【比較】iPadからシャオミのAndroidタブレットに乗り換えてみた!良かった点と気になった点【Redmi Pad Proレビュー】
最近話題のシャオミのタブレットを買ってみて、iPadから乗り換えられるかどうか、試してみました。
購入したのは、Redmi Pad Proという機種で、12.1インチで4万1,800円となっています。
そんなわけで今回は、「iPadからシャオミのタブレットに乗り換えてみた」について見ていきましょう。
【比較】iPadからシャオミのAndroidタブレットに乗り換えてみた!良かった点と気になった点【Redmi Pad Proレビュー】
私のiPadの使用用途
そもそも、なぜ今回乗り換えを検討したかというと、ふと私のiPadの使用用途が、
- 動画の視聴
- 漫画の閲覧
- エミュアプリ
の3つだったことに気づいたためです。
iPadは13年くらい使ってきましたが、ゲームアプリやApple Pencilなどはほぼ使わず、持て余しているな、と思いました。
ゲームはPS5がメインですし、タブレットで絵描きやノートテイクもしませんし、動画編集はMacでやっているため、iPadをバリバリ使いこなしています、という実感はなかったです。
とは言っても、iPadでYouTubeやNetflixなどのアプリはほぼ毎日使っていたので、「もっと大画面で動画を見たい」という欲求が以前からありました。
シャオミのタブレットを探す
そこで、動画の視聴に向いてそうな、大型のタブレットを探すことにしました。
今まで使っていたのは、ほぼ11インチのiPad 第10世代です。
まず、iPad Air 13インチ、iPad Pro 13インチが候補に上がりましたが、値段が10〜20万円以上と高すぎなのと、M2やM4チップは、ほぼ動画しか見ない自分にはオーバースペックで勿体無いと思いました。
そこで、もっと安価で大画面のタブレットはないか、と最近何かと名前を耳にする「シャオミ」のタブレットについて調べ始めました。
画面サイズが大きく、スピーカーの音もよく、SoCとRAMがいいものを探した結果、Redmi Pad Pro、POCO Pad、Pad 6S Proの3機種が見つかりました。
ざっくりとスペックを確認すると、
Redmi Pad Pro | POCO Pad | Pad 6S Pro | |
画面サイズ | 12.1インチ | 12.1インチ | 12.4インチ |
アスペクト比 | 16:10 | 16:10 | 3:2 |
SoC | Snapdragon 7s Gen 2 | Snapdragon 7s Gen 2 | Snapdragon 8 Gen 2 |
RAM | 6GB | 8GB | 8GB 12GB |
値段 | 41,800円 | 44,800円 | 69,800円 84,800円 |
12.1インチでスナドラ7s gen2搭載のRedmi Pad ProとPOCO Pad、12.4インチでスナドラ8 gen2搭載のPad 6S Proとなっています。
Redmi Pad ProとPOCO Padの違いは、RAMだけです(ROMも異なります)。
この中のどれにするか悩みましたが、まず動画視聴時の画面サイズは3機種とも同じです。
Pad 6S Proのほうが画面が少し大きいのですが、アスペクト比が異なるので、動画再生時に上下の黒帯が大きくなるだけです。
あとは初めてのシャオミだったので、値段の高いモデルは避けたかったというのもあり、6S Proは外してRedmi ProとPOCOのどちらかに絞りました。
2機種の違いはRAM 6GBと8GBだけで、相当悩みましたが、動画がメインなら、RAM 6GBでも大丈夫そうだったので、最終的にRedmi Pad Proに決定し、購入しました。
ですが、3,000円の差ならRAM 8GBのPOCO Padを選べばよかったと後悔しています。
iPad10とRedmi Pad Proの比較
iPad 10 | Redmi Pad Pro | |
OS | iPadOS | Xiaomi HyperOS (Android OS) |
画面サイズ | 10.9インチ | 12.1インチ |
画面アスペクト比 | 59:41 | 16:10 |
リフレッシュレート | 60Hz | 120Hz |
SoC | A14 (Geekbench 4983) | Snapdragon 7s Gen 2 (Geekbench 2993) |
RAM | 4GB | 6GB |
バッテリー容量 | 7,730mAh | 10,000mAh |
値段 | 58,800円 | 41,800円 |
次は、今まで使っていたiPad 第10世代と、新しいRedmi Pad Proを比較していきます。
まず、デザインは結構似ていて、シャオミがアップルを意識していると思います。
シャオミ製品のデザインは高級感があっていいため、アップル製品からの乗り換えでチープさを感じることはないと思います。
両者の最大の違いはOSで、iPadはiPadOS、シャオミはAndroid OSベースのXiaomi HyperOSが搭載されています。
シャオミのHyperOSは、AndroidベースなのでGoogle Playがそのまま使えますし、iPadOSのUIをかなり意識してパクっているので、iPadからの乗り換えでも馴染みやすいという利点があります。
画面サイズは、iPad 10が10.9インチ、Redmi Pad Proが12.1インチとなっています。
数字だけ見ると、1インチしか変わらないじゃん、となるところですが、画面アスペクト比がRedmi Pad Proのほうが横に長いため、動画の再生時に違いが大きくあらわれます。
リフレッシュレートは、iPad 10は60Hz、Redmi Pad Proは120Hzで、Redmi Pad Proのほうが残像が少なく、スクロールも滑らかなのがハッキリ分かります。
SoCは、iPad 10はA14、Redmi Pad Proはスナドラ 7s Gen 2で、実際にGeekbench 6でCPUスコアを測定したところ、iPad 10は4983、Redmi Pad Proは2993と、1.67倍の差がありました。
RAMは、iPad 10は4GB、Redmi Pad Proは6GBとなっていますが、iPadOSはメモリ管理が優秀なので、一概にiPadのほうがパフォーマンスが悪いとも言い切れません。
バッテリー容量は、iPad 10は7,730mAh、Redmi Pad Proは10,000mAhで、実際に使っていても、明らかにRedmi Pad Proのほうが電池持ちが良いです。
値段は、Redmi Pad Proのほうが17,000円安くなっていて、これはさすがシャオミと言えます。
良い点
次は、実際にRedmi Pad Proを使ってみて、良かった点を見ていきます。
良い点1. 画面が大きくて綺麗
まずは画面が大きくなったことと、画面が思ったよりずっと綺麗だったことです。
大きさは約11インチから12.1インチにサイズアップですが、動画の再生時はiPadの13インチ相当の大きさになり、かなりの大画面で見やすいです。
画質に関しては、Redmi Pad Proは安いのでiPadよりも劣るのではないかと心配していたのですが、違和感は全くなく、なんならほぼ同じに見えます。
Redmi Pad Proはリフレッシュレートが高いので、残像が少ないのも良い点です。
あとは、アスペクト比が16:10なので、上下の黒帯が少なく、動画が見やすいです。
iPadの画面は4:3に近いので、動画を再生すると上下にデカイ黒帯ができて勿体無さがありました。
もちろん、漫画アプリも読みやすいです。
ちなみに、私はベッドにアームをつけて使っていますが、このサイズならギリギリ装着できました。
良い点2. 性能は十分良い
次に、性能は十分良い点があります。
Redmi Pad Proのスナドラ7s Gen 2はそこまでハイスペックではないですが、私の使用用途である、動画、漫画、エミュの3つは余裕でクリアできました。
エミュアプリも、SFC、N64、PS1、PSPなどを遊んでいますが、余裕で動きますし、Xbox純正コンも使えます。
もしも、オープンワールド系のゲームアプリをゴリゴリやりたいと考えている人は、これではスペックが足りないと思うので、Mシリーズチップ搭載のiPad Air/Proのほうが快適だと思います。
ゲームをガチで遊ぶのでなければ、Redmi Pad Proの性能で十分イケると思います。
良い点3. スピーカーの音が良い
次に、スピーカーの音はiPad 10よりRedmi Pad Proのほうが良いと感じました。
これはさすが4スピーカーで、ステレオをドルビーアトモスにするエフェクトも良い感じだと思います。
良い点4. 音量の上下ボタンが逆にならない
iPadは横画面にすると、音量ボタンが上下逆になるのが地味にウザかったのですが、シャオミではならないのが良いと思いました。
iPhoneは音量ボタンがリバースしないので、iPadの使用時にのみ脳内がバグってボリュームを下げようとして爆上げしてしまう事故が多発していたのですが、シャオミではこれが発生しないのがグッドです。
良い点5. 顔認証が使える
Redmi Pad Proは、安物のくせに顔認証が使えるのが良いと思いました。
私はiPad 10のTouch IDに嫌われていて、一回で開けた試しがなかったのですが、顔認証なら認識率が高いのでストレスが減りました。
iPadでFace IDが使えるのは、最上位モデルのiPad Proだけなので、4万円台のタブレットでこれが使えるのはかなり贅沢です。
もちろん、iPadのFace IDに比べるとシャオミの顔認証は精度が低いため、盗まれた時に簡単に突破されそうですが、私は基本的に家で使うので、特に問題なさそうです。
良い点6. バッテリー持ちがいい
Redmi Pad Proはバッテリー容量が10,000mAhあるので、電池持ちがいいです。
これはiPad 10と比べて1.3倍で、iPad Air/Proの13インチとほぼ同じです。
私の利用パターンでは、充電は4〜5日に1回程度で大丈夫なので、かなり楽になりました。
良い点7. なんと言っても安い
シャオミのタブレットの最大の利点は、なんといっても安さです。
この画面サイズとスペックで、この値段は安すぎワロタです。
iPad Air 13インチが12万8,800円することを考えると、いかにシャオミが価格破壊か分かると思います。
そして、安いので不安でしたが、結果的にちゃんと使えていることから、満足度がかなり高い製品であると言えます。
気になった点
次は、Redmi Pad Proの気になった点を見ていきます。
気になった点1. Androidのクセ
iPadから泥タブへの乗り換えで、まず最初に戸惑うのがAndroidのクセです。
Androidの主なクセを2つ挙げると、UIとメモリ管理があります。
まずUIですが、アップルのUIはやはり完成度が高いので、シャオミのタブレットを初めて触った時は、細かいところにイラッとすることがよくありました。
タッチの感度もiPadのほうが優れていて、スクロールやコントロールパネルの表示など、ちょっとしたことでも引っかかって、使い初めの頃はよくイライラしました。
それを解決するのに重要になるのが、メモリ管理でした。
iPadはメモリ管理を自動でやってくれるので、iPad 10のRAM 4GBでもストレスなく使えましたが、泥タブは自己管理が必須で、Redmi Pad ProのRAM 6GB程度ではすぐいっぱいになってしまうので、こまめにメモリ解放をする必要があります。
デフォルトで「セキュリティ」という緑色のアプリが入っているので、こいつを使ってまめにスピードブーストを行なってやれば、iPadばりの挙動に生まれ変わります。
他には、余計なデフォルトアプリは片っ端からアンインストールすることで、贅肉を削ぎ落としてスリム化して、かなり動作が軽くなりました。
メモリの拡張は色々試しましたが、最終的には、オフが最も安定する気がします。
ここまでやっても、RAM 6GBは結構ギリです。
これから買う人は、RAM 8GBのPOCO Padを選択することをオススメします。
気になった点2. アプリのクセ
次に気になったのが、アプリのクセです。
まずYouTubeアプリですが、4K 60p動画を倍速で見ると、カクカクになります。
これは、SoCのせいかRAMのせいかどうかはわかりませんが、画質を1080pまで下げれば大丈夫です。
他には、倍速にしようとすると、左側にメニューが表示されるのがちょっとウザいですが、すぐに慣れます。
ちなみに、AV1とHDR動画には非対応でした。
次にNetflixですが、字幕が少しボケていますが、これはすぐに慣れて気にならなくなります。
アプリ内の明るさの調整が、OSのUIと連動しないのが地味にウザくて、アプリを落としてから再生すると、画面がクッソ明るくなります。
アプリ内で明るさを変えると、本体の明るさと連動しなくて面倒なので、再生してからコントロールパネルを出して明るさをいじるのが一番確実です。
気になった点3. アップル連携が使えなくなる
これは当然っちゃ当然なのですが、iPadから泥タブにするとあらゆるアップル連携が使えなくなります。
まず、AirPodsがシームレスに接続できなくなりますが、アップル製品じゃないので、当たり前です。
私はそもそもタブレットにイヤホンを繋ぐことがほとんどなかったので、大した問題ではなかったのと、なんならイヤホンジャックがついているので、有線イヤホンを繋いだり、シャオミから発売されているワイヤレスイヤホンを試してみるのもアリかもしれません。
他には、Disney+をiPhoneのアプリ内課金で登録したのですが、Androidからは視聴できませんでした。
この辺りは、少しずつ慣れていくしかなさそうです。
結論
結論としては、シャオミのタブレットに乗り換えても大丈夫なのは、
- 動画の視聴や漫画の閲覧が中心
- ガジェットにある程度詳しい
- 新しいもの好き
といった人です。
Redmi Pad Proは、画面サイズが大きい、ディスプレイの画質が良い、スピーカーの音が良い、このことから、動画の視聴や漫画の閲覧に適しています。
iPadをほぼ動画の視聴用に使っている人は、シャオミのタブレットに乗り換えても全然イケると思います。
Androidである以上、メモリの管理などを手動で行う必要があるので、ある程度ガジェットに詳しい必要があります。
ここは初期設定をしたら、そのまま何も考えずに使えるiPadとは違う点なので、慣れが必要です。
Android端末である以上、OSのアプデが切られがちなので、新型が出るたびに買い替えていく、新しいもの好きな人に向いていると思います。
逆に、iPadを使ったほうがいい人としては、
- ゲームをしたり絵を描く
- ライトユーザー
- 長く使う
といった人になります。
ゲームアプリはiPadのほうが定評があるので、素直にiPadで遊んだほうが良いと思います。
iPadのゲームアプリ数が多いことや、Mチップ搭載のiPadなら、オープンワールド系もヌルヌル遊べるためです。
Apple Pencilの精度の高さも、シャオミでは相手にならないと思います。
タブレットでゲームをする、Apple Pencilで絵を描く人は、iPadのほうが絶対優れているので、素直にiPadを選択することをオススメします。
また、iPadはOSのアップデートを5年くらいやってくれるので、長く使いたい人に向いています。
一度買ったら5年は使い倒したいという人は、泥タブよりiPadのほうが向いていると思います。
総評としては、私は画面が大きくなったので満足ですし、安かったので良い買い物だったと思います。
13インチのiPad Air/Proを買おうと思ったら、軽く10万円以上はするため、シャオミのおかげで大画面を安価に手に入れることができました。
私はiPadのゲームやApple Pencilなどは使っていなかったので、シャオミに乗り換えやすかったのもあります。
このように、シャオミのタブレットに乗り換えても大丈夫な人は、タブレットを主に動画プレーヤーとして使っている人で、iPadを使ったほうが良い人は、ゲームやApple Pencilをよく使う人になります。
▼「POCO Pad」はこちら
最後に
今回は、『【比較】iPadからシャオミのAndroidタブレットに乗り換えてみた!良かった点と気になった点【Redmi Pad Pro】』についてご紹介しました。
このように、iPadからシャオミのタブレットに乗り換えてみて、安価に画面サイズがアップグレードできたので良かったです。
皆さんも、iPadかシャオミか、あなたに合ったタブレットを快適に使いましょう。