iOS 14、iPadOS 14もYouTube 4Kに対応!VP9をサポート?

2020年秋に提供される「tvOS 14」では、待望のApple TV 4KでのYouTubeの4K再生に対応することが判明していました(参考: Apple TVのYouTubeが4Kに対応!tvOS14より)。

そんな中、YouTubeの4K再生に他のアップル製品も対応する可能性が出てきたようです。

iOS 14、iPadOS 14のベータ版にて、YouTubの4K動画の再生に対応していることが確認されました(参考: iOS 14 beta users report seeing 4K option in the YouTube app)。

iPhone、iPadのベータ版でYouTubeを再生すると、「詳細統計情報」からwebm(VP9コーデック)の4K HDR動画を再生できることが確認できたようです。

もちろん、iPhoneは11 Pro Maxでも解像度が2,688 x 1,242ピクセル、iPad Pro 12.9インチでも2,732 x 2,048ピクセルなので、そもそもiPhone、iPadでフル4Kで表示する事はできません

しかしながら、これまではデバイスに関係なく1080pまでしか再生できなかったのが、iOS 14、tvOS 14では4K動画を画面解像度の限界まで広げて高精細に再生することができるようになります。

※9to5Macの記事では、YouTubeの4K再生をする方法が紹介されています(参考: iOS 14: How to watch 4K YouTube videos on iPhone, iPad, and Apple TV)。

追記: 2020年10月17日頃より、iOS 14、iPadOS 14のYouTube 4K対応が確認できました。

iOS 14、iPadOS 14もYouTube 4Kに対応

iOS 14、tvOS 14のベータ版にて、YouTubeの4K動画の再生に対応していることが確認されました。

このままメジャーバージョンでも採用されれば、Apple TV 4Kに続いてiPhone、iPadでもYouTubeの4K動画が見れるようになります。

iOS 14、tvOS 14のベータ版では、YouTubeのwebmファイルのVP9コーデックの動画が再生できるようになっています。

さらに、ベータ版ではYouTubeの4K HDR動画もiPhone、iPadで再生できるようになっているようです。

アップル製品はこれまでOSレベルではVP9コーデックに一切対応していなかったのですが、iOS 14、iPadOS 14、tvOS 14で初めて対応する可能性が出てきているのです。

なぜアップルが突然VP9のサポートを始めるのかという理由は分かりません

以前から次世代コーデックの「AV1」に対応する事は決まっていましたが、「AV1」の実用化が予定よりも遅れていることから下位互換の繋ぎとしてVP9の対応を始めるのでしょうか。

VP9をソフトウェアデコードしている?

そもそも、iPhone、iPad、Apple TVなどのデバイスでどうやってVP9を再生しているのかは謎です。

おそらく、CPU処理のソフトウェアデコードによってVP9の動画を再生しているという可能性が高そうです。

というのも、アップルはこれまで自社製品にVP9のハードウェアデコーダーは搭載してきませんでした

それにも関わらず、OSのアップデートでVP9の再生に対応できるのだとすれば、ソフトウェアデコードによる対応と考えるのが有力です。

これまでも、MacではChromeを使う事でYouTubeの4K動画をソフトウェアデコードで再生することができました。

要は、iPhone、iPad、Apple TVでもMacのChromeのようにソフトウェアデコードによるVP9の再生を解禁していくのかもしれません。

時期モデルはVP9のハードウェアデコードに対応?

ここで問題になってくるのは、VP9をソフトウェアデコードで再生すると、消費電力が増えるという事です。

ソフトウェアデコードで動画を再生すると、その間はCPUをフル回転させて演算する必要があります。

そのため、iPhone、iPadでYouTubeの4K動画を見続けていると、すぐにバッテリーが減ってしまうことも考えられます。

そう考えると、時期iPhone、iPad、Apple TV、Macは、VP9のハードウェアデコードに対応するのではないかという見方ができてきます。

新世代のデバイスではハードウェアデコードでVP9に対応し、旧世代のハードではソフトウェアデコードによってVP9に対応する事で、新しいOSを搭載する全てのアップル製品でVP9の再生が可能になります。

また、逆に新製品でのハードウェアデコードに対応するための伏線として、先にOSがVP9の再生に対応してきたという考え方もできます。

ちなみに、iOS 14、iPadOS 14、tvOS 14で「AV1」に対応するかどうかは不明です。

▼「Apple TV 4K」はこちら

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Apple(アップル)

最後に

今回は、『iOS 14、iPadOS 14もYouTube 4Kに対応!VP9をサポート?』についてご紹介しました。

このように、iOS 14、iPadOS 14のベータ版では、YouTubeの4K動画を再生できることが確認されています。

どうやらiOS 14、iPadOS 14では、webmファイルのVP9コーデックの再生をサポートしているようです。

とは言っても、これまでアップル製品にはVP9のハードウェアデコーダーが搭載されてこなかったので、おそらくソフトウェアデコードによる対応の可能性が高いです。

また、iOS 14、iPadOS 14、tvOS 14でVP9の再生に対応するという事は、時期モデルのiPhone、iPad、Apple TVではVP9のハードウェアデコードに対応してくる可能性もあります。

果たして、アップルとVP9の関係は今後どうなるのか、次世代の「AV1」の対応は進むのか注目ですね。