新型「Apple TV」は4K 120Hz対応?HDMI 2.1搭載か
2021年に発売される新しい「Apple TV」が、4K 120Hzに対応するのではないかという情報が出てきました(参考: 新型Apple TVは120Hz対応?最新tvOSベータ版から手がかり見つかる)。
どうやら、「tvOS 14.5」のベータ版の中に、120Hzに関するコードが見つかったようです(参考: tvOS 14.5 beta code suggests 120Hz support coming to a new Apple TV mode)。
現在販売されている「Apple TV 4K」では、「HDMI 2.0」までしか対応していないので、物理的に4K 120Hzに対応することができません。
そのことから、2021年発売の「Apple TV」の新型が「HDMI 2.1」を搭載して4K 120Hzの出力に対応するのではという予想が出ているわけです。
これまでの「Apple TV」を振り返ってみると、新しい機種が出る度に映像出力関係に何らかのアップデートがあったため、4K 120Hz対応も十分にあり得る話だと思います。
※追記: 新しい「Apple TV 4K 第2世代」は「HDMI 2.1」に対応しています(参考: 新型「Apple TV 4K 第2世代」が発表!21年5月後半に発売)。
「Apple TV 4K」の新型は120Hz対応?
歴代「Apple TV」のHDMIバージョンをおさらい
Apple TV 第1世代 | Apple TV 第2世代 | Apple TV 第3世代 | Apple TV HD 第4世代 | Apple TV 4K | |
発売 | 2009 | 2010 | 2012 | 2015 | 2017 |
HDMI | ? | ? | ? | 1.4 | 2.0a |
出力 | 720p | 720p | 1080p | 1080p 60Hz | 2160p Dolby Vision、HDR10 60Hz |
CEC | なし | なし | なし | あり | あり |
まずは、これまでの歴代の「Apple TV」のHDMIのバージョンをおさらいしておきます。
とはいっても、「Apple TV」のHDMIのバージョンが公開されるようになったのは「Apple TV HD (第4世代)」以降で、それまでは対応する映像出力の情報のみ公開されていたようです。
「Apple TV 第1世代」〜「Apple TV 第2世代」までは、HDMIは720pまでの出力となっていました。
2012年の「Apple TV 第3世代」では、初めて1080p出力に対応します。
2015年の「Apple TV HD (第4世代)」では、HDMI 1.4に対応し、初めてHDMI-CECに対応しています。
2017年の「Apple TV 4K」では、HDMI 2.0aに対応し、初めて2160p、Dolby Vision、HDR10の出力に対応しています。
このように、歴代の「Apple TV」を見ると、新型が出るたびに映像出力に関して何らかのアップデートがありました。
そのため、2021年に発売される新型「Apple TV」が、HDMI 2.1と4K 120Hzに対応してもおかしくはない話なのです。
4K 120Hzの恩恵はUIと一部のゲーム?
もしも新型「Apple TV」が4K 120Hzに対応するとして、一体どのような恩恵があるのでしょうか。
まずは、ホーム画面などのUIが、120Hzでヌルヌル動くようになるということです。
これは一見地味なのですが、UIが120Hzで動くようになることで、操作の快適度が上がりますし、使用時のストレスも減ります。
他には、一部のゲームが120Hzに対応して遊べるようになることが予想されます。
最近は、「FANTASIAN (ファンタジアン)」や「World of Demons – 百鬼魔道」などがリリースされて注目されている「Apple Arcade」ですが、対応ゲームは「Apple TV」でもプレイすることができます。
そんな「Apple Arcade」のゲームも、新型「Apple TV」で120Hzに対応するゲームするソフトが出てくるのではないでしょうか。
このように、「Apple TV」が120Hzに対応することで、UIと一部のゲームで恩恵を受けることになります。
Apple TVはゲーム機になれる?
2021年の新型「Apple TV」では、4K 120Hz対応に加えて、「A14」などの高性能なチップが搭載されると予想されています。
これはやはり、アップルは「Apple TV」を家庭用ゲーム機として売りたがっているためではないでしょうか。
「Apple TV 4K」は定価2万円程度で販売されていて、コントローラーと合わせて買っても3万円以内に収まります。
そのため、まず価格面では「Apple TV」はスイッチやPlayStationなどと戦うことができるわけです。
次に重要なのはソフトで、「Apple Arcade」に今後神ゲーが続々と追加されていけば、自ずと「Apple Arcadeをテレビで遊びたい」という需要も増えていくと思います。
「Apple Arcade」は2019年に始まってからあまりパッとしませんでしたが、2021年4月になってタイトルが充実し始めたので(参考: 「App Store」のゲームが「Apple Arcade」へ移植開始!遊び放題へ)、今後はさらに力を入れてくると思います。
動画の視聴では無意味?
次に、動画の視聴において120Hzはどうなのかという話なのですが、これはあまり意味がないかもしれません。
というのも、映画やドラマでは基本的に24fpsでの制作が主流なので(これは今後も変わらない)、120Hzに対応したところで表示される映像は変わらないためです。
また、「YouTube」でも最大60fpsまでしか対応していないので(21年4月時点)、そもそも120fpsの動画コンテンツ自体がないという問題もあるのです。
もしかすると、今後はゲームやスポーツ動画の配信などで120fps対応のサービスが出てくるかもしれないので、そうなると120Hzで動画が楽しめる時代も来ると思います。
このように、動画視聴における120Hzは現状では意味がないのですが、今後120Hz対応の動画配信サービスが出てくるかもしれません。
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最後に
今回は、『新型「Apple TV」は4K 120Hz対応?HDMI 2.1搭載か』についてご紹介しました。
このように、2021年に発売されるであろう新しい「Apple TV」では、HDMI 2.1を搭載して4K 120Hz出力に対応するかもしれません。
「Apple TV」のこれまでの歴史を振り返ってみても、新型が出るたびに映像出力関係にアップデートがあったため、HDMI 2.1の対応は十分にあり得そうです。
「Apple TV」が120Hzに対応してどんな良いことがあるのかと言うと、ホーム画面やUIがサクサクになることに加えて、ゲームが120fpsで遊べるということがあります。
また、アップルは最近「Apple Arcade」に力を入れ始めているので、「Apple Arcade」から120fps対応ゲームが出てきそうです。
動画の視聴に関しては、現状では120fps対応の動画配信サービスがないのですが、今後ゲームやスポーツの配信で対応するものが出てくるかもしれません。
果たして、2021年に発売されるであろう新しい「Apple TV」はどのようなデバイスになるのか、楽しみですね。