iTunes Storeの音楽配信が18年末に終了?iTunesはなくなるのか
「iTunes (アイチューンズ)」と言えば、2000年代を代表するPC/Macの音楽管理ソフトです。
iTunesは2003年より、「iTunes Music Store」を開始し、音楽をダウンロードしてiPodに転送するという、全く新しい音楽の聞き方を世界に広めました。
ところが、2010年代に入ってiPhoneなどのスマホが主流になると、iTunes Storeのような音楽ダウンロードはスマホから直接行えるようになり、更に、2015年には定額ストリーミングの「Apple Music」が始まったこともあり、徐々にiTunes Storeの音楽配信は利用者が減っていました。
そんな昨今の傾向を受けてか、遂にアップルも2018年末にiTunes Storeの音楽配信を終了させるかもしれないという情報が出て来ました。
※追記19.5.1: iTunes Storeはまだ存続しています。
iTunes Storeの音楽配信は2018年末に終了?
米メディアDigital Music Newsは、アップルは早ければ2018年末にもiTunes Storeにおける音楽配信を終了し、Apple Musicへ一本化すると報じたようです(参考: Apple、来年末にもiTunes Storeでの音楽ダウンロード販売を終了か)。
そもそもアップルがiTunes Storeの音楽配信を廃止する噂は、2016年の5月頃に出ていましたが、当時はアップルが直々に「終了の予定はない」と否定しました(参考: アップル、「iTunes」楽曲ダウンロード販売を終了するとの報道を否定)。
今回、再び複数の関係者が、早ければ18年末、遅くとも19年末に終了すると語っていることから、iTunes Storeの音楽配信が終了する話は間違い無いのかもしれません。
「iTunesブランド」はなくなるのか?
ここで気になるのは、iTuens Storeの音楽配信終了に合わせて、「iTunes」も無くなるのかということです。
現在、iTunesと名のつくブランドは、PC/MacソフトのiTunes、音楽・映画配信のiTunes Store、教育向けのiTunes U、アプリ開発向けのiTunes Connectがあります。
そして、最近のアップルの傾向としては、これらのiTunesブランドをさっさと廃止させたいという傾向が見られるためです。
一例として、2005年頃より続いてきたiTunes Podcastsは、2017年4月にApple Podcastsに名前が変更されました(参考: Apple、iTunes Podcastsの名称を「Apple Podcasts」に変更)。
これと同じように、PC/MacのソフトであるiTunesも廃止されて、iOSと同じ「Music (ミュージック)」へと変更されるのではないでしょうか。
そして、「iTunes Store」も音楽配信終了とともに廃止されて、映画は「ビデオ」のアプリから直接購入・レンタルができるように変更になるかもしれません。
最近のPC/Macの「iTunes」のソフトは、構造が複雑になり過ぎてユーザーからも、開発者からも不満が溜まっていたそうです。
そのため。いっそのことiTunesを廃止して、「ミュージック」でApple Musicを聞く、「ビデオ」で映画を購入・レンタルして見る、という2通りに分けてしまった方がシンプルになっていいのかもしれませんね。
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最後に
今回は、「iTunes Storeの音楽配信が18年末に終了かと、iTunesブランドはなくなるのか」についてご紹介しました。
アップルは成長の見込めない事業はあっさり切り捨てる会社です。
これまでも、Mobile meが終了してiCloudに代わり、iPhoto、Apertureなどのソフトが廃止されて写真アプリに置き換わりました。
そう考えると、iTunesの廃止も合理的な選択であると言えます。
Apple Music対応のiPod touchを除く、すべてのiPodシリーズの販売が2017年7月を持って終了したため、iPodの母艦として活躍してきたiTunesはもはや無くても問題ないのです。
これからは、Apple Musicのさらなる成長と、4Kの映画配信に力を入れていくのかもしれまえんね。