ストレンジャー・シングスはなぜおもしろい?その3つの理由とは
ネットフリックスのオリジナルシリーズ、「ストレンジャー・シングス (Stranger Things)」のシーズン2が2017年10月27日から配信開始され、とても高い評価を得ています(参考: Netflix『ストレンジャー・シングス』シーズン3へ更新決定)。
かくいう私もストレンジャー・シングスにハマってしまい、すっかり世界観に魅了されています。
すでにシーズン3の制作も決定しているストレンジャーシングスですが、いったいなぜここまでの傑作に仕上がったのでしょうか。
今回は、その「ストレンジャー・シングスがおもしろい3つの理由」についてご紹介します。
理由1. 80sの再現度が高い
1つ目のストレンジャー・シングスがおもしろい理由は、「80sの再現度が高い」です。
ストレンジャーシングスは1980年代を舞台にしており、シーズン1は1983年、2は1984年のインディアナ州が舞台になっています。
80年代のアメリカを象徴する小ネタとして、ボードゲームの「ダンジョンズ&ドラゴンズ」や、「スターウォーズ」、「ゴーストバスターズ」、「ターミネーター」などの映画、「ドラゴンズレア」、「ディグダグ」などのアーケードゲームなどが登場します。
監督であるザ・ダファー兄弟が実際に80年代当時に体験したことが盛り込まれており、親の監視が現代よりも緩かったり(子どもだけで夜中にでかけるなど)、線路の上を歩いて冒険するといった80年代だからこそできた描写もあります。
また、シーズン2でははじめて都会が登場し、80年代パンクも登場します。
そしてもちろん、携帯電話など存在しない時代なので、トランシーバーが主な通信手段として活躍します。
80年代を生きた人はもちろん、80年代を知らない若者も、きっとこの世界観に魅了されるはずです。
理由2. キャラクターが魅力的
2つ目のストレンジャー・シングスがおもしろい理由は、「キャラクターが魅力的」です。
監督のザ・ダファー兄弟は、ストレンジャーシングスのキャラクター制作にあたって、あえてステレオタイプを元につくるようにしたそうです。
例えば、主人公の少年たちのパーティ(グループ)にはダスティンというぽっちゃり系の少年がいるのですが、彼は典型的なムードメーカータイプです。80年代の映画には彼のようなムードメーカーが必ず1人いました。
高校生のスティーブはイケメンでモテるスクールカーストの上位、対してジョナサンは音楽と写真オタクでカーストの下位という構造もわかりやすいです(ジョナサンの逆転劇にも注目)。
また、シーズン2から加わるビリーは典型的な手のつけられないワルで、主人公たちの邪魔をしてきます。
このように、典型的なアメリカのステレオタイプを元にキャラクターが構成されているので、初めて見るのに初めてじゃない感覚ですんなりと世界観に入っていけます。
現代を舞台にした作品であれば、多様性を重視しなければならないのでこのようなステレオタイプはなかなか描くことができません。80年代が舞台の作品だからこそ描けるキャラクター像が魅力的なのです。
理由3. シーズンごとに話が完結する
3つ目のストレンジャー・シングスがおもしろい理由は、「シーズンごとに話が完結する」です。
海外ドラマにありがちな、すごく良いところでシーズンの最終回を迎えてしまうということは、ストレンジャーシングスではまずありません。
シーズン1はウィルの失踪事件、シーズン2は研究所との戦いを描いていてきちんと完結します。
ただ、最後にちょっとだけ続編を匂わせるような演出があるだけです。
このように、ストレンジャーシングスの脚本はとても良くできていて、矛盾点やツッコミどころも少ないです。
というよりも、後で突っ込まれそうなシーンは、事前に説明を入れているケースが多いです。
例えば、「どうして銃を借りてモンスターと戦わなかったの?」というツッコミが入りそうな場面では、銃はもらったけど、緊迫感のあまりうっかり置いていってしまうというシーンを意図的に入れています。
ストレンジャーシングスはすでにシーズン4で完結することが予告されていて(参考: 大ヒット「ストレンジャー・シングス」第4シーズンで終了へ)、人気が高いからといって無理に話を引き延ばす予定もないそうです。
この脚本へのこだわりが、ストレンジャー・シングスがおもしろい理由の1つなのかもしれませんね。
▼テレビでネットフリックスが見れる、「Fire TV Stick」がオススメです。
最後に
今回は、「ストレンジャー・シングスがおもしろい3つの理由」についてご紹介しました。
もちろん、この他にも、あまりにもかっこよすぎるオープニングや音楽、映像の美しさもストレンジャー・シングスの魅力です。
ストレンジャーシングスシーズン2は、配信開始から3日で1,560万人が視聴したと言われており、シーズン3の配信にも期待がかかっています。
ストレンジャーシングスはこれほどまでの人気に関わらず、視聴方法はネット配信のみで、DVD等はリリースされていません。
作品の舞台は80年代ですが、製作と視聴方法は最新式というのも、ストレンジャー・シングスの魅力ですね。
皆さんもネットフリックスでストレンジャーシングスを楽しんでみてはいかがでしょうか。
視聴はこちら: Netflixで「ストレンジャー・シングス 未知の世界」を観よう