「Mac」で画面録画した動画が「Premiere」でノイズだらけになる問題の対処法!【2022】
今回は、「Macで画面録画した動画がPremiereでノイズだらけになる問題の対処法」についてご紹介します。
「Mac」では、標準搭載の機能を使って、画面録画を行うことができます(参考: Mac で画面を収録する方法)。
「Mac」で画面録画を行うには、「cmd + shift + 5」を押して、録画開始ボタンを押すだけです。
そんな「Mac」の画面録画なのですが、なぜか「Adobe Premiere Pro (アドビ・プレミア・プロ)」に取り込んで編集しようとすると、ノイズが発生してしまうという問題を確認しました。
そして、色々な方法を試してみたところ、「Premiere」でノイズが発生する問題の対処法を見つけることができました。
そんなわけで今回は、「Macで画面録画した動画がPremiereでノイズだらけになる問題の対処法」について見ていきましょう。
※この問題はmacOS 12.4、Premiere 22.5.0では発生しないことが確認できました。まずはお使いのMacとPremireを最新の状態にアップデートしてみましょう。
Macで画面録画した動画がPremiereでノイズだらけになる問題の対処法
Macで画面録画するには?
そもそも「Mac」で画面録画をするにはどうするのか、見ていきましょう。
「Mac」で画面録画をするには、まずキーボードで「cmd + shift + 5」を押して、「オンスクリーンコントロール」を表示させます。
「オンスクリーンコントロール」が表示されたら、「画面全体を収録」、または「選択部分を収録」を押すことで、画面録画を開始することができます。
また「オプション」の項目では、録画した動画の保存先を指定したり、タイマーを設定したり、マイク入力のオンオフを切り替えることもできます。
以上が、「Macで画面録画をする方法」になります。
続いては、実際に「Macで画面録画した動画がPremiereでノイズだらけになる問題の対処法」について見ていきましょう。
Macで画面録画した動画がPremiereでノイズだらけになる
「Mac」の画面録画は、とても便利な機能です。
しかしながら、「Mac」の画面録画で保存した動画を、「Adobe Premiere Pro」で編集すると、なぜかノイズが発生してしまうという問題が確認されました。
この症状は、レンダリングをしても改善せず、書き出しを行うとノイズだらけの動画が書き出されます。
症状が確認された「Mac」のバージョンは11.4で、「Premiere」のバージョンは15.2.0です。
※この問題はmacOS 12.4、Premiere 22.5.0では発生しないことが確認できました。まずはお使いのMacとPremireを最新の状態にアップデートしてみましょう。
もちろん、元の画面録画をした動画ファイルには、ノイズは発生していません。
そして、色々と試しているうちに、ついに「Macで画面録画した動画がPremiereでノイズだらけになる問題の対処法」を見つけることができました。
それは、画面録画した動画ファイルを、QuickTimeプレーヤーを使ってHEVCで再エンコードすることです。
HEVCで再エンコードすることで、見事に「Premiere」でノイズが発生する問題が解消されました。
HEVCで再エンコードする方法
▲続いては、「HEVCで再エンコードする方法」について見ていきましょう。
まずは、「Mac」で画面録画した動画ファイルを、QuickTimeプレーヤーで再生します。
デフォルトの設定では、動画ファイルをダブルクリックして開くと、QuickTimeプレーヤーが起動します。
QuickTimeプレーヤーで動画ファイルが再生されたら、ファイル → 書き出す → 4Kの順に進みましょう(HDで書き出す場合は1080p)。
▲「ファイル → 書き出す → 4K」を選択すると、次は、「書き出し先」を選択します。
元の動画ファイルと同じ場所に書き出す場合は、名前を変更しましょう。
「書き出し先」を選択したら、次は「HEVCを使用」にチェックを入れます。
「HEVC」は次世代の動画コーデックで、画質を落とさずにファイルの容量を抑えることができるので、ぜひ使用しましょう。
準備ができたら、「保存」を選択します。
▲「保存」を選択すると、「書き出しの進行状況」が表示されます。
書き出しにかかる時間は、お使いの「Mac」によって変わるのですが、GPUエンコードを使っているので割とすぐに書き出しが終わります。
HEVCによる再エンコードが終わったら、「Adobe Premiere Pro」で確認してみましょう。
▲HEVCで再エンコードした画面収録の動画を、「Adobe Premiere Pro」の編集画面で再生すると、ノイズが全く発生しませんでした。
このように、「Mac」で画面録画した動画は、QuickTimeプレーヤーを使ってHEVCで再エンコードすることで、「Adobe Premiere Pro」でノイズが発生しなくなります。
以上が、「Macで画面録画した動画がPremiereでノイズだらけになる問題の対処法」になります。
アップデートで修正される?
ここで、「画面録画した動画を毎回HEVCで再エンコードするのはめんどくさい」というのが正直なところです。
とは言っても、現状ではこの方法しか解決策がないので仕方がないところです。
やはり、今後の「Mac」側、「Adobe Premiere Pro」側のアップデートによって、このノイズが発生する問題が解決されるのを待つしかなさそうです。
※この問題はmacOS 12.4、Premiere 22.5.0では発生しないことが確認できました。まずはお使いのMacとPremireを最新の状態にアップデートしてみましょう。
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最後に
今回は、『「Mac」で画面録画した動画が「Premiere」でノイズだらけになる問題の対処法!【2022】』についてご紹介しました。
このように、「Mac」で画面録画した動画が、「Adobe Premiere Pro」の編集でノイズが発生する場合は、QuickTimeプレーヤーでHEVCで再エンコードすることで解決します。
ここで、「再エンコードによって画質が劣化しないのか」ということが気になるところですが、実際のところそこまで変化がないので大丈夫そうです。
それよりも、毎回「Mac」で画面録画した動画を、HEVCで再エンコードする作業は面倒なので、早くアップデートで修正して欲しいところです。
皆さんも、「Mac」で画面録画した動画が「Premiere」でノイズが出る場合は、HEVCの再エンコードを試してみてはいかがでしょうか。
※この問題はmacOS 12.4、Premiere 22.5.0では発生しないことが確認できました。まずはお使いのMacとPremireを最新の状態にアップデートしてみましょう。