「ハイセンスU8F」レビュー!使ってみた良い点と悪い点を紹介
今回は、「ハイセンスU8Fのレビュー」についてご紹介します。
2020年5月に、ハイセンスの2020年モデルの4K HDR液晶テレビ、「U8F (ユーハチエフ)」が発売されました。
「ハイセンスのU8F」は、フラッグシップのULEDシリーズとなり、2019年モデルの「U7E」の後継機となります。
「ハイセンスのU8F」は、新たに直下型のローカルディミングに対応している他に、「NEOエンジンplus 2020」を搭載しています。
そんな「ハイセンスのU8F」なのですが、私も実際に購入してしばらく使ってみました。
そして、実際に「ハイセンスのU8F」を使っているうちに、だんだん良い点と悪い点が分かってきました。
そんなわけで今回は、「ハイセンスのU8F」のレビューについて見ていきましょう。
「ハイセンスU8F」レビュー
「ハイセンスU8F」とは?
「ハイセンスU8F」とは、ハイセンスが販売する4K HDR対応液晶テレビです。
「ハイセンスのU8F」は、2020年5月に発売されました。
ハイセンスは、2018年に東芝映像ソリューションを買収したため、REGZAの技術がハイセンスのテレビにも採用されています。
「ハイセンスのU8F」は、液晶テレビのフラッグシップであるULEDシリーズとなり、2019年モデルの「U7E」の後継機として発売されています。
「ハイセンスのU8F」は、直下型ローカルディミングのVA液晶を搭載し、映像エンジンは「NEOエンジンplus 2020」を搭載、120Hzの倍速にも対応しています。
画面サイズは、50インチ、55インチ、65インチ、75インチの4ラインナップとなっています。
内蔵スピーカーは、ツイーターとフルレンジが2つずつ、10W+10Wの2.0チャンネルスピーカーとなっています。
HDMI2.0b(18Gbps)に対応するHDMI入力端子を4つ搭載し、いずれも4K HLG、HDR 10、DOLBY DIGITALサラウンドに対応しています(DOLBY VISION、ATMOSには非対応)。
地デジ・BS・CSの3チューナーを搭載し、外付けHDDに2番組同時録画が可能です。
BS4Kもチューナーも1つ搭載しているので、4K放送の視聴・録画にも対応しています。
OSには「VIDAA 3.0」を搭載し、Netflix、YouTube、Amazon Prime Video、Abema TV、Hulu、dTV、U-NEXTなどの動画配信サービスが視聴できます。
「ハイセンスU8F」の良い点
ハイセンスU8Fの良い点1. コントラストが高く、黒がきれい
1つ目のハイセンスU8Fの良い点は、「コントラストが高く、黒がきれい」です。
「ハイセンスのU8F」を使い始めて、まず最初に思ったことが「黒がきれいに見える」ということでした。
「ハイセンスのU8F」は、VA液晶の直下型ローカルディミングのバックライトLEDを採用しています。
液晶のVAパネルはIPSパネルに比べると視野角が劣るのですが、その代わりにコントラストが高く黒の表現が得意になっています。
ハイセンスのWebサイトには、「U8F」はパネルコントラスト比が5000:1と記載されていて(参考: U8F – Hisense)、これは液晶テレビの中でも高い部類に入ります(有機ELには余裕で負けますが)。
また、「ハイセンスのU8F」はディスプレイがハーフグレアになっていることも、黒がきれいに見える要因かもしれません。
特に、夜のシーンや夜景などの映像を見ると、黒がよく沈んでとてもきれいに見えます。
さらに、「ハイセンスのU8F」には、映像ソースに合わせてガンマを自動調整する「オートガンマ」に対応していて、これをオンにするとよりコントラスト感のある映像になるようです。
このように、ハイセンスU8Fの良い点の1つに、「コントラストが高く、黒がきれい」があります。
ハイセンスU8Fの良い点2. 視野角が広い
2つ目のハイセンスU8Fの良い点は、「視野角が広い」です。
「ハイセンスのU8F」は、想像していたよりも視野角が広いことに驚きました。
というのも、VAパネルの液晶テレビはどうしても視野角が狭くなってしまうので、ある程度は横から見ると白っぽく見えるのは仕方がないと諦めていたためです。
そもそも、テレビに視野角の広さを求めるのであれば、液晶テレビではなく有機ELテレビを選択するのがベターだと思っていました。
ところが、「ハイセンスのU8F」はVA液晶であるのにも関わらず、広い視野角を実現しています。
もちろん視野角が広いとは言っても、真上・真下や真横から見ると、真正面から見るのに比べて若干薄く見えてしまいます。
それでも、日常生活のリビングなどで見る程度の、正面から60°くらいの範囲であれば、画面が白っぽくなることもなくきれいに見ることができます。
そのため、ソファやフロアに寝転んだりと、色んな体勢でテレビを楽しむことができます。
このように、ハイセンスU8Fの良い点の1つに、「視野角が広い」があります。
ハイセンス U8Fの良い点3. 輝度が高い
3つ目のハイセンスU8Fの良い点は、「輝度が高い」です。
「ハイセンスのU8F」は、直下型ローカルディミングのLEDを採用しているためか、かなり輝度が高く明るいです。
「ハイセンスのU8F」の最大輝度は公表されていないので不明ですが、おそらく1,000nit以上はあるのではないでしょうか(分かりませんが)。
輝度が高いのは良いのですが、デフォルトの映像モードでは、リビングで見るには明るすぎて眩しいという印象でした。
私は、設定で「省エネ1」にしてバックライトを抑えて、映像モードは「スタンダード」にして使っていますが、これでも十分に明るく、きれいに表示されます。
「ハイセンスのU8F」は、輝度が高くて明るいので、映画やドラマの暗いシーンも見やすく、日中でもカーテンを閉めずに楽しむことができています。
また、輝度が高いためBS4K放送などのHDRのコンテンツも暗くならずに明るく表示することができます。
このように、ハイセンスU8Fの良い点の1つに、「輝度が高い」があります。
ハイセンスU8Fの良い点4. HDRも明るい
4つ目のハイセンスU8Fの良い点は、「HDRも明るい」です。
「ハイセンスのU8F」を使っていて、HDRが明るく表示されることが好印象でした。
よく言われているように、民放のBS4Kでは2K SDRから変換された番組が放送されています。
そして、BS2KとBS4Kの同じ番組を比べると、BS4K版が極端に暗く映るという問題が度々報告されています。
「ハイセンスのU8F」では、民放のBS4Kの番組も明るく表示してくれます。
同じ番組が放送されているときに、BS2KとBS4Kを切り替えて見てみても、BS4K版が極端に暗いと感じることはありませんでした。
そしてもちろん、NHK BS4KのHDR番組では、明るい箇所と暗い箇所がメリハリをつけて表示されるので、コントラストの高いとてもきれいな映像が表示されます。
また、私は「Apple TV 4K」を繋いで4K HDR対応の映画やドラマを見ていますが、気分が良くなるほどきれいな映像が見れます。
このように、ハイセンスU8Fの良い点の1つに、「HDRも明るい」があります。
ハイセンスU8Fの良い点5. ベゼルが薄い
5つ目のハイセンスU8Fの良い点は、「ベゼルが薄い」です。
「ハイセンスのU8F」は、ノンベゼルというデザインを採用していて、液晶パネルが前面に飛び出しています。
これによって、ディスプレイのベゼルが極限まで薄くなっているようです。
液晶テレビは有機ELテレビと比べると、どうしてもベゼルが太くなってしまうのが弱点でしたが、「ハイセンスのU8F」はベゼルがとても薄く仕上がっています。
このように、ハイセンスU8Fの良い点の1つに、「ベゼルが薄い」があります。
ハイセンスU8Fの良い点6. 値段が安い
6つ目のハイセンスU8Fの良い点は、「値段が安い」です。
「ハイセンスのU8F」の最大の魅力は、やはり値段の安さにあると思います。
120Hzパネルの直下型ローカルディミングを採用しているテレビは他のメーカーからも発売されていますが、液晶テレビのフラッグシップという位置付けなので高額です。
例えば、「ソニーのX9500H」は65インチで25万円以上、「東芝のZ730X」は65インチで21万円以上ですが、「ハイセンスのU8F」は65インチで15万円未満と他社と比べて30〜40%程度安くなっています(20年7月11日時点)。
もしも、「絶対にソニーじゃないと嫌だ」というわけでなければ、「ハイセンスのU8F」を選択することで、差額で他のものを買うことができます。
このように、ハイセンスU8Fの良い点の1つに、「値段が安い」があります。
「ハイセンス U8F」の悪い点
ハイセンスU8Fの悪い点1. リモコンの受信範囲が狭い
1つ目のハイセンスU8Fの悪い点は、「リモコンの受信範囲が狭い」です。
「ハイセンスのU8F」を使っていて気になったことが、リモコンの反応が悪いということです。
「ハイセンスのU8F」は、赤外線の受信部分が中央の下部についているためか、リモコンをしっかり中央に向けないと反応してくれません。
これは体感としては、中央から10°程度の狭い範囲しかリモコンが反応しないように思えます。
とは言っても、リモコンが反応しやすい場所は使っているうちにだんだん慣れてくるので、次第に気にならないくなるところではあります。
寝転がってテレビを見る場合は、リモコンをきちんと持ち上げてテレビと水平にしないと反応しないので、最初の頃はイライラするかもしれません。
なぜ「ハイセンスのU8F」がここまでリモコンの受信範囲を狭くしているのかは分かりませんが、おそらく複数台のテレビを並べてもリモコンが干渉しないようにしているのでしょうか。
ここまで赤外線の受信範囲を狭くするのであれば、いっそのことBluetoothリモコンを採用しても良かったのではないかと思います。
このように、ハイセンスU8Fの悪い点の1つに、「リモコンの受信範囲が狭い」があります。
ハイセンスU8Fの悪い点2. 内蔵アプリはややモッサリ
2つ目のハイセンスU8Fの悪い点は、「内蔵アプリはややモッサリ」です。
「ハイセンスのU8F」には、「VIDAA 3.0」というOSが搭載されていて、Netflix、YouTube、Amazon Prime Video、Abema TV、Hulu、dTV、U-NEXTなどの動画配信サービスが視聴できます。
テレビにアプリが内蔵されているのは便利なのですが、実際に使ってみるとややモッサリ気味で、アプリの起動にも数秒かかります。
とは言っても、全く使い物にならないというわけでもなく、通常利用に支障がないレベルにはなっています。
また、他社のスマートテレビもアプリの挙動はモッサリしているので、2020年現在のスマートテレビは、この程度のレスポンスが標準だと思います。
私は「Apple TV 4K」を繋いで使っているのですが、テレビ内蔵と比べるとアプリの起動速度や安定性では圧倒的な差を感じます。
もしも、「ハイセンスのU8F」の内蔵アプリがモッサリしてストレスを感じる方は、「Apple TV 4K」を使ってみることをオススメします。
「Apple TV 4K」は、アプリの挙動がサクサクであることに加えて、4K HDR対応コンテンツを視聴できる点もメリットになります(参考: iTunes映画(Apple TVアプリ)の4K HDR対応コンテンツはこちら!【随時更新】)。
このように、ハイセンスU8Fの悪い点の1つに、「内蔵アプリはややモッサリ」があります。
▼「Apple TV 4K」はこちら
ハイセンスU8Fの悪い点3. 初期不良品がある
3つ目のハイセンスU8Fの悪い点は、「初期不良品がある」です。
「ハイセンスのU8F」は、ネットの口コミを見ていると購入したら初期不良品だったというケースがいくつか報告されています。
かくいう私も、「ハイセンスのU8F」を購入して業者の方に設置してもらったところ、液晶内部にゴミが入っている不良品だったため、すぐに交換対応となりました。
交換後の「ハイセンスのU8F」には問題がなく利用できていますが、どうやら何台かに1台は初期不良品が混じっていると考えてよさそうです。
もちろん、どのメーカーのテレビにも初期不良はつきものなのですが、特に「ハイセンスのU8F」はその確率が高いようにも思えます。
もちろん、初期出荷分で不良品がいくつも報告されていることから、今後は次第に不良率は減っていくと思われます。
もしもネットショッピングで「ハイセンスのU8F」を購入して初期不良品だった場合は、交換手続きなどが面倒になる場合があるため、量販店の公式サイトを利用して購入することをオススメします。
ハイセンスU8Fの悪い点4. オセロ(斑点)
4つ目のハイセンスU8Fの悪い点は、「オセロ(斑点)」です。
「ハイセンスのU8F」は、使用してから1年くらいで液晶に「オセロ(斑点)」が出現し始め、2年目で更に酷くなりました。
映画やドラマの視聴では「オセロ(斑点)」は気にならないのですが、白っぽい映像が映った時に特によく目立ちます。
また、スポーツやゲームなどの動きが速いコンテンツは「オセロ(斑点型)」が気になって目障りになります。
液晶テレビの「オセロ(斑点)」の問題は、かつて東芝レグザの機種でも確認されていました。
最近は「オセロ(斑点)」の問題は聞かなくなったので、おそらく新機種では改善されているのだと思われます。
いずれにしても、「ハイセンスのU8F」は「オセロ(斑点)」の問題がとてもウザイので、これから買う予定の人は「U8F」は絶対に避けた方がよく、これよりも新しいモデルにするのがオススメです。
量販店の公式オンラインで買うことをオススメ
「ハイセンスのU8F」には、初期不良がいくつか報告されていることから、できれば量販店の公式オンラインショップで買うことをオススメします。
私はJoshin webで購入したのですが、家の近くのJoshin店舗から従業員の方が設置に来られて、初期不良品の対応もスムーズに行ってくれました。
また、量販店の延長保証をつけておくと、修理対応の際に量販店が対応してくれるので、不良や故障の際にもすぐに対応してくれるので安心です。
「ハイセンスのU8F」は、エディオン、ケーズデンキ、コジマ、ジョーシン、ビックカメラなどの量販店のオンラインで販売されています。
ちなみに、Amazonでは初期不良品は返品対応できる場合があるので、うまく活用するのもいいかもしれません。
このように、「ハイセンスのU8F」を購入する際は、初期不良品だった場合の対応まで考慮して購入しましょう。
▼「ハイセンスのU8F」はこちら
▼より新しい「ハイセンスのU9H」はこちら
▼より新しい「ハイセンスのE7H」はこちら
最後に
今回は、『「ハイセンスU8F」レビュー!使ってみた良い点と悪い点を紹介』についてご紹介しました。
このように、「ハイセンスのU8F」には、①コントラストが高く、黒がきれい、②視野角が広い、③輝度が高い、④HDRも明るい、⑤ベゼルが薄い、⑥値段が安いといった良い点があります。
逆に、①リモコンの受信範囲が狭い、②内蔵アプリはややモッサリ、③初期不良品がある、④オセロ(斑点)といったことが「ハイセンスのU8F」の悪い点になります。
「ハイセンスのU8F」は、値段が安く画質が良いのですが、初期不良品がいくつか報告されているので、初期不良にすぐに対応してもらえる量販店の公式オンラインショップで買うことをオススメします。
皆さんも、「ハイセンスのU8F」で大画面で高画質のテレビをお得に手に入れてみてはいかがでしょうか。
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