サービスに対応しています(2024年モデル)。
ハイセンスの「VIDAA」のアプリストアは一般には解放されておらず、限られたアプリのみ利用できるようです。
また、ハイセンスのスマートテレビのリモコンには、Netflix、Amazon Prime Video、Disney+、FOD、YouTube、Lemino、TVer、DAZN、hulu、ABEMA、Net-VISION、U-NEXTのボタンを搭載しているため、リモコンから一発でアプリを起動できます(2024年モデル)。
さらに、ハイセンスのスマートテレビの最新機種は「AirPlay」の機能に標準対応しているため、iPhone、iPad、MacやタブレットからAirPlayしてデバイスの画面をテレビに映し出すことができます。
このように、スマートテレビのOSの1つに「ハイセンスのVIDAA」があります。
▼ハイセンスの「VIDAA」搭載の「A4N 32インチ」はこちら
▼ハイセンスの「VIDAA」搭載の「E6K 43インチ」はこちら
スマートテレビのOS4. パナソニックの「VIERA OS」
4つ目のスマートテレビのOSは、「パナソニックのVIERA OS」です。
パナソニックの販売するテレビである「VIERA (ビエラ)」には、独自のテレビ用OSを搭載したテレビが販売されています。
パナソニックの「VIERA OS」は、パナソニックが「Firefox OS」をベースに独自に開発しているものです。
ちなみに、「VIERA OS」という名前は正式なものではありません。パナソニックはOSに特に名前をつけていないため、単に「スマートTV」などと呼んでいます。
パナソニックの「VIERA OS」では、
- Netflix
- Amazon Prime Video
- Disney+
- Apple TV+
- YouTube
- hulu
- U-NEXT
- DMM TV
- Berliner Philharmoniker
- DAZN
- ABEMA
- Lemino
- FOD
- TELASA
- Rakuten TV
- SPOOX
- WOWOWオンデマンド
- TVer
- NHK+
などの動画配信サービスに対応しています(2023年モデル)。
パナソニックの「VIERA OS」のアプリストアは一般には解放されておらず、限られたアプリのみ利用できるようです。
また、パナソニックの「VIERA」のリモコンには、Netflix、Amazon Prime Video、Disney+、U-NEXT、hulu、ABEMA、TVer、YouTubeのボタンを搭載しているため、リモコンから一発でアプリを起動できます(2023年モデル)。
このように、スマートテレビのOSの1つに「パナソニックのVIERA OS」があります。
▼パナソニックの「VIERAのOS」搭載の「MX900 50インチ」はこちら
▼パナソニックの「VIERAのOS」搭載の「MX800 43インチ」はこちら
スマートテレビのOS5. LGの「webOS」
5つ目のスマートテレビのOSは、「LGのwebOS」です。
LGの販売するスマートテレビは、「WebOS (ウェブオーエス)」を搭載したモデルが販売されています。
LGの「webOS」は、LGがLinuxとWebKitをベースに開発するテレビ用OSです(Plam、HPを経てLGに渡りました)。
LGの「webOS」では、
- Netflix
- Disney+
- Amazon Prime Video
- YouTube
- TVer
- U-NEXT
- hulu
- Apple TV+
- JOYSOUND.TV
- weverse
- DAZN
- WOWOWオンデマンド
などの動画配信サービスに対応しています(2023年モデル)。
LGの「webOS」には、専用のアプリストアである「LG Content Store」に対応しているので、「動画配信サービス」のアプリを追加インストールしたり、好きなアプリやゲームなどを自由にインストールすることもできます。
また、LGのスマートテレビのリモコンには、Netflix、Disney+、Amazon Prime Video、TVer、U-NEXT、huluなどのボタンを搭載しているため、リモコンから一発でアプリを起動できます(2023年モデル)。
さらに、LGの「webOS」は「AirPlay」の機能に標準対応しているため、iPhone、iPad、MacやタブレットからAirPlayしてデバイスの画面をテレビに映し出すことができます。
このように、スマートテレビのOSの1つに「LGのwebOS」があります。
▼LGの「webOS」搭載の「LG A2 48インチ」はこちら
▼LGの「webOS」搭載の「LG C2 48インチ」はこちら
スマートテレビのOS6. アマゾンの「Fire OS」
6つ目のスマートテレビのOSは、「アマゾンのFire OS」です。
アマゾンの販売する「Fire TV」には、「Fire OS (ファイヤー・オーエス)」を搭載したモデルが販売されています。
アマゾンの「Fire OS」は、「Android OS」をベースにアマゾンが独自に開発するテレビ用OSです。
アマゾンの「Fire OS」では、
- Amazon Prime Video
- YouTube
- Netflix
- Disney+
- U-NEXT
- Hulu
- TVer
- NHK+
- ABEMA
- DAZN
- FOD
- DMM TV
- WOWOWオンデマンド
- dアニメストア
などの動画配信サービスに対応しています(Fire TV Stick 4K Max 第2世代)。
アマゾンの「Fire OS」には、専用のアプリストアが用意されているので、「動画配信サービス」のアプリを追加インストールしたり、好きなアプリやゲームなどを自由にインストールすることもできます。
アマゾンの「Fire OS」搭載したテレビ向け製品は、「Fire TV Stick」、「Fire TV Stick 4K Max」、「Fire TV Cube」、フナイと共同開発したテレビ一体型の「FUNAI Fire TV」、2024年一部モデルの「パナソニック VIERA」などがあります。
アマゾンの「Fire OS」は「Android OS」をベースにしているため、Androidアプリとの親和性は高いですが、すべてのAndroidアプリがFire OSで動作するわけではなく、アマゾンの審査を通過し、アマゾンプラットフォームに公開されているアプリのみ、「Fire OS」で使用することができます(無理やりAndroidアプリを動かすハックも一応存在するようですがご利用は自己責任で)。
このように、スマートテレビのOSの1つに「アマゾンのFire OS」があります。
▼アマゾンの「Fire OS」搭載の「FUNAI Fire TV 32インチ」はこちら
▼アマゾンの「Fire OS」搭載の「Fire TV Stick 4K Max 第2世代」はこちら
スマートテレビのOS7. アップルの「tvOS」
7つ目のスマートテレビのOSは、「アップルのtvOS」です。
アップルの販売する「Apple TV」には、「tvOS (ティーヴィーオーエス)」を搭載したモデルが販売されています(Apple TV HD以降)。
アップルの「tvOS」は、アップルが開発するテレビ用OSです。
アップルの「tvOS」では、
- Apple TV App(iTunes映画、Apple TV+)
- YouTube
- Netflix
- Amazon Prime Video
- Disney+
- WOWOWオンデマンド
- Hulu
- DAZN
- U-NEXT
- ABEMA
- FOD
- Rakuten TV
などの動画配信サービスに対応しています(Apple TV HD以降)。
アップルの「tvOS」には、専用のアプリストアである「App Store」に対応しているので、「動画配信サービス」のアプリを追加インストールしたり、好きなアプリやゲームなどを自由にインストールすることもできます。
さらに、アップルの「tvOS」は「AirPlay (エアプレイ)」の機能に標準対応しているため、iPhone、iPad、MacからAirPlayしてデバイスの画面のテレビに映し出すことができます。
アップルの「tvOS」は定額制ゲーム配信サービスである「Apple Arcade (アップル・アーケード)」にも対応しているので、テレビの画面で「Apple Arcade」のゲームを遊ぶことができます。
このように、スマートテレビのOSの1つに「アップルのtvOS」があります。
▼アップルの「tvOS」搭載の「Apple TV 4K 64GB」はこちら
▼アップルの「tvOS」搭載の「Apple TV 4K 128GB」はこちら
最後に
今回は、『「スマートテレビ(コネクテッドTV)」のOSはいくつある?一覧まとめ【2024】』についてご紹介しました。
このように、スマートテレビのOSには、①グーグルの「Android TV OS (Google TV)」、②東芝の「REGZA OS」、③ハイセンスの「VIDAA」、④パナソニックの「VIERA OS」、⑤LGの「webOS」、⑥アマゾンの「Fire OS」、⑦アップルの「tvOS」といった種類があります。
グーグルの「Android TV OS (Google TV)」は、ソニー、シャープ、東芝(2021)、TCL、フナイ、その他もろもろのスマートテレビや「Chromecast with Google TV」などに採用されています。
東芝の「REGZA OS」、パナソニックの「VIERA OS」、LGの「webOS」、ハイセンスの「VIDAA」、アマゾンの「Fire OS」、アップルの「tvOS」は、それぞれのメーカーが販売するスマートテレビやストリーミング端末にのみ採用されている独自のOSとなっています。
皆さんも、あなたに合ったスマートテレビのOSを使って、快適に動画配信サービスの視聴や、アプリの利用を楽しんでみてはいかがでしょうか。