Fire TV、Chrome Cast、Apple TV、Android TVの違い!どれを買えば良い?
最近は、テレビでネット動画が見られる「メディアストリーミング端末」や、「スマートテレビ」といったものが人気を集めています。
メディアストリーミング端末は、大きく分けて、アマゾンの「Fire TV」、グーグルの「Chrome Cast」、アップルの「Apple TV」の3つが有名どころです(海外ではRokuも人気)。
スマートテレビは、グーグルのAndroid TV OSを搭載したモデルが、ソニーやパナソニック、シャープなどから発売されています。
これまでは、メディアストリーミング端末は、とりあえずFire TV Stickを買っておけば正解だったのですが、2018年1月1日より、Fire TVシリーズでYouTubeが見られなくなってしまいます。
そこで今回は、「Fire TV、Chrome Cast、Apple TV、Android TVの違いと、どれを買えば良いのか」についてご紹介します。
Fire TV、Chrome Cast、Apple TV、Android TVの違い
では、実際に「Fire TV」、「Chrome Cast」、「Apple TV」、「Android TV」の4つのデバイスの違いを見ていきましょう。
今回は、それぞれに共通していない項目のみグラフにしました。いずれもNetflix、Hulu、dTV、DAZN、Abema TVなどのサービスには対応しており、HDモデルに加えて、4K対応モデルも存在します。
1. YouTube
1つ目は「YouTube」です。YouTubeを本体から直接再生できるのは、Apple TVとAndroid TVのみとなります。Chrome Castはスマホ等からキャストすることで再生でき、Fire TV Stickは、AirReceiverという有料アプリをインストールすることで、iPhoneやiPadからAirPlay経由で見れるようになります。ちなみに、Apple TVはYouTubeの4K再生に非対応です。
※追記(18.1.3) : Fire TVシリーズはブラウザ経由でYouTubeの視聴が可能になるようです。
2. プライム・ビデオ
2つ目は、定額見放題のアマゾンの「プライム・ビデオ」です。プライム・ビデオは、Fire TV、Apple TV、Android TVであれば、本体から直接再生することができます。Chrome Castはプライム・ビデオには非対応です。
3. Amazonビデオ
3つ目は、アマゾンが提供するレンタル・購入タイプのの「Amazonビデオ」です。Amazonビデオは、Fire TV、Apple TV、Android TVから直接再生できます。ちなみに、Apple TVからは直接レンタル・購入はできないので、スマホ等で事前に済ませる必要があります。Chrome Castは非対応です。
4. iTunesビデオ
4つ目は、アップルが提供するレンタル・購入タイプの「iTunesビデオ」です。iTunesビデオは、Apple TVのみ直接再生できます。AirPlayを使えば、Fire TVでも再生できます。
5. Google Playビデオ
5つ目は、グーグルが提供するレンタル・購入タイプの「Google Playビデオ」です。Google Playビデオを直接再生できるのは、Android TVのみとなります。キャストを使えばChrome Castでも再生でき、AirPlayを使えばFire TV、Apple TVでも再生できます。
6. AirPlay
6つ目は「AirPlay」です。AirPlayとは、スマホで再生している音楽・動画を、そのままWi-Fi経由でテレビに飛ばす機能のことです。AirPlayに対応しているのは、Apple TVと、Fire TVになります。ただし、Fire TVのAirPlayは「AirReceiver」というアプリで対応できます。外部アプリによる擬似対応のため、純正に比べると動作が不安定です。
7. キャスト
7つ目は「キャスト」です。キャストとは、スマホから動画のURLを飛ばし、テレビ側でそのURLを再生する機能のことです。全ての動画サービスがキャストに対応しているわけではありません。キャストに対応しているのは、Chrome CastとAndroid TVで、一部のサービスはFire TVも対応しています。
8. 単体での使用
8つ目は「単体での使用」です。Fire TV、Apple TV、Android TVは単体使用できますが、Chrome Castはスマホなどのキャストする端末がないと利用することができません。つまり、Chrome Castはスマホがリモコンになります。
9. アプリ
9つ目は、「アプリ」です。Fire TV、Apple TV、Android TVは、専用のアプリをインストールして追加することができます。Chrome Castにはありません。
10個目は、「価格」です。Fire TVは、HD版のFire TV Stickが¥4,980、4K版のFire TVが¥8,980となっています。Chrome Castは、HD版のChrome Castが¥4,980、4K版のChrome Cast Ultraが¥9,000となっています。Apple TVは、HD版の第4世代Apple TVが¥17,064、4K版のApple TV 4Kが¥21,384となっています。Android TVは、メーカーによって値段が異なりますが、およそ¥100,000程度から販売されています。
どれを買うのが正解?
では次は、Fire TV、Chrome Cast、Apple TV、Android TVの中から、どれを買うのが正解であるか考えていきましょう。
まず、お金に余裕がある方なら、4KのAndroid TVを買って、Apple TV 4Kを接続するのがベストな選択になります。
YouTubeの4K動画はAndtoid TVから再生し、iTunesの4K映画はApple TV 4Kから再生することができます。
そして、キャストもAirPlayも純正なので安定して利用できます。コストとしては、安くても12万円以上は必要になります。
もちろん、上の方法は現実的ではないので、なるべくコストを抑える方法としては、Fire TV Stick(¥4,980)を買って、iPhoneからAirPlayをしましょう。
Fire TV StickとAirPlayを利用すれば、ほとんど一通りの機能は網羅することができます。
コストはFire TV Stickと有料アプリのAirReceiverを合わせて¥5,285です(テレビとiPhoneはすでに持っているものを使います)。
また、テレビを買い換えたくない(今のHDで良い)し、動画はスマホを経由せずに単体で楽しみたいという人には、Apple TV(¥17,064)をオススメします。
Apple TVは、YouTube(HD版のみ)、Amazonプライム・ビデオ、iTunes映画などを本体から直接再生できるので、とても快適です。
ついでにAirPlayにも対応します。HD版は2015年に発売された第4世代モデルになるので、中古でゲットするのもアリですね。
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最後に
今回は、「Fire TV、Chrome Cast、Apple TV、Android TVの違いと、どれを買えば良いのか」についてご紹介しました。
Fire TVシリーズでYouTubeが見れなくなったとはいっても、今でもFire TV Stickがコスパ最強なのは間違いありません。
ただ、AirPlayやキャスト経由で動画を見るためには、スマホやタブレットが必須になるので、お子さんを家に留守番させるときなどは利用できなくなります。
そう考えると、なるべくコストを抑えつつテレビ単体で動画を楽しむためには、Apple TVがベストチョイスになるのではないでしょうか。
これまでFire TV StickでYouTubeやプライム・ビデオを見ていた人は、Apple TVに乗り換えてもそのまま同じように楽しむことができます。
さあ、あなたに最も合った動画の楽しみ方を見つけてみましょう。