macOS 10.15「Catalina」でiTunes Storeの利用方法も無くなる!実質終了?
2019年10月8日より、アップルのコンピュータであるMac向けの新OSとなる「macOS 10.15 Catalina (カタリナ)」の提供が始りました。
私も早速この「Catalina」にアップデートしてみました。
「Catalina」の大きな変更点として、長年提供されてきた「iTunes (アイチューンズ)」のソフトが無くなり、代わりに「ミュージック」、「TV」、「Podcasts」として提供されるようになります。
この「iTunesが無くなる」ことは、以前から話題になっていたのですが(参考: 次期macOSでiTunesが解体される理由)、なんと「Catalina」では「iTunes Store (アイチューンズ・ストア)」の利用もできなくなっていました。
「iTunes Store」では楽曲がダウンロード販売されていて、まだまだApple Musicに解禁していない有名アーティストの曲も多くあるのですが、Catalinaではアクセスできなくなっています。
このように、「Catalina」で利用できなくなった「iTunes Store」は、実質的にサービス終了へと向かっていくのでしょうか?
macOS 10.15「Catalina」でiTunes Storeの利用方法も無くなる
macOS 10.15「Catalina」では、楽曲のダウンロード販売を行う「iTunes Store」が利用できなくなっています。
旧iTunesソフトが新しく「ミュージック」として提供されていることから、てっきりミュージックからiTunes Storeへアクセスできるのかと思っていたのですが、できないようです。
「ミュージック」のアプリの中にはiTunes Storeの項目がありませんし、検索をしてもiTunes Storeで配信されている曲はヒットしません。
「iTunes Store」は、Apple Musicの登場で利用が減っているものの、まだまだストリーミング解禁していない楽曲も多いことから、iPhone、iPad、iPod touchではサービス提供が続いています。
ところが、「Catalina」以降のMacでは、すでにiTunes Storeへのアクセスができなくなってしまったようです(購入済みの曲は聞ける)。
これは「iTunes Store」の実質的なサービス終了を意味しているのでしょうか。
MacでiTunes Storeを利用する方法は?
macOS 10.15「Catalina」ではiTunes Storeが利用できなくなったので、Apple Musicで配信されていない曲は聞けなくなります(過去に購入済みの場合は可能)。
「ミュージック」で検索をしても、iTunes Storeでのみ配信されている曲はヒットしません。
2019年10月9日時点では、Apple Musicおよび定額ストリーミング配信では、米津玄師など、まだ定額配信の解禁をしていない有名アーティストが多くいます。
言ってしまえば、「Catalina」以降のMacでは、米津玄師を聞くことはできないのです。
アップルは音楽配信の業界をリードしてきた雄ですし、楽曲製作にMacを使っているミュージシャンも多くいるわけです。
ところが、そのMacでミュージシャンたちは自分たちの曲を聞けないという滑稽なことが起きているのです。
とは言っても、「Catalina」でiTunes Storeを開く方法は2つあることが確認できました。
1つ目は、楽曲のURLのリンクを開くことでMacでもiTunes Storeへアクセスできます。
リンクはこちら: 米津玄師「馬と鹿 – Single」
2つ目は、アップルのウェブサイトから「旧iTunesソフト」を追加ダウンロードすることで、iTunes Storeを利用できます。
このように、「①URLを開く方法」と「②旧iTunesソフトを利用する方法」で、「Catalina」を搭載したMacでもiTunes Storeを利用できます。
次はiPhone、iPad、iPod touchでもiTunes Storeが使えなくなる?
macOS 10.15「Catalina」ではiTunes Storeを利用できなくなりました。
とは言っても、iPhone、iPad、iPod touchにおけるiOS 13、iPadOS 13ではまだiTunes Storeは提供されています。
ここで疑問になってくるのは、「次はiPhone、iPad、iPod touchもMacのようにiTunes Storeを利用できなくなるのではないか?」ということです。
すでにiPhone、iPad、iPod touchでも、「ミュージック」、「TV」、「Podcast」のアプリが提供されているため、次期iOS 14、iPadOS 14から「iTunes Store」が削除されてしまってもおかしくはありません。
そうなってくると、逆に現在ストリーミング解禁していないアーティストたちも、iTunes Storeの終了に合わせて解禁してくることになります(そうしないと売る方法が無くなる)。
まずはMacでiTunes Storeへのアクセス方法を無くして、次はiPhone、iPad、iPod touchでもiTunes Storeを終了させる算段なのでしょうか。
▼アップル製品で音楽を聞くなら「AirPods Pro」がオススメです
最後に
今回は、『macOS 10.15「Catalina」でiTunes Storeの利用方法も無くなる!実質終了?』についてご紹介しました。
このように、「Catalina」以降のMacではiTunes Storeが利用できなくなっています。
そもそも、2015年にApple Musicが始まってからというもの、「iTunes Storeが閉鎖される!」という噂は度々流れていました(参考: iTunes Storeでの音楽ダウンロード販売、2019年3月31日で終了か)。
アップルとしては、早く全面的にApple Musicへ移行して、Apple Musicの会員数を増やしていきたいのが本音だと思います。
実際にiPhoneで「iTunes Store」を開くと、Appel Musicの勧誘バナーがいたるところに貼られていていて、まるで「早くこっちに切り替えて」と言っているようにも見えます。
遅かれ早かれiTunes Storeは終了することになりそうなのです。
果たして、iTunes Storeは今後iPhone、iPad、iPod touchでも利用できなくなるのでしょうか。