Ultra HD Blu-rayはいらない!? 2020年代はストリーミング全盛に?
最近は4Kの映像を堪能できる「Ultra HD Blu-ray (UHDBD)」のソフトが徐々にリリースされているようです。
かつて映像を記録するためのメディア(媒体)といえば、フィルム、VHS(磁気テープ)、DVD(光ディスク)の順に進化してきました。
そしておそらくDVDの次を担うことになるメディアは、Blu-rayでもUltra HD Blu-rayでもなく「ストリーミング」になります。
これから2020年代にかけて、あらゆる一般家庭においてストリーミングを楽しむ時代がやってくる可能性があります。
数を増している動画ストリーミング
2015年のAmazonプライムビデオ、ネットフリックスの2大黒船来航を機に、日本でも動画ストリーミングサービスが数を増やしています。
特に定額で見放題のものが人気を集めており、2017年5月現在でも主に以下のようなサービスが揃っています。
- Amazonプライムビデオ (月¥500)
- ネットフリックス (月¥1,296)
- Apple TV+ (19年秋開始)
- Hulu (月¥1,007)
- dTV (月¥500)
- U-NEXT (月¥2,149)
- DAZN (月¥1,890)
- ビジネスオンデマンド (月¥540)
- NHKオンデマンド (月¥972)
- MBS動画イズム444 (月¥479)
- FODプレミアム (月¥959)
- バンダイチャンネル (月¥1,080)
さらにFire TVやApple TVなどのストリーミングデバイスも普及を後押しし、スマホ、タブレット、PC、テレビなど、様々なデバイスから利用するユーザーが増えました。
おそらく今後も、このような定額動画ストリーミングを利用するユーザーが増えることが予想されます。
ホームビデオもデータで残す時代に
すでにホームビデオはスマホで撮ってそのままスマホやクラウドに保存している人がほとんどです。
かつてのようにテープで撮影してVHSに残したり、データからDVDに変換することもなくなりました。
現在はVHSからDVDへのデータ移行サービスをよく見かけますが、数年後にはDVDからデータ(スマホ)への移行を代行するサービスが主流になるかもしれません。
スマホの容量拡大やクラウドストレージの利用料金低下も今後進んでいくことが予想され、データ保存のための大容量光ディスクというのはもはや必要ないのかもしれません。
ストリーミングも4K対応へ
Ultra HD Blu-rayの最大の利点は4K HDR対応ですが、Google Playではすでに4K HDRの映画配信に対応しています(視聴にはChromecast Ultraが必要)。
アマゾンも一部コンテンツを4Kで配信していますし、アップルもApple TVの4K対応に合わせて4Kの映画配信を予定していると思われます
追記: 17年9月よりiTunes映画が4Kに対応しました(詳しくはこちら: iTunes映画の4K版が日本で配信開始!価格は新作¥2,500レンタル¥500)。
そしてストリーミングの雄であるネットフリックスはオリジナルシリーズを4Kで制作し、配信しています。このようにUltra HD Blu-rayを利用せずとも、ストリーミングで4Kを楽しめる時代になりつつあるのです。
こちらの記事もオススメです: iTunes映画(Apple TVアプリ)の4K HDR対応コンテンツはこちら!【随時更新】
光ディスクはもういらない?
Macのコンピュータでは2012年頃からディスクドライブが取り外され、アドビも2012年のCS6を最後にEncore(DVDオーサリングソフト)の開発を終了しました。
光ディスク生産の代名詞であった太陽誘電も2015年をもって光ディスクの生産から撤退しました。
DVDソフトの販売本数も年々減少を続けており、ツタヤなどのレンタル利用も同様に減少を続けています(参考: JVA)。
ニンテンドースイッチも従来の光ディスクをやめてカートリッジとダウンロードに切り替えました。このようにUltra HD Blu-rayうんぬんの前に、光ディスクそのものが必要ないという見方が徐々に広まりつつあるようです。
▼「Apple TV 4K」はこちら
最後に
このようにDVDの利用が減っていますが、いまだに結婚式場などの一部業界において根強い人気を誇っていることは間違いありません。
おそらくDVDは完全には絶滅せずに、カセットテープのようにしぶとく生き残っていく可能性があります。
一方でストリーミングサービスはこれから利用者が増えていき、2020年代に全盛を迎えることが予想されます。
これからの子どもたちはAmazonプライムやネットフリックスでドラえもんやクレヨンしんちゃんの動画を見るようになるのでしょう。これも時代の流れなのかもしれませんね。
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