【2023年】日本のテレビシェアは1位レグザ、2位シャープ、3位ハイセンスの3強!ソニーとパナは?

2023年日本のテレビ販売シェアを見ていきます。

1位が「TVS REGZA」で24.9%、2位が「シャープ」で22.3%、3位が「ハイセンス」で12.7%となっています(参考: 薄型テレビ(液晶+有機EL)でTVS REGZAが2年連続の販売台数トップに! – BCN+R)。

そんなわけで今回は、「2023年 日本のテレビシェアはレグザ、シャープ、ハイセンスの3強」について見ていきましょう。

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【2023年】日本のテレビシェアは1位レグザ、2位シャープ、3位ハイセンスの3強

テレビ国内シェアの動向をチェック

2023年の国内テレビ販売シェアは、

  • 1位「TVS REGZA」24.9%
  • 2位「シャープ」22.3%
  • 3位「ハイセンス」12.7%

でした(参考: 薄型テレビ(液晶+有機EL)でTVS REGZAが2年連続の販売台数トップに! – BCN+R)。

ただしこれは、液晶テレビ、有機ELテレビ、4Kテレビ、HDテレビの全てを合わせた総合シェアとなります。

もう少し内訳を見ていくと、4Kテレビ未満(HDテレビ)とシェアは1位「TVS REGZA」、2位「シャープ」、「TCL」となっていて、4K液晶テレビでは1位「TVS REGZA」、2位「シャープ」、3位「ハイセンス」と、ここまではほぼ全体のシェアと同じ並び)。です(参考: テレビ | BCN AWARD・BCN IT ジュニア賞)。

ここからが注目で、「有機ELテレビ」のシェアでは、1位「ソニー」、2位「シャープ」、3位「TVS REGZA」と、ソニーは有機ELテレビのシェアでは強いことが発覚します。

総合シェアではトップ3から外れてしまったソニーですが、有機ELテレビの市場ではまだまだ元気なようです。

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2022年にレグザが王者シャープを倒した

日本のテレビ市場では、長年シャープが王者として君臨してきました。

ピーク時の2008〜2009年頃には、なんとシェア50%を超える圧倒的な強さだったのです(参考: シャープが液晶テレビで東芝に敗れる、16年5カ月連続トップ記録に終止符、21年3月 – BCN+R)。

思い返してみると、あの頃は世界の亀山ブランドと呼ばれていて、どの家庭に行っても大体シャープのアクオスが置いてあったと思います。

そんなシャープですが、業績不振や買収騒動などのゴタゴタを経ているうちにシェアを落としていき、ついに2022年にはレグザに首位を奪われてしまいました

かつての東芝も業績不振で2017年頃にレグザブランドをハイセンスに譲渡することになったのですが、こちらは生産体制の効率化によるコストカットに成功し、みるみる販売台数を伸ばしていきました(参考: 日本の「薄型テレビ販売1位」中国メーカーの正体 東芝テレビ事業買収、シャープと明暗分かれる | 中国・台湾 | 東洋経済オンライン)。

シャープもレグザもどちらも海外企業の傘下に入ってしまった点は共通していますが、その後の成長では明暗が分かれているという印象です。

2023年にハイセンスがソニーを倒す

レグザとシャープの2社が首位争いをしている中で、3位に面白い展開がありました。

これまではシャープの次はソニーという順位が続いていたのですが、2023年はなんとハイセンスがソニーを抜いて3位になってしまったのです。

ハイセンスは2017年頃にレグザを傘下に納めてからというもの、レグザの技術を吸収して画質を向上させてきました。

その後、「価格が安くて画質も結構良い」というコスパ戦略が受け入れられ、ハイセンスは日本でのシェアを拡大していきます。

日本仕様のハイセンスのテレビは、レグザのソフトウェアをベースに機能をシンプルにしているので、海外メーカーでありながらも日本人にとって使いやすく受け入れられたのだと思います。

もちろん、ハイセンスがソニーに勝ったのはあくまでも販売台数のシェアで、ソニーは何年か前から高級路線に舵を切っているため販売台数を落とすのは仕方がなかったとも言えます。

また、ソニーは「有機ELテレビ」のシェアでは1位なので、やはり高価格帯ではかなり強いようです。

ソニーとパナソニックの今後は?

トップ3からソニーとパナソニックが消えてしまったのですが、今後どうなるのでしょうか。

ソニーは販売シェアを4位に落としたものの、製品の単価が高いため売上ベースでは上位に入っていると思われます。

また、「有機ELテレビ」ではシェア1位なので、ソニーは今後もしばらくは大丈夫そうです。

一方で、パナソニックはテレビ部門の業績が苦しく、今後は正念場になりそうです(参考: パナソニックHD、増収増益でも想定外に低迷した事業とは–「打つべき⼿は着実に推進」 – CNET Japan)。

海外のテレビ市場では韓国と中国のメーカー強く、輸出で稼げる見込みもないため、パナソニックはこのまま国内で売れなければ撤退の道もあるかもしれません。

しばらくレグザ、シャープ、ハイセンスの並びが続く?

今後の日本のテレビシェアはどうなるかというと、しばらくはレグザ、シャープ、ハイセンスの並びが続くことになりそうです。

ただ、レグザとシャープのシェアは僅差なので、今後入れ替わる可能性もあります。

シャープとハイセンスのシェアには10%の差があるため、すぐにハイセンスが2位になることはなさそうです。

リビング用の4Kテレビの買い替え需要もひと段落してきた感があるため、今後は寝室・個室用の安価なモデルが販売の主流になってきそうです。

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最後に

今回は、『【2023年】日本のテレビシェアは1位レグザ、2位シャープ、3位ハイセンスの3強!ソニーとパナは?』についてご紹介しました。

このように、日本のテレビシェアはレグザ、シャープ、ハイセンスの順で、ソニーとパナソニックはトップ3から外れています。

果たして、今後日本のテレビ市場はどうなっていくのか注目ですね。