Apple TV 4KのOS、「tvOS」とは?Android TVとの違い
「Apple TV 4K」には、専用のOSとなる「tvOS (ティーヴィーオーエス)」が搭載されています。
この「tvOS」を用いることで、動画の視聴やさまざまなアプリのインストール、音声検索などが可能になっています。
今回は、そんなApple TV 4Kの「tvOS」について見ていきましょう。
ライバルである「Android TV」との違いもついでにご紹介していきます。
Apple TV 4KのOS、「tvOS」とは?
「tvOS (ティーヴィーオーエス)」は、2015年9月に「Apple TV 第4世代」とともに発表されました。
それまでの「Apple TV 第3世代」までは、単に「Apple TVソフトウェア」と呼ばれるものが搭載されていましたが、第4世代からはApple TV専用の「tvOS」が用意されました。
この「tvOS」の登場にともなって、専用の「App Store」も開設され、iOSやwatchOSのようにtvOS向けアプリを作って配布することができるようになりました。
また、「Apple TV 第4世代」以降から専用のリモコンである「Siri Remote (シリリモート)」が付属され、音声を使って文字入力をしたり、検索をすることが可能な他、タッチサーフェスや加速度センサーを用いてアプリやゲームを楽しむことも可能になっています。
初登場である2015年に「tvOS 9」、2016年9月に「tvOS 10」、2017年9月に「tvOS 11」、2018年9月に「tvOS 12」といった具合に、アップデートを重ねています。
2017年9月に発表された「Apple TV 4K」では、4K HDRの映像出力に対応しました。
Dolby Vision、Dolby Atmosに対応
「Apple TV 4K」は、「Dolby Vision」と「Dolby Atmos (tvOS12より)」の再生に対応しています。
「Dolby Vision」や「Dolby Atmos」に対応するコンテンツは、iTunes StoreやNetflixで視聴することができます。
Android TVも、新しい機種はDolby Visionに対応しています。
ウェブは見れない
「tvOS」にはwebKitやウェブブラウザが搭載されていないため、ウェブサイトを閲覧することができません(サードパティアプリも不可)。
これはおそらく、ウェブを制限して意図的に見れないようにしているか、そもそもテレビにブラウザなんていらないというアップルのスタンスなのでしょうか。
ライバルであるAndroid TVにはウェブブラウザが搭載されているため、ウェブページを閲覧することができます。
▼「Apple TV 4K」はこちら
最後に
今回は、『Apple TV 4KのOS、「tvOS」とは?Android TVとの違い』についてご紹介しました。
「tvOS」は、Apple TV専用のOSであるため、Apple TV以外のものには搭載されていません。これが「Android TV」との最大の違いだと思われます。
「Android TV OS」は、グーグルが公開しているOSをベースに、各テレビメーカーが独自に改造してテレビに搭載します。
そのため、機種によっては動作が安定しなかったり、アプリがクラッシュしてしまうこともあるようです。これはAndroidスマホと同様です。
ただし、「Android TV」のように、「tvOS」を内蔵したテレビというのはアップルは発売していないので、現在のところApple TVをHDMIケーブルでテレビに接続するしか利用方法がありません。
スマートテレビはテレビ1台で全て完結するのがウリになってくるので、アップルも「tvOS」を内蔵したテレビを発売する必要に迫られるかもしれませんね。